ヨナヨナ

[主人公=ただの青年]


ある日、母から魔王について聞かされる。たちまち恐怖の対象となる。

友達から、村人から、見知らぬ人から、犬雉猿から、寓話の仲間から全てに魔王の悪行を聞かされる。

「魔王は本当にいるのか?」「います。います。私達がこうして協力するのが証拠です。」

犬と雉と猿のキメラが言う。

「魔王なんていやしないよ。この先は辺鄙な村さ。恐ろしいものは誰にとって恐ろしい。魔王が恐ろしけりゃ、魔王も辛かろうよ。」

となり町の老人が言う。たちまち、お供にくわれてしまう。

主人公は事の顛末を知り、恐ろしくなるが前に進まざるえない。

目の前に鏡がある。お供は消え、等身大の僕だけが悲惨の表情で立ちすくんでいた。背後から声がする。

「いました。いました。あれが魔王です・・・ああ、犬が食べてしまいました。」

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ヨナヨナ @yonayona47

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