294話 それぞれの戦場へ


「うおおおおおはえええええ! こんなに早く飛ぶもんだったのかよこれ!」


「な、なんだか不思議な感じ……こうしてちゃんと足で立っているのに、飛んでいるんだよね」


 ついに私達を乗せた飛空艇、『魔導戦艦セブンスホープ』が大空へと飛び立った。

 その質量と私達の他にも操縦、整備班、他にも乗組員を含めて総勢50名以上という大所帯を乗せていながらも、そのスピードは空を高速で飛行する魔物をも追い越すほどだ。


「全システム正常に作動中。速度、軌道共に通常制御モードで飛行中です」


「最初の目的地まで約一時間といったところですわね」


「よし、なら今のうちにそれぞれの今後の動きを固めておこう」


 飛空艇が安定したところで全員がブリッジの艦長席の前に集合する。一応作戦室はあるんだが……ディーオがここから離れると魔力供給が途切れて真っ逆さまだからな。


「そう言えば師匠、僕達は今どこに向かって進んでいるんですか?」


「それはわたくしから説明いたしますわ!」


 と、レオンの疑問と同時にブリッジの扉の奥からアリステルとカトレアが現れ話し合いの場に参加してくる。


「って、お嬢さんじゃねえか。姿が見えなかったけどどこ行ってたんだよ」


「わたくしとカトレアはパスカルに頼まれてこれを探しにいってましたのよ」


 そう言いながら二人で広げたのは一枚の大きな紙だ。そこに描かれていたのは……。


「わ!? これって、もしかして世界の地図ですか」


「その通りだリィナ。これは世界でも有数の権力者しか持ち得ない世界地図の一つ。お嬢様の生家であるバーンズ家はたまたまこれを所持していたので、お嬢様が頼みこんで提供させていただいたのだ」


「へぇ、やるじゃねぇかお嬢さん」


「ま、まぁ協力者としてこれくらいは当然のことですわ」


 というわけで、これで現在地の把握からこれからどのようなルートで世界を巡っていくのかという指標を図面で詳しく伝えることができる。


「それで限、オレ達はこれからどういうルートでそれぞれの場所へ向かうことになるんだ」


「まず今私達がいる場所がこの辺り、ヴォリンレクス周辺の上空だな。そして、まずはここへ向かう」


 ケルケイオンの柄を指示棒がわりに場所を指示していく。まず差し所に指し示した場所は……。


「ここは……ヴォリンレクスと魔導師ギルドのあるブルーメの間ですか?」


「先ほど通信でヴォリンレクスと同じようにブルーメにも黒い魔物が攻めてきたと兄さんから報告がありましたけど、対応は間に合っていたはずです」


 その報告は私も聞いている。多くの魔導師によって守られていることに加え、リオウがいればそれこそ終極神の事象が直接攻めてこない限りは安全だろう。

 だから、問題はブルーメではなくその近辺にある。


「ああ、問題が起きたのはその途中から西に逸れ海の方に向かった先にある小国だ」


 ここは世界同盟にも参加した小さな国の一つだ。以前の議題で各国の防衛を強化するという意見が出た際にほとんどの国はヴォリンレクスの魔導機を導入したが、ここだけは近くに魔導師ギルドがあり攻められてもすぐに駆け付けてもらえると導入を拒否していた。

 しかし魔導師ギルドは四方八方からの攻撃に対処するのに手いっぱいで外への救援を送ることができない状態だ。というよりも、現状どの国も攻撃を受けているので救援に迎えるのは実質的に私達だけとなっているわけなのだが。


