213話 VSベルゼブル


 この場にこれ以上留まるのは危険だ。


 ベルゼブルの言う“写し身”がなんなのか私にはわからない。だが、それがとても良くないものであると私の勘が告げている。


「セフィラ、犬! 今すぐここから離れるぞ!」


「え、でもサティ達はどうするの!?」


「……今は置いていくしかない。とにかく、私達はすぐにこの場から……あの男から逃げた方がいい」


 サティとレイと合流できないことは心苦しいが、そうしてでも逃げることを優先すべきだ。

 今は二人を信じて勇気ある撤退を選ぶしかない。


「ガウ!(準備できてるっすよ!)」


「おっし……悪いがベルゼブル、お前との話もここまでだ」


 すでに発信体勢の犬にセフィラを乗せ、続いて私も飛び乗ったところで即この場から離脱するために走り出すが……。


「それは残念……と、言いたいところですが、申し訳ありません」


ピシッ……


「ッ!? 止まれ犬!」


「ガウッ!?(ど、どうしたんすかご主人!?)」


 突然犬の進行方向に一筋の亀裂が走り、まるで空間を一閃するかのように黒いヒビが目の前に現れた。それは、特異点が発生する時のような前兆や……あの『幻影の森』で見た巨大な空間のヒビのようにも見える。

 ギリギリ手前で止まれたからよかったものの、触れていたらどうなっていたか……。


「どういうつもりだベルゼブル。私達がここから逃げることは特に問題視するような事態じゃなかったか」


「確かにその通りです。この2000年間における私の役目は、この場における人族対新魔族の最後の大戦争を引き起こさせることで終わりを迎えました。だから、それ以外に関しては特に気にしなくてもよいことです」


「なら、どうして私達の邪魔をする」


 この戦争がベルゼブルにとってどのような結果をもたらすのか正直まったくわからない。両陣営の戦力も後続から次々と増えていき、その規模はさらに大きくなっているが……そんな中で私達を引き留め続ける理由はいったい。


「……ただの勘です」


「勘……だと?」


「そう、あなたが私を直感的に危険だと判断したように、私もあなた方をこの場から逃がさない……いやむしろ」


 ぞくりと、背筋を悪寒が伝わっていく。それはきっと、目の前の男……ベルゼブルが私に対して初めて"敵意"の感情をこちらに向けてきたから。


「ここで始末しておいた方がいいとまで私は感じ始めているのですよ」




 これまで静観していたベルゼブルがゆっくりと宙に浮かび上がり、私達を見下ろしてくる。

 私達の背後には先ほど現れのと同じ黒い亀裂が逃げ道を塞ぐかのように増え続けていく。


「この世界の壁を壊すのには随分と手間を取らされました。予定外に寄生した世界というのも要因ではありますが、それでも通常数十年で喰らえるところを2000年も費やしてしまった」


 確かに、前回"喰らった"とされる世界への寄生がセフィラ達が生み出されたのと同時期というのなら、その世界は15年で侵食されつくしてしまったということになる。


「へっ、アステリムはそんなやわな世界じゃなかったってことか」


「ええ、この世界の事象レベルはそれなりに高位に位置するようですしね。ただ、それとは別にやりづらかったのはこの世界の人間達です」


「住人?」


「我々のやり方は、寄生した世界に存在する既存の技術を“女神”によって急激に促進させ、必要以上に発展させた技術と力によって世界を自滅に追い込んで壁を破壊させるというものでした」


 それで……セフィラ達の世界は"魔"の側の強力な力に対抗するために多くの自然を犠牲にしてまで勝利を得るための技術が発展したわけか。自らが世界を侵略する敵になるのではなく、あくまでその世界自体が引き起こした行為によって世界を破壊していく……いやらしいやり方だが理にかなっている。


「しかし、この世界には元々高度な魔力技術文明が存在していたにもかかわらず後世に伝わるどころか衰退していった」


「そういえば確かに……」


 私が前世で築き上げた魔法文明は見る影もなく、お子様レベルの魔術や自分の中にある魔力に気づかない者がほとんどになっていた。

 この世界に戻ってきてすぐはどうしてそんなことになってしまったのだろうと嘆いてしまったものだが。


「まさか、アステリムの魔法文明が衰退したのは!?」


「女神政権が発足したあたりから幾人か感づき始めた者達がいたようですね……この世界が狙われていることに。まさか技術を後世に残さないようにすることで争いの火種を小さくする道を選ぶとは思ってもいませんでしたよ」


 おそらくその者達こそが私の死後に世界を護り続けてきた子孫だ。

 私の知る時代の魔法使いならば、侵略してきた新魔族と真っ向から戦ったとしても劣ることはなかっただろう。だが彼らはその道を選ばなかった、そうやって戦火を大きくすることこそが世界の破滅へ繋がると気づいたから。

 だからこそ少しでも長く世界が生き延びる方法を選び、その間に世界を救う手段があると信じたのだ。


 そう、彼らは私の『世界を守れ』という教えを忠実に守ってくれていた。


「そういうことなら……私はここでお前と決着をつけないといけないよな」


 私の教えを信じてくれた者達のおかげでこの世界は今まで持ちこたえることができた。なら、私もそんな彼らの信頼に応えるため、すべてをここで終わらせるのが筋というものだ。

 すべての発端はベルゼブルだ、だからこの男さえ倒すことができれば……何かが変わるはず。


「おやおや、先ほどと打って変わって随分と……怖い目で睨んできますね」


「セフィラ、どうやらあいつとの戦闘は避けられないらしい。黒い亀裂に近づかない程度に下がっててくれ。犬はセフィラに被害が及ばないよう守るんだ」


「ガウ!(任せるっす! セフィラさんは傷つけさせないっす!)」


 と、そんな意気揚々と宣言する犬とは裏腹に、私を見るセフィラの表情はどこか不安そうだ。


「もしかして、私の実力疑ってるのか」


「ムゲンが強いのは知ってるわよ。でも、なんだかあいつからは嫌な感じがするの。何か……良くないことが起きそうだって」


 これもまた女神様の神託ってやつかね。もしかしたら、別次元の力を持つセフィラには私には感じられない何かを感じ取っているのかもしれない。


 だがそれでも、私は退くわけにはいかない。もう一度この世界を救うと決めたのだから。


「そういうの死亡フラグだからやめてくれよ。ま、私ならそんなフラグもへし折ってやるけどな。だから、この戦いが終わったらお前と思いっきりイチャイチャするから覚悟しとけよ」


「あんたのも思いっきり死亡フラグじゃない。仕方ないわね……信じてあげるわよ、ムゲンのこと。だから、必ず勝ちなさいよ」


「おう」


 こんな時にまで冗談を言い合うのはどうかとも思うが、これでいい……私達が言いたいことはこんな何気ないやり取りで全部伝わっている。

 だからこそ私はすべてを覚悟し、ベルゼブルと対峙する。もう振り向く必要はない。


 空中からこちらを見下ろすその表情は、面白いものでも見るかのように薄ら笑いを浮かべている。


「こっちの話が終わるまで待ってくれてるなんて、お前はマンガやアニメの悪役かよ」


「ええ、文字通り私は悪役ですからね。私が私でいられる間なら、悪役だろうとなんだろうと存分に楽しませてもらうことにしてるんですよ」


「その言葉の意味は……教えてくれないんだろうな」


「いずれわかることですから。今は、この時を楽しみましょう」




 身体能力は今私ができる極限まで上げておいた。ベルゼブルの力が未知数な以上、何をするにしても慎重を期すにこしたことはない。


「随分慎重ですねえ。先制攻撃はお譲りしますよ、遠慮せずにどうぞ」


「見え見えの挑発あんがとよ。やっぱ苦手なタイプだわお前」


 こちらに攻撃を先制させるということは、おそらくこちらの攻撃を利用するカウンタータイプと考えた方がいい。ただ、それがわかってるからといってこちらから何もしなければ永遠に硬直状態が続く羽目になってしまう。

 相手の裏をかいたり、二手三手先を読んで隙をつく戦い方が主流の私としてはとてもやりにくい。かといって、力押しで勝てる相手でもないだろう。


「んじゃまずは……こいつで様子見させてもらうとしますか!」


 魔力を解放し、ベルゼブルの頭上へと狙いを定める。


「術式展開、属性《炎》! まずは小手調べだ、『青き炎の制裁プロミネンスコア』!」


 発現させたのは青く輝く炎の球体。直径百メートルはあろう巨大なこの炎にどう立ち向かう?


「って、ちょっとでかすぎじゃないの!?」


「安心しろ、私達に害はない」


 宙に浮いているベルゼブルに当たればいいだけなので、地表にたどり着くまでには完全に消し去る予定だ。

 もちろん火力は手加減などしていないので、触れればもちろんのこと、近づいただけで全身を焼き尽くすだろう。


 その危険性を理解したのか、空中にいた新魔族も続々退散していき、残ったのはベルゼブルのみとなったが……。


「ほう、まともに受ければタダじゃすみませんねこれは」


 顔色一つ変えず……か。そんな気はしていたが、私が見たいのはこの先だ。あの魔術をどう対処するか、その方法によって私がどう戦うべきかが変わってくるのだから。


 そう考えている間にも、炎の球体はゆっくりとベルゼブルの下へと落ちていく。

 落ちて、落ちて、ついには球体から発せられる炎の波がベルゼブルに触れるだろうという位置まで何も起こらずに到達してしまう。


(何もしないのか?)


 だというのにベルゼブルはまるで動きを見せる気配がない。ギリギリまでこちらに手の内を見せないつもりなのか、それともまた別の狙いがあるのか……とも考えたが、ベルゼブルの姿はそのまま炎に包まれて見えなくなってしまう。


 このままではベルゼブルは確実に焼け死ぬことに ピシッ なってしまうが……。


(……なんだ? 今何か違和感のようなものが)


 そのまま炎の球体はベルゼブルのいた場所を何事もなく通過するので、そろそろ魔術を消してもいい頃合いだが。


「あ、ほんとに消えてく。もう、ひやひやさせないでよね」


「ん? いやまだ私は消していな……ッ!?」


 クソッ、今違和感の正体がわかった……。セフィラの言う通り、空中を見ると『青き炎の制裁プロミネンスコア』が下の方から徐々に消滅している。

 もちろんそれは私が行ったものではない。だが、魔術を消滅させる命令は確実に私と繋がっている術式から発生されている!


「マズい! 体内の魔力と術式を分離!」


 なんてことだ、あの野郎……。


「残念、バレましたか。もう少しであなたの中にまで入れたんですけどね」


「気色悪いこと言うなっての」


「え、なに? ムゲン、あいつに何かされたの?」


「まあな、どうやら想像以上にヤバいものらしい……あの黒い亀裂は」


 よく見ればベルゼブルの真上に一筋、私達の行く手を遮った空間を引き裂いたような黒いヒビ割れが現れていた。


「私の魔術があれに触れた瞬間、魔術を構成する術式に介入して徐々にコントロールを奪われていたらしい。術式を切り離さなかったら危なかった……」


 あの時、ベルゼブルは、『青き炎の制裁プロミネンスコア』の術式を通って私の体の中にある魔力にまで侵入しようとしていた。もし侵入されていたら……私はいったいどうなっていたかわからない。


「どうですか、“侵食”を受けてみた感想は。凄いでしょう」


「それがお前の魔術か? それとも“暴食”としての特殊な能力によるものか」


「“暴食”? ああ、これは七大罪のようなおもちゃとは違いますよ」


「おもちゃ?」


「ええ、七大罪と七美徳の力というのは戦場を面白おかしく引っ掻き回すためだけのお遊びです。ちなみに“暴食”の能力は空間を削り取って虚無の空間に保管、いつでも吐き出せるというものです。こんな風に」


 そう言って頭上に残っている欠けた炎の球体に向けて腕をブンと降ると、球体の一部分は弧を描くように削り取られてどこかへと消え去ってしまった。


「ね、単調な力でしょう? でも、こんな力を与えられることが名誉だと言って七皇を目指す若い新魔族が増えるのですから、その点は喜ばしいことでした」


 空間を消し去る能力なんて普通に考えてヤバい代物だと思うが、それを単調と言い切るか……。他の大罪や美徳だって使い方しだいで十分な強さを発揮するものだと思うが。

 つまり、ベルゼブルはそれだけあの“侵食”とかいう力に絶大な信頼を置いているということだ。


「それじゃ、その“侵食”ってのがお前の真の力ってことか」


「そういうわけでもないんですけどね。私の持つ力はすべて借りものなだけですから。言うなればこの“侵食”は“呪縛”の第二段階……と言ってもわかりませんか」


 “呪縛”? ……まて、突拍子もなく出てきた言葉ではあるが私にはそれに聞き覚えがある。

 あれは……そうだ。


「確か魂に干渉する力……本来ならばあり得ない世界の中心に触れられる力だったか」


「おや、まさかあなたがそこまで知っているとは思いませんでした? となると、“虚飾”はあり得ないとして残るは……“憂鬱”。ああなるほど、死に際にダンタリオンにでも教えてもらいましたか」


 今はもう昔のことのようにさえ思えるヴォリンレクスでのダンタリオンとの激闘……。そう、あの戦いで私達は勝利を収めたが、同時に多くの謎が解決されずに残っていた。

 その中でも特に謎とされていたのがダンタリオンの言い残した“呪縛”という力と、自らを“憂鬱”と呼んだこと。そして、ベルゼブルはその意味を知っている……つまりこの二人はただの内通者という関係ではなく、もっと別の協力関係にあったということだったのか。


「困ったものです……人の心を持たせた“女神”は使命を放棄し、世界から見放された“虚飾”は自らの快楽を優先し、永劫変わらぬ“憂鬱”の意思は最後に情を与える……。まったく、どうしてこう人間というのは一時の感情に流されて余計なことをしたがるのでしょうね」


 ならば、そんなことを困るわけでも喜ぶわけでも怒るわけでもなく……ただひょうひょうと語るお前は……。


「お前は自身は人間じゃないような言い方だな」


「ええ、私はただの"装置"のような存在なだけですから。すべてを合理的に、かつ効率的に進めるだけの“写し身”……。さぁ、戦いを続けましょうか」


 そう言い終わるとベルゼブルは掲げていた腕を振り下ろすようにこちらへ向けると、奴の上に停滞していた『青き炎の制裁プロミネンスコア』がゆっくりと動き出し……。


「そういうこともできるのかよ!」


「もはやこれは私のものですからね、当然でしょう」


 すでに半壊しているとはいえあの火力と密度に押しつぶされればひとたまりもない。まさか自分の魔術を自分で相手にすることになるなんてな!


「あの火力に対抗するにはこれっきゃないか! 《水》属性全開術式構築、飲み込め『世界を飲込む激流ワールドエンド・アクアフォース』!」


 前回は魔導銃で撃ち出したこの魔術だが、今回はカートリッジに余裕がないので直打ちだ。

 この水流なら半壊してる炎球を容易く飲み込むことができる。そのままベルゼブルまで水流の圧で叩き落せれば言うことなしだが……。


「無駄ですよ」

ピシッ……


 またしても魔術がベルゼブルに届く前に例の黒い亀裂が現れ、『世界を飲込む激流ワールドエンド・アクアフォース』が少しでもそれに触れると。


「クソッ、術式を分離する!」


 先ほどと同じようにものすごいスピードで魔術が侵食され、私の中へと入り込もうとしてくる。そしてまた、私の魔術を操りこちらを追い詰めてくる。


「これでは同じことの繰り返しですね。こんなことをしていてはあなたの魔力がなくなっていくだけ……おや?」


 驚いたか、残念だがお前が水流を相手にしている間すでにその陰に隠れながら私は移動を開始していたのさ。

 そう、お前の死角である頭上にな!


「なるほど、上ですか」


 今から水流を操作しても遅い。ここからなら一瞬で場を制圧することができる!


「潰れろ! 術式展開、属性《重力》、『超重力負荷オーバーグラビトン』!」


「これは……重い?」


 ベルゼブルとその周囲、私に向かっていた水流もすべてが下に向かって落ちていく。それもそのはず、ベルゼブルの周囲を数百倍もの重力で押しつぶしているのだから。このまま地面に叩きつけ、地面ごと押しつぶす!


 奴の使う“侵食”とやらは形あるものに触れればそのコントロールを奪われる。ならば形を持たないエネルギーを叩きつけてやればいい!


「ふむ、考えましたね。ならば……」

ピシッ ピシッ


「“侵食”を出した? なぜ……」


 落下しながらも周囲に“侵食”を広げていくベルゼブル。今度は炎や水のように直接触れられるものではないはずなのに……いったい何をしようというんだ。


「お前が何をしようと、私はこの重力波を止めるつもりはな……」


「これでいいでしょう」


 バカな、ベルゼブルの落下が途中で止まった!? いや、ベルゼブルだけじゃない、周囲の流水までまるで通常の重力の中であるかのように正常な動きを取り戻している。


「私の重力魔術は侵食されずに続いているのに……なぜ」


「今回私が“侵食”したのはあなたの魔術ではありません……環境です」


「環境……だと?」


「この周辺を構成している自然空間へと侵食し、作り変えたんですよ……他の魔力による重力の変化を受けない環境へと」


 つまり、私がどれだけ重力を操作しようとこの場所自体がその影響をまったく受け付けない状態になってしまったということなのか。

 そんなもの……。


「なんつーチートだよ」


 環境の侵食が進んでいるのだろう……私をこの場所に浮かべていた重力魔術による飛翔も効力を失ってしまったらしい。そのまま私は通常の重力に従うように落下していき……。


「ようこそ、地獄の入り口へ」


 その先に私を迎えるベルゼブルと、操られた水流が私の命を奪い去ろうと大きくうねりながら迫ってくるのが見えていた。



「すべてを吹き飛ばせ! 『荒れ狂う突風エアロブラスト』!」



「これは!?」


 突如、強力な突風が吹き荒れ迫りくる水流を私共々吹き飛ばしていく。バラバラに吹き飛んだ水流はそのまま術式が分解され消滅していき、私は……。


「よっと……大丈夫かいムゲン」


 地上から飛び出してきた赤い人影……サティに抱えられていた。となると、今の風魔術はやはり。


「ふん、やっとたどり着いたと思えば、また厄介なことに巻き込まれているとはな」


「そういうことは言いっこなしだろ。遅くなったね……助けに来たよ、ムゲン」


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