第2話

授業が終わり早速話しかけてきたのは隣の席の富田だ。

「茅野ってあのゲーム好きなの?俺も好きなんだよねー!」

とてもマイナーなものを言ったので知っている人がいるだけで嬉しかった。それからこいつとはすぐ親しくなった。高校に入っての初めての友達だ。

その日の放課後俺と富田が話していると女子生徒の会話が耳に入ってきた。

「ねぇねぇ、部活見学どこいくのー?」「え、私はテニス部行きたいなぁー」

実は俺もテニス部が気になっていたのだ。だが一緒に行こうと誘うのも気がひけるので特別話しかけることはしなかった。

だが、少し経ったあと

「ごめん富田、俺テニス部見てくるね。また明日」

「おう。また明日な」

そう、テニス部に向かったのだった。

そこでは、顔立ちの良い先輩がかっこよくテニスをしていた。少し劣等感を覚えつつも軽く挨拶し、見学することにした。辺りを見渡すと1つのテニスコートに6人、先輩2人に1年生4人でさっきの女子生徒の姿もあった。軽く自己紹介をし、部活の説明を受けた。

その際これから俺とともに入部する名前を知った。もちろん例の女子生徒もね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る