282話 『龍壁の里』


 アポロの提案によりヴォリンレクスを離れてから一夜明けた現在。私達は第一大陸の上空を飛行していた。


「やっぱ龍族の飛行だと早いな。夜通し飛び続けさせるわけもいかないので一晩だけ地上で休みを取ったが、それでも単純計算で数時間ってところか」


「ハッハッハ! 別に我なら寝ずに飛び続けても構わなかったぞ!」


「バカ、アポロがそれでよくてもわたし達は睡眠が必要なの。それに、こうして乗ってるだけでも以外と体力使うのよ」


「うむ、それは配慮が足りなかったな! 済まなかった!」


 まぁ私もミネルヴァも無理をすれば休憩なしでアポロの長時間飛行に耐えられなくもないんだが……問題はうちの女神様が虚弱すぎるので確実にどこかで休憩を入れなくてはならなかったということだ。


「ごめんなさい……わたしのせいで遅れてしまって」


「気にしない気にしない。むしろ私達だけだったら無茶して体調気にせず突っ走ってたかもしれないからな」


 終極神が仕掛けてくる事象はまだ先とはいえ気持ちが逸らないわけでもない。それこそ早く済むならそれに越したことはないとアポロを急かしていたかもしれない。

 ただ……


(私が知っているのは、終極神がこちらの世界の事象力を大きく削ろうとするタイミングというだけだ)


 その下準備としてすでに小さい事象を潜ませている可能性は少なくないだろう。いや、ほぼ確実に何かがこの世界に潜り込んでいる。

 しかしこちらの準備、神器を揃えておらず使い手の練度の十分でない今それを探してこちらから仕掛けるのはリスクが大きすぎる。

 だから今は……出来ることを確実にこなしていくしかない。


「それでアポロ、その『龍壁の里』ってのはどの辺にあるんだ?」


「何を言う盟友よ、里ならすでに我らが眼下に見えているではないか」


 と言われても私の目に写っているのは広大な岩肌の山脈だけであり、それらしいものはどこにも見当たらない。

 地理的に見ればその山脈の手前に雄大な森林が広がっており、私とミネルヴァがアポロにであった場所もその境界線のどこかだったんだろうという思い出が蘇ってくる。

 さらに奥を見れば“炎神”……火の根源精霊が封じられている火山も確認できる。今は活動してないのかその姿は見えないが。


 それで、肝心の『龍壁の里』だが……。


「……ダメだ、どれだけ目を凝らしても私にはただ巨大な山脈が続いているようにしか見えん」


 どれも鋭角で歩くことさえ困難そうな巨大な山々がそれこそ地平の先まで続く壮大な光景だ。

 こんな場所を歩いて進むのは無謀だろう。そうなると移動手段は空、それも高い飛行能力を持つ龍族でなければ出入りは難しい。


「そんな場所にものすごく高度な認識阻害をかけてるならそりゃ見つからないはずだ」


 だが今現在アポロにはそれが見えているという。つまり、その認識阻害を受けない方法は存在するということだ。


「ねぇアポロ、わたしの目にはどう見ても一つだけ不自然にくりぬかれたような山があるんだけど……もしかしてあれが故郷なの?」


「おお! ネルには見えるか! いかにも、あの山を削った中心から作られたのが我らが『龍壁の里』だ!」


 なるほど、ミネルヴァにもそれが見えてると。おそらくその理由はアポロとミネルヴァが魂で繋がれているからだろうな。

 認識阻害から逃れる術式は魂に刻まれる類の魔力で構築されており、ミネルヴァはアポロを通じて認識することが可能になっているということだ。


「見えてる見えていないはこの際どうでもいいではないか。入ってしまえば、同じこと!」


「まぁその通り……ってうおおおおお!? いきなり急降下すんなってえええええ!」


 そう言ってアポロが真っ直ぐ突っ込んでいくのは私にとっては立派にそそり立つ山の斜面なのだが……その表面にぶつかると思った瞬間何かを通り抜ける感覚と同時に視界に大きな変化が訪れた。

 そこにあったのは、岩肌の山脈とは打って変わって青々とした草原に、綺麗な水が流れる小川、そして龍族サイズの木造の居住が点々と見られる……美しくのどかな集落だった。


「これが……前世で私達が探しても見つけることができなかった、龍族達の隠れごぶっ!?」


「む? 大丈夫か盟友よ」


 チクショウ、ちょっと昔のことを思い出して感慨に耽ってたのに着地のために体勢が変わって思いっきり鼻を打ってしまった。


「まったくカッコつかないわね。ほら、早くクリファを降ろしてあげなさい。あんたより大変なことになってるわよ」


「大変なことって……」


「ぶくぶくぶく……」


「おわー!? しっかりしろクリファー!」


 急降下の衝撃が強すぎたのか気絶して泡拭いちゃってるよ! あんまヒロインがしていい顔じゃないってこれ!

