天使の洋服屋#2
「うわっ!」
店内を見回っていたボクは驚きのあまりそんな大声を上げてしまった。
「ゼバさん、お疲れ様です。こんにちは」
「世渡オーナー! お、お疲れ様です!」
緊張しながらそう返したボクの身体は床と垂直になっていると言ってもよいほど背筋がピンと伸びていた。
「そんなにかしこまらないで下さいよ。今日はオーナーとしてこの店を訪れた訳ではないので」
「それってつまり……」
「お客です。ただの」
その言葉でボクの緊張は解れた。
「あんなにもガチガチに緊張をしていたのはもしかして僕に知られたらマズイことでもあるからですか?」
「そ、そ、そんなことありません! ユグドラシルに誓っても!」
言えば言うだけ疑わしくなっていくが、ユグドラシルに誓ってもボクが世渡オーナーに隠している事は無い。
「冗談です。折角会えたのでゼバさんのおすすめコーデを教えてください」
世渡オーナーが優しく微笑みながらそう言ったのでボクは心の底からホッとしながらボクのおすすめコーデを見繕った。
4月16日 ゼバ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます