世渡の異世界プラザ①
この数日、僕はじいちゃんにユグドラシルのオーナーになる為のイロハをキッチリ叩き込まれていた。
その中で、僕は1人でユグドラシルという大きな看板を背負うのは気が重いとくじけてしまいそうになった。
じいちゃんはそんな僕の心を見破っていたようで、
「ユグドラシルはわし1人ではここまで続けることは出来なかった。今のユグドラシルがあるのはユグドラシルで働く多くの者たちの力があってこそだ」
そう言って数日振りの笑顔を見せてくれた。
そして、じいちゃんは僕に1冊の日記をくれた。
「世渡、毎日その日記にユグドラシルで起こった出来事を書きなさい。そして1か月後に読み返しなさい。きっとそこにはユグドラシルに働く者たちの思いが詰まっているはずだ」
そう言われて渡された日記の1ページ目に書いたのがこの文章だ。
これから『僕の』ユグドラシルがどのようなものになるのか全く分からない。だからこそ今の僕はやれるだけやってみたいと思っている。
1月7日 不知火世渡
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