ドワーフのおもちゃ屋さん⑧
カコウが店で働くようになってから1週間が経った。
「コチラのショウヒンはコノヨウに」
アンドロイドであり接客も難なくこなすことの出来るカコウは店を訪れるちびっこからの人気を得ていた。
「アンドロイドのお兄さん、今度はこのおもちゃの遊び方を教えてください」
「カシコマリマシタ。このオモチャは……」
カコウは俺が教えた通りに子供たちへ店にあるおもちゃの説明を自分で学習した知識を交えながら言っていた。
「アンさん、仕事盗られちゃいましたね」
「これで俺は新しいおもちゃ作りにだけ専念できるから良いんだよ」
はっきり言って子供の人気をカコウに盗られてしまったことに関しては悔しくないと言えば嘘になるが、あえて顔には出さずにそう言った。
3月8日 アンザン
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます