第42話 スキルと天使?
…………いくら神に近づくと言えど、ステータス上がりすぎじゃないですかね。いよいよ人類やめた感じまであるよ?ていうか、これ本気出したら地球壊せちゃいそうな予感が……。
そして、精霊魔法がなんで入ってるんだ?精霊魔法なんて使った覚えなんてないけど……。
(それは、ウィルと一緒に使った
(そうなんだ……ひとまずステータスのことは置いといて、記憶が戻ったって言ってたけど、他に何か思いだしたこととかある?)
なんとなくだが、ウィルが話したことだけをピンポイントで、思いだしているわけじゃない気がしたので、思い切って聞いてみた。
(他は……ダンジョン最上階のボスを倒すと、ユニークスキルよりも強力な、大罪スキルが手に入る、くらいでしょうか)
さらっと言ったけど、やはりダンジョンの最上階にはボスがいるのか。きっと相当強いんだろうな。
いやいやそれは大体予想してたし、そんなことより大罪スキルってすごく物々しいな。
(僕たちのは、普通のスキルではない……よね?単純な強さを比べるとどのくらいなの?)
(真冬さんの
僕たちのチートが断トツで強いのかと思ってたけど、同じくらいのやつも存在しているかも知れないのか。
(そのボスを倒すとゲットできる大罪スキルって、どんな感じのやつなのか具体的に分か――)
ガチャ
「――え?」
ユニークより強力で、ひょっとすると僕たちのチートと比肩し得るかもしれないと聞いて、その内容が気になって仕方が無いので、どんななのか詳細を聞こうとしたら、お風呂のドアが開いた音がした。
おもむろにそちらを見てみると、そこに立っていたのは、天使……もとい一糸纏わぬさくらだった。
頭では見ていけないと理解さえしているのだが、処女雪のような真白で綺麗な姿に、まるで釘で打たれているかのように、目が離せなかった。
「あんまりじろじろ見ないで……」
何人たりとも触れる事が許されないような神聖感が漂う麗姿を、赤熱した鉄のように赤く染め恥じらう姿に、僕は理性を総動員させ、なんとかさくらに背を向けることに成功する。
――なんで裸なんだ?いや、お風呂に入るんだから当たり前だろう。いやいや、そういうことじゃなくて、なぜ僕が入っているにも関わらず、入ってきたんだ?早く入りたかったとか?それなら、僕に奨めないで先に入るはずだ。
と、こんな感じで頭がパンクしないように思考回路を全開で回していると、後ろで微かに聞こえていたシャワーの音が静かに鳴り止み、今度はお風呂のイスからさくらが立ち上がるような音がした。
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