 とにかくクリファをゆっくり降ろして草原の上に寝かせてやろう。


「ったくアポロ、クリファは私達ほど衝撃に強くないんだからもっとゆっくり降りてくれ」


「うむ、それは済まなかった。しかし、あのスピードで降りなければ空中で囲まれ地上に降りることも叶わなかったのでな、許してくれ」


「ん? 囲まれるって何……に」


 どうやら到着して一安心……というわけにもいかないらしい。

 気づけばいつの間にか強大な魔力を持つ存在が一つ、また一つと現れては私達を包囲するように囲んでいた。


「ちょっとアポロ、こんな状況になるなんて……聞いてないんだけど」


「なに、案ずるな。話せば皆気のいい者達だ、ハッハッハ!」


 と、アポロはそう笑っているが……私達はすでに多くの龍族によって周囲も頭上も囲まれてしまっているのだった。

 完全に……敵意をむき出しにされながら。




 さて、視界にはどこを見渡しても龍族だらけ。アポロと同じ赤い鱗もいれば青や緑などそれぞれの属性を特徴とした鱗を持つ龍族もいる。

 さらにそれだけでなく、アポロやドラゴスのように全身が太く屈強な肉体を持つ龍族とは別に、胸部が特徴的に発達し他の部位は細身という女性の龍族もそこには存在していた。


「空から複数の気配が降りてくるので様子を見に来てみれば……まさか、お前が戻ってきているとはな、アポロ」


 集団の中から一人、前に出てきた龍族はそう言うとアポロをものすごい形相で睨みつける。

 アポロと同じく赤い鱗を持つ龍族だが、その体格や顔つきはアポロよりも若干歳を重ねたような印象だ。

 もしやこの男は……


「父様、お久しぶりです」


「久しぶりだと? お前がこの里を抜けたのは数年前のこと、我ら龍族にとってはほんのわずかな時の流れに過ぎん。どうやら外界で他種族と交わるうちにすっかり龍族としての感性を失ったようだな」


 やはりアポロの父親か。なるほどこりゃ想像してた通り頭の固い閉鎖的な龍族そのものっぽい感じだ。


「それにお前は里から追放された身のはずだ。それを破ったことは大きな罪に当たる。……加えて、この里に龍族意外の者を連れ入れるなどという許しがたい裏切り行為、もはや言い逃れはできん」


 その言葉と同時に体に纏う龍鱗が熱を帯び、臨戦態勢へと移行する。他の龍族達も目の前の男ほどではないが、こちらが妙な動きを見せれば即座に攻撃を仕掛けてくるだろう。


「父様、まずは一つ、報告がございます」


「裏切り者のたわごとなど聞く耳もたん。申し開きの言葉など無意味だと……」


「この度、我、アポロニクス・タキオン・ギャラクシアはこの女性、ミネルヴァ・アルガレストと婚姻を交わし晴れて夫婦となりました」


 そんなアポロの一大報告に驚きのあまりそれまで発していた闘気も言葉も失って放心してしまうアポロの父。

 そりゃこんな状況で何言ってんだって顔にもなるだろう。私だって驚いてるし、ミネルヴァにいたっては突然紹介されてどうすればいいのかわからずうろたえている。ただアポロはいたって大真面目な様子で、真剣な表情そのものだ。


「な、何を言っているアポロ……。龍族であるお前がそんな人族の娘と夫婦だと……? そんな冗談でこの場をごまかそうなどと……」


「冗談などではありません父様。我はこの地を離れ、ネルと出会い、新たな龍皇帝国を共に築くと誓い合い、そして今まさにその夢の実現のため歩み続けているのです」


 その同様につられるように周囲の龍族達もざわつき、どうするべきか迷いはじめている。

 龍族達も族長であるアポロの父の判断に任せているということだろう。となれば、この場の行く末はこの龍族の親子二人にゆだねられたということだ。


「龍皇帝国……お前が子供の頃から夢見ていた絵空事か。所詮は爺様が子供に聞かせたおとぎ話だ。そんなもの、実現できるわけがない!」


「いいえ父様! 我は着実に、一歩ずつではありますが、確実の夢の先へと歩みを進めております! そしていつの日か、すべての龍族が他種族と分かり合える日が来るはずです!」


「そんな日は来ない! 我々と他の種族は違う存在だ、共に生きるべき世界に存在していないのだ! いい加減目を覚まさんか!」


「父様こそいつまで目を背けているのですか! たった一度、人族に裏切られたからすべてを諦めてしまうなど、そんなものが龍族の誇りと言えるのですか!」


「ッ……!? な、なんのことだ……」


 アポロの父が……人族に裏切られた? ……いや、そうか、私達はその話を知っている。

 かつてこの大陸における、ある国の人族主義の誕生とそれにまつわる"悪龍"の逸話を。


「あ、あんなものは爺様の作り話だ! そんなものを信じ切って偶像を己の父と重ねるなど馬鹿馬鹿しいにも……」


「そうではありません父様。我はこの地を離れてから多くの地を訪れ、多くのことを知りました。その中の一つが、この大陸における"悪龍"伝説……我はそれを聞き、曾祖父様の語った話が真実であると確信したのです。父様は……父様も、他種族と共に生きる道を志していたのでしょう」


「……ッ! たとえそうだとしても、それが何だというのだ! 奴らは所詮、我々龍族という強大な存在に怯え拒絶する弱者である証明だ! そんなものと我々が共に生きようと考えることなどありはしない!」


「ならばなぜ龍族はこのような小さな世界に閉じこもっているのですか! かつての龍皇帝国と同じように世界のすべてが敵になることを恐れているから? いや、理由はもっと根幹にあるのでしょう。他種族と触れ合うことで、彼らに拒絶されることを恐れている。そう、真に弱いのは我々龍族の心なのです」


 たとえ龍族から歩み寄ったとしても、人間は簡単に自分達と違うものを受け入れられない。

 アポロや龍族をよく知る私達は恐れることなく普通に受け入れることが出来たが、そうでない者ではそうもいかないだろう。

 そしてなにより、自分達と違うものを受け入れられない人間というは歩み寄る側の目は映りにくいということだ。アポロの父が恐れているのはきっと、そういう人間達なんだろう。


「我々龍族の心が弱いだと……! アポロ貴様、己の種を侮辱するとは……どうやら外界に毒され本当に龍族としての誇りを失ったようだな!」


「いいやそれも違います父様! 我は外界に触れることで龍族としての真の誇りを取り戻す必要があると理解したのです!」


「真の……誇りだと?」


「もはや過去の過ちも他種族との違いも関係ない、すべてを受け入れなおその強さを世界中に誇れる存在となるのです。その結果が羨望であっても恐れであっても、受け入れてもらえるまで歩み寄り、時には戦い、いつか作り出すのです……この世界には龍族という"人種"がいて当たり前だという認識を」


 それは、これまでの世界に一度も存在しえなかった認識だ。

 いや、かつて龍皇帝国が存在した時代には龍族がいて当たり前ではあった。しかしそれは自分達とは明確に違う"脅威"という認識であり、同じ"人間"という認識を持つ者はほとんどいなかった。

 もしアポロの語る理想が実現することになればそれは、龍族にとって本当の誇りを手に入れることになるのかもしれない。


「父様は今でも、龍族を裏切った人族達を許せませんか?」


「……許せるはずがなかろう。奴らは我らの信頼を裏切り、かつての恩すら忘れて襲ってきたのだ。中には傷つき死にかけた者もいる。忘れることのでいない屈辱だ」


「ではそれをすべて忘れていただきたい」


「なっ……!?」


「確かに父様達の世代の者には忘れられぬ屈辱かもしれません。ですが、人族達はすでにそんなことがあったなど誰も知らぬのです。本当はわかっているのでしょう、そんなものを持ち続けても虚しいだけだと」


 なんて無茶苦茶な説得だ。だけど実際アポロの言うことも正しい。

 そもそもこの里の外では龍族の存在すら知らない人間がほとんどだというのに、恨みがどうだと言われてもなんのこっちゃという話でしかない。

 それは龍族が長命の種族であるがゆえにかみ合わない問題といえるだろう。


 自分達には一生残り続けるものが、他の種族には一時のそれに過ぎない。

 ……私も、二千年経ったアステリムに降り立ったと知った時は自分の行いのほとんどが残っていないと理解し虚しさを感じたものだ。


「それに父様は自分でも気づいていないのです。人族に裏切られたという事実のみに執着し、誰に裏切られたということさえ覚えていない」


「何を言うか! 覚えてないはずがなかろう! あの国の王族どもがまだ何も危害を加えておらぬ我らを恐れ強国と手を組み……。王……族が……」


 そこまで口にしてようやくその事実に気づいたのか、アポロの父は目を見開いて息子を……いや、息子の横に立つその人物へと視線を向ける。


「……そこの娘、名を……なんといった」


「わたしの名前は……ミネルヴァ・アルガレスト。かつてこの国に存在した王族の、最後の生き残りです」



ガァン!



 ミネルヴァが名乗ったその次の瞬間、強烈な衝突音と衝撃が周囲に響き渡る。

 その中心にいるのは二人の龍族……一人は殺意の籠った拳を突き出し、もう一人は殺意の向けられた者との間に入りその身を守るように。


「そこをどけアポロよ! その女は我らを裏切り貶めたあの王族の末裔だぞ! 我らの敵だ!」


「敵? 今の今までアルガレストの名すら気づいていなかったというのに随分と虫のいい話ではありませんか」


「黙れ! なにが嫁だ。貴様らが我ら龍族に行った仕打ちも忘れてのこのこと……」


「父様! そんなことはネルは知りもしなければ龍族に何かを行ったわけでもない! そして父様はネルも彼女のことをなにも知りはせず、ただ己の中にある恨みという幻想を彼女にぶつけようとしているだけではないか!」


「ぐっ……それの何が悪い! その女さえ殺せば我らの積年の恨みが晴れ……」


「そんなものでっ! 父様方の恨みが晴れることはありませぬ! なぜ気づかないのですか、そんなことをしても先に待つのは何も成し得ていない虚無感のみだということに!」


 アポロは……いや、私達は知っている。たとえやり場のない復讐心の矛先を見つけたとしても、決して満たされることはないと。

 私達はその理由を……勇者ノゾムの流した涙を見たのだから。


「我が彼女と婚姻を交わしたのはミネルヴァという一人の女性を知ったからに他ならぬ! たとえ彼女の祖先が龍族に害をなしたと知っていようと、我の気持ちは変わらなかったでしょう!」


「ぬぐっ……!」


「だが父様は最初からネルを見ようとはしなかった! 我が紹介しようと"ただの人族"とだけしか見ず自分の価値観で彼女を判断し、本質を見ようともしない!」


「ぐうっ……!」


 攻めているのは変わらずアポロの父だが、その攻撃はまるで軽く払われるようにアポロに凌がれ逆に苦しそうな表情を浮かべている。

 苦しそうな理由はきっと、攻撃が届かないからだけじゃないだろうけどな。


「アポロ……」


 ミネルヴァはその様子を真っ直ぐ見つめていた。

 この世界で最強の種族である龍族に殺意を抱かれていながら、まったく臆することなく。

 それはアポロを信じているから。アポロの想いが、信念が、父親にや他の龍族に伝わると。


「龍族は長命であるがゆえに過去の痛みを忘れることも難しいのは当然のこと! 過ちを忘れ繰り返すこともある他種族を疎むこともあるでしょう! なればこそ、その過ちを知る我々が彼らと共に歩むことで新たな道を開ける! 我は、そう信じております!」


「それでも……愚かな者は繰り返す」


「ええ、いつの時代にも相容れぬ者は現れるでしょう……。ですがっ! 同じように我らを理解する者もどこかにいるはずです! 過去の繋がりだけに囚われず、今を生きる者を見つければよいのです。時代が移り変わる度に、人も変わるのですから」


 アポロの父は最初の外界との交流は上手くいっていたのだろう。だが王族と助け合い、充実した日々を送り……それだけで満足してしまった。

 一つのコミュニティを築けたことで安心しきってしまい、移り変わる時代と、さらに外の世界に目を向けることに疎かだった。

 それこそ何も知らない愚か者から見ればそれは……陰から王族を支配するまさに"悪龍"に見えることもあっただろう。


「他種族からの誤解は、龍族だけでは覆すことは難しい! だからこそ理解者を増やすのです。この先どれだけかかろうと、何度裏切られようと、我ら龍族という存在が共に歩むことができる種族なのだと!」


 これまで防御に徹していたアポロが構えを変え、父の拳を正面から受け止める。その行動に驚いたのもつかの間、アポロの拳が父の防御をものともせずその肉体の急所へ鋭く突き刺さっていく。


「過去の人間の過ちを知る皆だからこそ、父様だからこそこの先に必要なことを彼らに伝えられるのです! その象徴となるために、我は……!」


「この……アポロの動きっ!? 里を出た時以上に鋭く……!」


「新たな龍皇帝国の初代“龍帝”として皆を導くため、そして外界で得た共に歩む仲間とこの世界を守るため! 我はこの地に舞い戻ったのです!」


「……ッ!?」


 その決定的な一撃により、アポロの父は吹き飛ばされその身を地に伏せることとなった。


「我の……勝ちですね、父様」


 まさに圧勝だった。その圧倒的な力と揺るぎない意思を持つアポロを前に、私達の周囲を囲んでいた龍族達も戦意を失うほどに。


 こうして私達はついに、『龍壁の里』における最初の問題を乗り切ることに成功したのだった。


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