「慢心ですわね。用心というものはいくらしても足りないものですのに、そのための資金を惜しむなんて」


「でも流石にこれは予想できないよ。魔導師ギルドだってこんなに大規模な攻撃じゃなければ本当なら助けに迎えてたはずだし」


 私も世界を混乱させるために無差別の攻撃は予想していたが、まさかここまでとは思わなかったからな。その点に関しては相手側が一枚上手だったわけだ。

 だが、ここからは相手の思い通りにはいかせない。


「ここへ救援隊を降下させたら次は……ここへ向かう」


「ゲンさん、ここは……」


「ってシント王国じゃない!?」


 セフィラにとっては衝撃だろうな。これまで自分を崇め、その権威で巨大な一国家となったシントは言わば終極神の目的を遂行するために作られた国。

 しかし女神を失い金や権力に溺れ腐り切った上層部ではもはや何をどうするべきかわからず混乱状態……だからこそ、見捨てられた。もうそれは必要でないと切り捨てられるように。


「人族主義の国を助ける……ってのは、なんだか複雑な気持ちになるね」


「わたしも、別になくなってもいいんじゃないの? とか思ったけど」


 人族主義であるシント王国はこれまで多くの問題を引き起こし、ここにいるメンバーもその被害を受けた者、恨みを持つ者も少なくない。

 終極神の策略によって他種族を苦しめながら繫栄した国が、その終極神によって滅ぼされるなら自業自得だろう……と、救援にあまり乗り気ではない者もいるだろう。

 だが……。


「皆、お願い……あの国を助けてあげてほしいの」


 それを良しとせず一番に声を上げたのはセフィラだった。


「確かに、あの国の人達が他の国や他種族の皆にヒドイことをしたのは事実だけど……それでもあの国のすべてが他者を受け入れられないわけじゃない。本当は優しい人だっているし、自分が何をしているのか理解しないで従ってる人だっている。中には本当に悪意を持って誰かを貶めようとする人もいる……でも! だからって、すべてが壊されるのは間違ってるって、あたしは思うの!」


 これは今まであの場所で過ごしたセフィラだからこそ、これまで悪い面しか見ていなかった私や他のメンバーと違う視点だからこそ声を絞り出しこうして主張することができることだ。

 セフィラがいなければもしかしたら、私達は全員あの国を見捨てていたかもしれない。


「ああ、助けよう。たとえいいやつでも悪いやつでも、ここで消えちゃいけないんだ。本当に分かり合えるのも理解し合えずにぶつかり合うことも、その先でやらなきゃいけないことだから」


「うむ、その通りなのだ。人族主義にしても他の問題にしても、これからの余ら達自身で解決していかねばならぬことなのだ。だから、ここで滅ぶのは間違っておる」


「素晴らしいお言葉です陛下。では乗り越えた先のシントとの国家関係にもしっかりと取り組んでもらうことにしましょう」


「ぐぬ……せっかく余が良いことを言ったというのにこんな時まで業務の話をするでない」


 最後まで締まらないディーオだが、どうやらこれで皆の気持ちも固まったようだ。もう救援に反対する者は誰もいない。


 さて、これで救援に向かうべき三つの国の内二つは皆と共有できた。

 残る救援地点はあと一つだが、ここは……。


「ムゲンさん! 第一目標地点上空に到達しました!」


「よし、ならまずは高度を下げてくれ。乱戦地帯を避けて魔導機を落とせる位置まで調整するんだ」


 説明の前に到着してしまったか。セブンスホープは現在雲の上の高高度まで飛行しているためまずは魔導機が降下できる位置まで下がらなければならない。

 魔導機にも降下用のホバー機能は組み込まれて入るが流石にあの重量では限界高度がある。


「地上に近づいてきましたわ……ですが、この状況で魔導機を降ろすのは無理がありますわよ!」


「それに……皆さん衝撃に備えてください!」


ドンッ!


 その注意喚起された次の瞬間セブンスホープに衝撃が起こり足元がぐらつく。

 これは……。


「観測班から状況報告! どうやら地上の黒い魔物が自身の体を弾丸のように飛ばし突撃してるようです!」


「なるほど、自爆特攻というところか……」


「地上からここまでって……なんつージャンプ力だよ」


 マズいな、セブンスホープには全体に薄い防御膜が張られているので多少の衝撃には絶えることができるが、何度も突撃されれば供給が追いつかなくなりいずれは突破されてしまう。

 ならばこちらも撃って出るしかない。


「国兵との戦闘が行なわれていない地点を殲滅し、そこへ魔導機を降下させる!」


「殲滅ということは……我らが出るべきなのか盟友よ?」


「いいや、このセブンスホープには……」


ガコン! ……ガシャン!


