258.5話 幸せを求めた先に…
澄み切った空の下、小高い街の一角で一人の人間……いや一人の龍が空を見上げて佇んでいた。
下を見下ろすとそこでは多くの人々が行き交う平和な日常が流れている。それも今では当たり前の光景、自分と……一番の友とで築き上げた努力の結果なのだ。
「こんなところにいたんだ、ドラゴス」
「ファラか……」
黄金の鱗を持つ龍族、ドラゴスが振り返ると、そこには精霊龍の女性ファラがふわふわと宙を滑るように近づいくる姿を確認する。
その表情はいつもと変わらないが、どこか悲しさを含んでいるようにも見えた。ただそれは、ドラゴスも同様ではあるが。
「珍しいじゃない、ずっと龍族の姿でいるなんて。今まで街にいるときはずっと人化してたのに」
「ああ、インフィニティは……もういないからな。我はあやつの目線に合わせるため今まで人の姿を取り繕っていたにすぎない」
「……そっか」
そう、これは世界を破滅の危機より退けた救世の魔法神、インフィニティがこの世を去ってから少々時が過ぎた時代。人々に本当の平穏が訪れていた時のことである。
「ほんと、皆平和そう。あたし達が苦労してた時代がまるで嘘みたい」
そう言ってちょこんとドラゴスの隣に腰掛けるファラ。そんな二人の体格のアンバランス差に初見の者なら驚くかもしれないが、二人にとってはむしろこれが当たり前で、日常だった。
「ねぇ、ドラゴスはこれからどうするの?」
ここで言うファラの"どうする"、とはおそらく"インフィニティがいなくなった今この先なにを目標に生きていくのか"という意味だろう。
そして、それは同時にファラ自身にとっての自問でもあった。
ドラゴスはすべてを失ってから、ファラは何も持たない状態からインフィニティと出会い、彼と共に生きることこそが目標となっていたのだから。
「そうだな……最初は龍皇帝国の復活でもしてみるか、などと考えもしたがやはり興が乗らんし。インフィニティの隠した酒蔵でも暴いてそれで献杯でもしてやろうかと思ってはいたが」
「あ~それ楽しそう。でもやらないの?」
「なんだろうな、何もかもやる気を失ってしまった。だが、別に悲しい喪失感というわけでもないのが困っている点だ」
「ふーん、あたしも似たようなものかな。この先なにすればいいかなーんもわかんない」
彼らはインフィニティを失いはしたが、それは感情に痛みを与えるものではなかった。
悠久の時を過ごすうちに感じていた、いつか訪れるであろう別れが過ぎ去ったにすぎない。長命種である自分達が彼の最期を看取るであろうことはいつの間にか受け入れていた。
「これまでインフィニティが導いてきたものを今更我らが引き継ぐというのも何か違うような気もするしな」
「その辺はサイモンが託された役目でしょ。そういうのはやっぱりインくんと同じ人族がやった方がいい気がするし」
「それなりに人望はあるようだしな。……ちと交際関係に難がありそうなことを除けばだが」
そのまま話題は懐かしい思い出話に代わっていき、これまで出会った仲間達の名前が挙がっていく。
「ガロウズもミレイユも出会った頃はとんだ厄介者と関わってしまったと思ったものだが、まさかあんなにも丸くなるとはな」
「そういえばあの二人の子孫ってどうなったんだっけ?」
「どうだったか……。確かガロウズの残した獣王流を絶やさないためにもどこか遠い大陸で教えを広めると旅立ったはずだ」
「でもあれって子孫の誰も完全会得できなかったやつでしょ? ちゃんと残せてるか心配だな~」
「リルの国からは以前息子が訪れていたか」
「そうそう、見た目はリクに似てるのに性格はリルみたいに真面目でさ~、あたし思わず笑っちゃったもん」
「アルフとエリアの二人は……残念だったな。できればあいつらにもこの幸せな世界を享受してほしかったが」
「そうだね……でも、あの二人は幸せだったと思うよ。きっと最後の瞬間まで」
「ああ、我もそう思う」
「あの二人と言えば……メリクリウスって結局どこで何してんの?」
「奴だけは誰にもわからん。ただ人族なことには変わりないからな、もしかしたらどこかで野垂れ死にでもしてるかもしれん」
「ふふ、ありえそう」
話せど話せど話題が尽きることがない。それほどまでに思い出深い人物達であり、それほどまでに……。
「本当にどいつもこいつも……忘れられないような奴らばかりだ」
「うん……でももうみんなのことちゃんと覚えてるのも、あたし達しかいないんだよね……」
もはやあの頃の……世界の命運をかけた最後の戦いを知る者はこの二人以外残ってはいなかった。
そして二人とも新たな時代に向かっている世界に自分達が干渉することはあまりよくないと考えてることも同じようで。
「ねぇ、このまま二人でさ、どっか静かな場所で暮らさない?」
「なっ、お前……それは」
そんな突然の提案に動揺するドラゴスだったが、ファラの表情を見た瞬間それ以上言葉を発することができないでいた。
ドラゴスにとって彼女のその表情は、いつか初めての恋を知るきっかけとなった女性の面影と瓜二つだったから。
「まぁ……それも悪くないかもな」
「ほ、ホント? じゃあさ、今すぐ出発しようよ。あたし行きたいところがあるの」
まさか了承を得られるとは思っていなかったのかファラも顔を赤らめつつ普段の調子を崩さないよう振舞っていた。
この二人、恋心を抱くには連れ添った時間が長すぎたため、お互いにそんな感情を持つことはないだろうと今までは思い込んでいたが、インフィニティの喪失という心に大きな穴が生まれたことによりここにきて新たな感情が生まれた……のかもしれない。
「おいおいあまりはしゃぐな。それで、行きたいところというのはどこなんだ?」
「うん、それはね……第四大陸! あたしの生まれた場所だよ」
そこからドラゴスとファラ、二人の生活が始まった。
「完全に森と化しているな。ここで暮らすとなるとかなり原始的な生活になりそうだが……それでもいいのか?」
「むしろごちゃごちゃしてるよりはそっちの方がいいよ。最低限の居住スペースは確保して、あとはいろんな植物で彩れば完成!」
「ふむ、そうだな、それも悪くないか。我もお前もよほど劣悪な環境でもない限り病むこともないだろう」
かつてファラが生まれたこの地にはいくつかの町や村が存在してはいたが、遥かな年月でそれも失われ代わりに広大な大森林が生まれていた。
その影響か魔物も増えてはいるが、この二人ならばそんなものを寄せ付けることもないだろう。
「ところでファラ、お前はなにをやっているんだ。そんな地面など掘って……」
「えへへ、これ植えようと思って」
「それは……お前が生まれた時に宿っていた苗木じゃないか」
その苗木はファラの母親がインフィニティへと託した不思議な苗木だった。謎の魔力で守られており、1000年以上経った今でもその原型を保ち続けている。
「いいのか、こんなところに植えてしまって」
「せっかくだしお母さんの故郷に植えてあげたいと思って。ま、あたしはお母さんのことなんにも知らないんだけどね」
ファラの母親に関しては、ドラゴスはおろかインフィニティでさえその正体を知ることなくこの世を去った謎の精霊族でしかない。
この苗木もまた、魔力で守られている以上の結果はなく、なぜ彼女が娘であるファラをこれに宿らせていたのかもわからずじまいのままここまで残っていただけだ。
なので当然の疑問として。
「育つのかそれ?」
「そこは祈るしかないね。大きく育つといいな~」
苗木の時点ですでに樹齢1000年ではあるが、そこからさらに育つとなるとどのような変化があるのか気になるところではあるが、それがわかるにはさらに悠久の時が必だろう。
「まぁいい。それよりもここまで一気に飛んできたから流石に腹が減ったな。メシにでもするか」
「そうだね。それじゃあご飯に……ごはん、どうしよう?」
「おい、まさかそこはノープランだったとでも言うんじゃないだろうな」
「あはは~……ごめん」
笑ってごまかすファラだが、食事に関しては本当にノープランだったようだ。
これまでこの二人の食事は他の仲間に用意してもらうものだけであり、自分で料理を行ったことなど一度もない。
長寿の法は長期間の食事を不要にもできるが腹が減ることに変わりはない。ゆえにここで生活するのなら食生活の問題もどうにかしなければならないのだが。
「はぁ、仕方がない。我がそこらへんで肉や魚でも取ってくる。今日はそれを適当に焼いて食うとしよう」
「うっ、お肉と魚かぁ……あたしは野菜や穀物やフルーツとかがよかったなぁ。……あ! そうだ、じゃあここにそういうのも一杯植えて育てよう!」
「まったく何年後になるやら。とにかく行ってくるぞ」
そうして、その日はドラゴスの狩ってきた肉や魚で腹を満たした二人だが、ファラの中では何かの覚悟が完了されたようである。
その翌朝、ドラゴスが目を覚ますと大量の食材や種に果物の幼木が取り揃えられていた。
「おいファラ……なぜこんなものが大量にここにあるんだ」
「やっぱりこのままじゃいけないと思ってあちこち巡ってもらってきたの! この周辺全部大改造するからドラゴスも手伝ってよね」
そんなファラの様子に呆れるドラゴスではあるが、そんな行動もファラらしいと嬉しそうに微笑みながら、やれやれといった風に受け入れるのだった。
「ただ、種や幼木を植えることを手伝うのは理解できるのだが、この大量の食材はどうするつもりだ?」
「決まってるじゃない。あたしが料理するためよ! そのために調理器具とかもいろいろ揃えてきたし」
「お、お前が料理するのか……!?」
ファラが料理をするということにこれまでで一番驚いた表情に変わるドラゴスだが、自分と同じで料理経験などまったくない彼女が突然料理にチャレンジするなど不安になるなという方が無理な話だ。
「む、なによー不満なの」
「そういうわけではないんだが……」
「まぁ任せないさいよ。あれでしょ、エリアやミレイユがやってたみたいにやればいいんでしょ。簡単簡単」
が、結果は当然といえば当然なものであるのはおおむね予想通りであり……。
「うう、ごめん」
食卓に用意されたのは料理と呼ぶにはちょっと抵抗のあるドロドロの何かと黒く焦げた何かだ。
野菜を洗ってぶち込んだだけのサラダ……というより野菜盛りだけはなんとか料理と呼べなくもないだろうが。
「ファラ、別に無理して料理など覚える必要などないぞ。肉は焼いただけでも、野菜も生でいい」
「いいや! それだとあたしの気が済まないの! 見てなさい、あたしだってできるんだってとこ見せてあげるから……いつか」
どうしてそこまで料理にこだわるのかドラゴスには理解できなかったが、ファラの中ではこれが幸せな生活の形の一つなのだ。
そう、今まで出会った女性仲間の幸せな姿を見てきた彼女にとってはそれがすべてだった。
「頑張るぞー!」
今や"自由"を得た彼女が目指すものとはまずは仲間の幸せに追いつくこと。
そしてその中で、これまで共に歩んできた最高のパートナーへの本当の気持ちを確かめることだった。
そうして月日も過ぎ、やがて植え始めた野菜や穀物も収穫できるまで育った現在。
「……どう?」
そこには、最初の頃とは比べ物にならないほど綺麗に作られた料理が食卓に並べられていた。
ドラゴスはその中から皿を一つ取ると、料理を口に運び……。
「うむ、悪くない」
「やた!」
時間はかかったがファラの料理は一般家庭で振舞われるそれと変わりない味に仕上がっており、今やどこに出しても恥ずかしくないほど成長を遂げていた。
「てかなによー「悪くない」って。ホントはあたしに負けを認めることが恥ずかしいんでしょ。ほらほら言ってみなさいよ」
「あまり褒めすぎるとお前は調子に乗るからな。それに……いや、なんでもない」
「ちょっとー、そこまで言いかけてやめないでよ。恥ずかしがらずに行ってみなさいよ。言わないといつまでもしつこく問い詰めちゃうからね」
「……わかったわかった。だが、笑うなよ。こうしてお前とのんびり平和な生活を送ることが、こんなにも幸せだと感じるとは思わなかった……それだけだ」
そのドラゴスのセリフにファラの顔も赤くなり大人しくなる。おそらくまったく予想外の返答に彼女も恥ずかしくなってしまったのだろう。
「も、もう何言ってるのかなこのアホトカゲは!」
「お前が言えといったのだろう! まったく、こんなことなら恥ずかしい思いをしてまで言うべきでは……」
「ありがとね、ドラゴス。こんなわがままなあたしについてきてくれて」
「……」
二人とも顔を真っ赤にしながら恥ずかしさから互いに顔を反らしてしまう。だがきっと、お互いに思いは伝わっているのかもしれない。
そんな二人を、徐々に大きくなるあの苗木だけが見守っていた。
それからさらに時は流れ……。
サイモンが刺され統治者が消えたという噂を二人は聞きつけ様子を見に行ったものの、時すでに遅く各種族はバラバラになってしまっていた。
ただ、散り散りになったといってもそれぞれの代表がいがみ合うこともなく、互いにルールを定め和平を保っていることには関心した。
もはや一つの意志の下に集まることはないが、インフィニティが目指した平和な世界を目指すという意思はしっかりと受け継がれていたのだと。
だからこそ二人はこれで完全に自分達が今の世に干渉する必要はないと悟り、平和な世界樹の下で仲睦まじく過ごすこととなった。
そして、そんな二人が長年連れ添えば当然育まれるものもあり……。
「うー、あうー」
「フローリアン……それがあなたの名前。生まれてきてくれて本当にありがとう……」
「ほ、本当にこの子が……我とお前の……」
それは精霊族の女の子だった。紛れもない、正真正銘のドラゴスとファラの娘。
「むぅ、しかし名付け親は父親の方がいいのでは……」
「ダ~メ、生まれてくる子が龍族ならあなたが、精霊族ならあたしが名付ける約束でしょ」
「わかった、仕方がない。そ、それはそうと我にも抱かせてはくれないか」
「いいけど龍の姿じゃダメ。ちゃんと人化しなさいよ」
「わ、わかったわかった、いちいち注文が多いなお前は。これでいいんだろう」
そこにあるのはまさしく誰もが認める理想の夫婦の姿そのものだった。
二人は本当に幸せだった。そしてこの幸せがいつまでも続いていくだろうと。
……そう、信じていた。
「あれ? あなた、何か言った?」
「なんだ、別に我はなにも……」
「うあー!」
「おおう!? すまんフローラ! よ、よ~しよし」
(ドラゴスじゃ……ない? でもあたしにはハッキリと聞こえてきた、あたしを呼ぶ声。いいえ……あたしと、フローラに)
その時、ファラは予感していた。きっとこの先、自分は大きな選択を迫られるだろうという、とても嫌な予感を。
(語り掛けてきたのは……あなたなの、世界樹?)
暖かな家族に寄り添うようにそそり立つ一本の巨木。その鼓動は静かにゆっくりと、だが確実に、逃れられぬ事象へと近づいていた。
そして、運命の時は訪れる。
「……ファラよ、お前は今……なんと言った」
「この子を、世界樹に宿らせるの。そして悠久の時を経てこの子は世界樹を制御する力を得る」
「だからなぜ! そんなことをする必要があるのかと問うているんだ我は!」
言い争う二人の表情からはあの日の幸せな面影はまったくなかった。片や怒りを、片や悲しみのこもった表情でむなしい討論を続けるばかりだ。
「何度も説明したでしょ! いずれ世界は大きな危機に晒される。世界樹はこのまま成長すればその内に大きな"流れ"を生み出して、世界を守る力を蓄える。でもそれには制御する精霊が必要になるの。だから……」
「そんな御託はどうでもいい! お前こそ理解しているのか! あそこにいるのは……我らの子なんだぞ!」
「……ッ!」
ドラゴスの言葉にファラも苦痛の表情を浮かべる。それを理解してるからこそ……ファラも辛いのだろう。
フローラは今、世界樹の洞で眠っている。ことの発端は突然ファラが何かを決意したかのように世界の危機について語り始め、フローラをこの場所へと連れてきたことにある。
「そして、お前が聞いたという世界樹の声……。それが世界の代弁だというのならそれはつまり、世界神の意志の介入ということだ! 我らはやっとの思いで奴の定めた運命から外れ自由を得たというのに……なぜ自らそれを捨て去るようなことをしなければならない!」
「仕方がないじゃない! そうしないとすべてが終わりを迎えてしまう! インくんが築き上げた平和な世界を守れるあたし達がやるべきことでしょ! それに、平和な世界を守ることはこの子を守ることにも繋がるわ!」
「そんなこと納得できるわけがないだろう! 別に世界の危機が訪れるからといって必ずしも我らが必要になるということではない!」
「けどあたし達はあの時代を未来に繋げられるたった二人だけの存在なんだから。その遺志を継いで守り通してしていくのがあたし達の義務でしょ!」
「違う! もうインフィニティはいないんだ! これからは自由に、運命に縛られず……本当の我らの幸せを作り上げていけるはずだろう! 我と……お前と……フローラの三人で……これからも」
いつしか二人の頭上からは強い雨が降り出し、ドラゴスの最後の言葉をかき消してしまう。
二人の意見は平行線だった。運命に縛られたくはないドラゴスと、たとえ過酷な運命が待っていると知っていても未来の幸せを掴もうと決意したファラ。その意志は実に……対極的だった。
「どうして……こんなことになっちゃったのかな」
「さぁな……。ただ一つ言えることは、我とお前の道は分かれてしまったということだ。もう……共には生きられない」
そう言うとドラゴスはファラに背を向け翼を広げる。それは、明確な別れの意志。
「たとえ神器を扱えようとお前一人では世界樹からあふれ出る力を制御できんだろう。だから諦めろ、そして運命などに従わず自由に生きてくれ。それが……我が最後にたった一つの願うことだ」
そしてドラゴスは飛び去ってしまう。きっとファラ一人では世界樹の暴走を抑えきれず諦めもつくだろうと考えて。
だが……。
「大丈夫……あの人がいなくたって、あたし一人でもフローラを守ってあげるからね……」
ファラはそんなことで諦めるような女性ではなかった。
そんなことはドラゴスなら理解してるはずだったのに、彼は彼女の意志を否定したいがために意地を張ってしまったのだ。
そして二人はそれぞれ対極の場所へと移り住み、いつしか互いに“七神皇”と呼ばれる存在となった。
それからさらに悠久の時が過ぎ……それぞれの地で二人は出会う、もう二度と出会うはずのなかったあの人物に。
今は信じよう。その再会がきっと、二人の想いを再び繋げてくれる奇跡を。
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