恵の定食屋#1

 メグこと弐本八柳恵にほんやなぎめぐみは親友でバンパイア族のライム、ケット・シー族のミケランジェロの3人で一昨日からユグドラシルという商業施設で定食屋を営み始めた。


「ミケ、3番さんにオムライスお願い」


「はいにゃ~」


 メグは色々なお店で学ばせてもらった技術を使ってふわふわトロトロなオムライスを作りそれをミケことミケランジェロに渡した。


「おまたせをしにゃした~ ふわトロオムニャイスですにゃ~」


 ミケはそう言って3番テーブルのお客様にふわトロオムニャイスもとい、ふわトロオムライスを提供すると3人の中で最も接客慣れしているライことライムにハイタッチをしてバトンタッチした。


「そろそろ始めようかな」


 ライはそう言うと、喫茶店ほどに豊富な種類のコーヒー豆が取り揃えられた棚からコーヒー豆を取り出した。


「メグも飲みたいからよろしく」


「ミケもミルク多めで頼むにゃ~」


 食後にお客様へ提供するコーヒーを淹れているライにメグたちはそう言いながらコーヒーの仄かな香りを楽しんだ。



7月3日 弐本八柳恵

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