「あの程度なら簡単に吹き飛ばせるほどの火力がある!」


 私の言葉と同時にセブンスホープ左右の側面から機銃の形をした並走が一門ずつ、それぞれ地上に狙いを定める。


「魔導機銃、左右共に照準完了です!」


「てぇー! なのだ!」


ガガガガガガガガガガガガ!!


 艦長であるディーオの合図に合わせ機銃から魔力の弾丸が雨のように降り注ぎ黒い魔物を一掃していく。

 だが流石にそれだけですべて倒せたわけではない。何匹かはセブンスホープの真下の方が照準を合わせづらいと見破り移動してくるが。


「かかりましたわね。魔導爆雷投下準備!」


「全砲門準備完了です!」


「発射なのだーっ!」


ドドドドドドドドドドドドォーン!


 直後、爆発する魔力を内包した爆雷がセブンスホープの真下に大量に投下され、逃げ惑う魔物をすべて吹き飛ばす。


「マジかよ……」


 カロフを含めセブンスホープの武装の詳細を知らなかったメンバーには少々衝撃的な光景だったようで、ポカンと放心してしまっているようだ。


「ふは~……緊張したのだ。本当はこの掛け合いも今日練習予定だったからのう。ぶっつけ本番になるとは思ってもみなかったのだ」


「付近の敵勢力の殲滅確認しました、これより高度を下げていきます。ドッグの整備班とパイロットの皆さんは魔導機の降下準備をお願いします」


「左右カタパルト、開きますわよ」


 その合図から数秒して左右に伸びた突起が開き、射出路へと変わっていく様子がこのブリッジからでも目視で確認できる。

 そこへ発進準備を整えた魔導機が並び……。


「各機、発進どうぞ」


 発進シークエンスの完了と同時にカタパルトから次々と魔導機が飛び出し地面へと降下していく。そして十機ほど大地に降り立つと、そのまま彼らは黒い魔物との戦闘を開始し、国軍の劣勢を見事覆すことに成功するのだった。


「これでひとまずこの国の戦力は十分でしょう、陛下」


「うむ、それでは次はシント王国へ向かうのだ。進路を北へ修正せよ!」


 私達にはのんびりしている時間はない。こうして一つの国を助けている間にも多くの被害が広がり続けているのだから。


「魔導機や中のやつらは回収しねーで置いてくんだな」


「危機は脱したといっても一時的なものに過ぎない。魔物の増殖は広まり続けている、いずれはあの戦力でも心もとなくなるかもしれない」


 だからそれまで長く防衛線を維持できるように彼らを置いておく必要がある。

 だが絶え間なく増え続けるこの物量を前にしてはいずれあの国……いやあの国以外も押し切られ取り返しのつかないことになるだろう。


「おいムゲン、何かこの状況を打開する手立てはないのか」


「あの魔物は終極神が産みだした三つの事象の内、どれか一つの事象力によって発生している。つまり……」


「オレ達の誰かがその元凶を打ち倒せば止まる……そういうことだな」


「そうだ、だがそれがどの事象かがハッキリとしていない」


 現在三つのうち二つは完璧に位置を把握し、残りの一つは事象がブレているのか大まかな位置のみしかわからない。

 この中のどれかが魔物を無尽蔵に発生させているのは間違いない。世界の混乱を収めるためにも手早く処理したいところではあるが。


「ハッ、どうせ全員ぶっ倒すんだろ! んな細けーことなんざいちいち気にしないで俺らはただ目の前の敵に集中すりゃいいだけだ」


 少々荒っぽい言い方だがカロフの言う通りだ。最終的にはすべての事象をこの世界から消し去らなければ私達の負けであることに変わりない。

 だからこそ、重要な戦いになるのはここからだ。


「待って待って、魔物の元凶ももちろん重要だけど、さっきまで話してた最後の救援地帯はどうなったのよ」


「おっとそうだったな。だがその場所にはセブンスホープで全員が向かう必要はない」


 それに先ほどの小国とシントは中央大陸だが、最後の救援要請は別大陸から送られたものだ。

 ……ただ私は、この救援要請に少しだけ不安を抱いている。その理由は……。


「場所は第五大陸の北側……女神政権傘下の人族主義の国……」


「ってちょっと待ってムゲン!? そこって……」


「ああ、私達が再会したあの国だ」


 思えば終極神との本格的な戦いが始まったのもあそこからだったな。あの地には何かしらの因縁めいたものを感じてしまう。


「また人族主義の国かい。でもシントも助けると決めた以上こっちも助けないわけにはいかないね」


「要請は俺達が一度向かったあの都市からか?」


「いいや、手が足りていないのは近辺の町や村らいんだが……問題は終極神の事象の一つがそこにあることだ」


 その事実を聞いて全員の表情に緊張が走る。この戦いの要である私達英雄メンバーが倒すべき三つの事象……その一つが救援を送ってきた場所にあるということは……。


「終極神の罠……ということでしょうか」


「そこまではわからない。だが、向かわないわけにもいかない」


 加えてそれぞれの事象にはこちらのメンバーも対応した人選がすでに決まっている。最終的にはそのメンバー達に託すしかない。


「そろそろ目標地点、シント王国都市上空へ到着します!」


「着いたか……皆! ここからそれぞれ私が指定したメンバー同士で指定した地点へ向かってもらう! まずは魔導機格納庫へ向かってくれ!」


 私の合図で指定したメンバー達が格納庫へと向かっていく。このブリッジに残っているのは私とセブンスホープを動かすのに必要なレオン達とディーオ達の二組だ。

 終極神の事象は三つ、だから私達もそれぞれ三組に分かれその場所へ飛び立って・・・・・もらう。


「格納庫の整備班より、皆さん位置へ着きました。カタパルト、開きます」


 再びカタパルトが開き射出路が現れる。だが今回そこから飛び出すのは魔導機ではなく……。



「頼むぜおっさん! この人数だからって落っことしたりしたら承知しねぇからな!」


「安心しろカロフよ。エンパイアのおかげでその首の数まで我の背に固定できるようになった。全速力で飛んだとしても落下することはない」


 右側一番カタパルトに立つのはカロフ、アポロのチームだ。龍の姿に戻ったアポロの背にはカロフ、リィナ、アリステル、カトレア、ミネルヴァの五人を乗せている。

 以前私が乗った時までは四人でも定員ギリギリだったが、エンパイアがその問題を解決したようだ。


「皆、準備はいい!」


「龍の背に乗るのはこれで二度目ですから、まったく怖くなんてありませんわ!」


「そう強がりながらも足が震えているお嬢様を支えるのが自分の役目でございます」


「余計なことは言わなくていいの!」


「へっ、ここでビビってても飛んじまえば全部吹っ飛んじまうさ! さぁ、行こうぜ!」


 あいつらの準備も万端だ。そっちは任せたぞ、チーム《ドラゴンウルフ》。


『第一カタパルト、発進シークエンスに入ります! 5、4、3、2、1……アポロさん、発進どうぞ!』


「それじゃ、チーム《ドラゴンウルフ》行くわよ!」


「うむ! いざ……出陣する!」


 カタパルトの射出の勢いに合わせて飛び立っていく。シント王国を越え、猛スピードでさらに北の方角へと。



 そしてもう一組。



「おいセイヤ、こんな巨体が本当に飛べるのか」


「油断していると振り落とされるぞ。その神器でしっかりと機体にしがみついておけ」


 左側の第二カタパルトに待機しているのはレイと星夜の二人なのだが、そんなことよりもまず目に入ってくるのは二人が乗っている魔導機の大きさだろう。

 こちらもレオンの義手と同じように元の三倍……武装を含めればそれ以上か。縦長の車体に前後の車輪と、まだ一見バイクの形を保ってはいるように思えるが……いや流石に無理だがあるな。


 私もあれを最初にみせてもらった際には星夜に「え、これ飛べんの?」と反射的に質問したところ「飛べるぞ」とあっさり返されてしまいそれ以上言葉が続かなかった。


「浮力えねるぎ……へんか。構造……もんだ、なです」


「ミーコも全システム問題ないと言っている」


 っと、それともう一人、星夜と魔導機の間に隠れて見えづらかったがミーコが背中にしがみついているな。

 一見すると魔導機の上にはあの三人しかおらず、他のメンバーはどうしたのかと疑問を抱くだろうが……。


「それよりもレイ、お前の方こそ抜かりはないか」


「当然のことを聞くな。俺と"家族"達は、常に共にある」


 あいつらなら、チーム《クリムゾンクルセイダース》なら大丈夫だろう。


『第二カタパルト、発進シークエンスに入ります! 5、4、3、2、1……セイヤさん、発進どうぞ!』


フィィイイイイイイイイイイイイン!!

「佰手 星夜、魔導機『コズミッククリエイサー』出るぞ!」


 星夜の新たな魔導機はカタパルトから射出された直後に車輪が横向きになり、そこから輝く粒子が車体を空中に留めていた。

 さらに車体の後ろに装備されたブースターからも同様の粒子が大量に噴出されると同時に驚異的な加速をはじめ、次の瞬間には私達の目の前から飛び去ってしまった。

 星夜達の目的地は第五大陸のあの救援地帯だ……気をつけろよ。



 そして、最後に残った私達は。


「よし! これよりシント王国への救援隊を降ろしたのち、余らも戦うべき地に向かうのだ!」


「はいっ! 師匠、僕達が向かいべき場所は本当にあそこなんですか」


 そう、ここまでは各国の救援のために飛んできたが、レオン達とディーオ達、チーム《スカイエンペラー》が相対すべき終極神の事象がいるのはヴォリンレクスの隣国である商業国家メルト王国だ。

 なのでまずはUターンしなくてはならないのだが。


「わたくしの故郷を狙なんて……絶対に後悔させますわ」


「エリーゼさん、お気持ちはわかりますけどここは冷静になってください」


 あの国はエリーゼや、私もかつて世話になったマレルやフィオさんの故郷でもある。無事だといいんだが……。

 だが気になるのは、あの国には今同質の終極神の事象が二つあるということだ。そのせいで今まで特定が困難だったのだが、先ほどようやくその正体を掴むことができた。


 当然起きた魔物の大量発生、特定困難な同質の事象……終極神の事象が発生後にどんな行動を起こすかはその事象しだいだ。だからこそこれらの発生も偶然が重なっただけのはずだが……。


「ムゲンどしたの? そんな難しい顔して。やっぱ皆のことが心配?」


「いや、あいつらのことは信じているさ。だから……もしかしたら、私自身が解決しなければならない問題が残っている気がするんだ」


「ゲンさん、わたしも何か嫌な予感がします。何か……絶対に逃してはならないものがあるような」


「ちょっと、クリファまで不安になるようなこと言わないでよ」


 私だけでなくクリファも感じているが、セフィラにはそうでない……か。


「……二人とも、もしかしたら一波乱あるかもしれないから、そん時は私を信じてついてきてくれよな」


「なーにあったり前のこと言ってるのよ。逆にムゲンが嫌だって言っても着いていくんだからね」


「何があろうと、最後までお供します」


 終極神との最終決戦……きっとどの戦いも一筋縄ではいかないだろう。

 だが私達は負けるわけにはいかない。このアステリムという世界が続くか、それとも終わらされてしまうのか。


 すべては、私達の双肩にかかっている。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る