第3話

(何か話さなきゃ...)

「上井草さんって、勉強苦手?」

「うん。苦手だな。」

「じゃあさ、分からないところが

あったら、遠慮無く俺に聞いてよ。」

「良いの?」

「もちろん。俺、先生に教えるの

上手いって言われたんだ。」

「へ〜。」

その後、他愛ない会話が続き、

キィィィィ

耳障りな音をたて電車が駅に着いた。

「篠崎君はラ〇ンやってる?」

「やってるよ。」

「追加して良い?」

「うん。」

(何か嬉しいな。)

その後も、他愛ない会話が続いた。

やがて、上井草さんが降りる駅に着いた。

「じゃ、また明日ね。」

「またね。」

しばらくして、自分が降りる駅に着いた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

食事・入浴等を済ませ、

今日のことを考えていた。

(何で喋れたんだろ。)

なぜ考えているかというと、

以前にも言った通り、女子から

イジメを受けていたのである。

それ以来、何か先生に頼み事を

されない限り、女子に話しかけなかった。

(女子と話して楽しいと

思ったのなんて初めてだな。

スマホゲーでもやるかな。)

\ピロン/

(うわぁ!?)

ゴツッ

通知音に驚きスマホを顔に落としてしまった

(痛てぇ。)

────────────────

真頼[よろしくね。]

[よろしく]駆

真頼[明日も宿題頑張ろう!]

[うん!]駆

真頼[今日は遅いから、寝るね。]

[おやすみ ]

[おやすみ]駆

────────────────

(女子と初めてラ〇ンしたわ〜。俺も寝るか)

……To be continued

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る