第4章予告
>PLAYBACK:START
――あ?
もう録音始まってンのか!?
馬鹿野郎、もっと早く言いやがれ!!
ゴホンッ。
そーだな。
こいつはとんでもなく不器用な女の物語だ。
……いや、つーよりは、あれだ。『女たち』の物語だ。
そいつらはみんな、自分の過去に拭いきれない傷ってやつを抱えてる。
で、このテープみたいに、しょっちゅうそいつを反芻してるってわけだ。
あのときああしてたら、あれをやれてたら、ってな。
――オレからすりゃくだらねーんだけど、あいつらにとっちゃ大事なことだよな。
後悔ってのは鉱物みてーなもんで。年月を重ねれば重ねるほど洗練されていって、どんどん手がつけられなくなる。で、気付いた時にはこっちの支配が及ばない領域にまで膨れ上がっちまうこともザラってわけだ。
……そんなとき、そいつをどう扱うかっていやぁ、決まってる。
賭けるのさ、その過去の時間を。未来の時間に対して。
ダイスを振るみたいにして、眼の前に投げ込むしかねぇ。それで、結果を見守るしかねぇ。随分と分の悪い賭けだろ? でもしょうがねぇよ。てめーで選んだ道なんだからな。というわけで、あいつらはこれから頑張らなきゃならねぇわけだが。
……まぁ、大丈夫だろ。なんてったって、あの女どもなんだからよ。
つーわけで、次章!
『ゴールデンタイム・ラバー』。
こいつを聴いてるお前らは、
――じゃなきゃ、オレが噛みつきに行くぜ??
>TO BE CONTINUED...
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます