第5話

「ゲホッゲホッ」

「どうしたの?」

「起きてから喉が痛い。」

「とりあえず熱測って。」

ピピピッ

「38度ね。今日は学校休んで。」

「うん。」

ーーーーーーーーーーーーーーーー

「え〜と、篠崎君は風邪で休みだ。

皆も体調を整えるように。」

(篠崎君、休みか〜。

教えてもらおうと思ったのに。)

(駆は休みか。珍しいな。そうだ!

昼休みにでも上井草さんに聞いてみよう。)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ねぇねぇ、上井草さん。」

「何?」

「駆と仲良いけど、どんな関係なの?」

「友達⋯だよ?」

「別に何だろうと良いんだけど。

アイツは女子が苦手だから

不思議だなと思って。」

「何かあったの?」

「アイツは知られたくないと

思うけど、聞く?」

「篠崎君が言ってくれるのを待つ。」

「聞きたかったことは聞いたし、

ゴメンね、時間取っちゃって。」

「うん。」

「じゃ、またね〜。」

「またね」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

篠崎家にて

「あ〜、暇だぁ」

実は熱は昼には下がっており、

夕方には咳もだいぶ

おさまっていたのである。

(寝過ぎて眠くないし、ゲームでもするか。)

\ピロン/

――――――――――――――――

真頼[風邪って聞いたけど、大丈夫?]

駆[もう大丈夫!明日は行ける!]

真頼[良かった。あまり無理しないでね。]

駆[うん。]

真頼[また明日、学校で会おうね。]

駆[またね。]

――――――――――――――――

(なんか嬉しいな。

女子に心配してもらえるの。)

……To be continued

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る