第7話

今日は担任の飯田先生の粋な計らいで

バーベキューとはいかないが、

焼肉パーティーをやることになった。

電車で行く途中、宮原とその他と合流した。

しばらく一緒に行っていたが、

「あ、駆君。一緒に行こ。」

「うん。」

途中で上井草さんと会った。

宮原達は何故か早々と歩いていった。

どうやら上井草さんはさっきまで部活を

していたらしく、制服のままだった。

「駆君、ちょっと待ってて。」

と、道中にあったコンビニへ入っていった。

(何すんだろ。)

それから5分程が経ったころだろうか。

上井草さんが出てきた。

私服だった。

(かわいい…)

「よし、行こう。」

「うん。」

「今日は楽しみだね。」

「うん。

そういや、ビンゴやるとか言ってたね。」

そんな話をしているうちに会場に着いた。

俺と上井草さんが着いた頃には

全員集まっていた。

取り仕切っているのは室長の宮原だった。

「よし、皆集まってたな。

じゃ、存分に楽しむぞ。かんぱ〜い!」

「「かんぱ〜い!」」

席は男子と女子で分けられていた。

「なぁ、駆。お前、

上井草と付き合ってないんだよな?」

「前から付き合ってないと言ってるだろ。」

「いや、こんな写真あんだけだよ。」

それは寺やら神社を巡る行事の初め、

俺と上井草さんが話している時の写真だった

「ちょっ、お前、何撮ってんだよ。消せ。」

「それに、こんな写真も。」

それは会場に来るまでに撮られたものだった

「よし、スマホよこせ。」

「やだよ。どうせ消すだろ。」

「当たり前だろ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

一方その頃

「上井草さんって好きな人いる?」

「え…えっと…」

「分かった。篠崎君でしょ。」

「う…うん。」

「やっぱり?篠崎君のどこが好きなの?」

「…頭良いし、それに優しい。」

「へ〜、そうなんだ。

篠崎君、話しかけづらいんだよね。

ほら、休み時間になると寝るじゃん。

それに、たまに話しかけるけど

嫌そうな雰囲気が伝わってくるっていうか」

「何か事情があるんじゃないかな?

聞いてみないと分からないけど。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

時間も夜の9時になっていた。

「よし、じゃあここで解散な。

皆、気をつけて帰れよ。」

それからはいつものように

上井草さんと一緒に駅へ向かった。

それからの会話は絶えなかった。

そして、上井草さんが降りる駅に着いた。

「じゃ、また明日。」

「うん、またね。」

電車が動き出した。

(帰ったらさっさと寝よう。)

……To be continued

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る