動乱6 半助が傍に来て、早速近づいてきましたねと言うので、奉行所に行くときは気をつけろ、わしに目をつけたという事は、お前も目をつけられるという事だ、後をつけられ
動乱6
半助が傍に来て、早速近づいてきましたねと言うので、奉行所に行くときは気をつけろ、わしに目をつけたという事は、お前も目をつけられるという事だ、後をつけられる恐れがあると、
言うと、ヘイ、分かっています、繋ぎはわからないようにやりますと言ったのです、少しは分かっているようだが、幕府が弾圧すると硬直して過激な行動に出るやもしれん、幕閣がどう、
出るかだなと言ったのです、
それからは過激な事は起こらず、安政2年になり神戸ではなく長崎に海軍操練所が出来たのですが、それに参加する事は出来ずに、今度は奉行所に呼び出され同心として治安の任務に着、
くことになったのです、やがて井伊直弼が大老に就任して大弾圧が始まったのです、幕府から早々たるメンバーを捕らえて江戸に送るようにとの指示があり、多くの勤皇の志士が捕ら、
えられて江戸に送られたのです、
新太郎は異を唱えたので、任務から外されて暫くして、江戸に戻るように言い渡されたのです、江戸に帰り奉行所に顔を出すと、郷田が長崎に行かせればよかったな思ったとおりになっ、
てしまった、お前が異を唱えた事は内密になっている、知れれば幕臣と言えど罰を受るところであった、おおくの幕閣の重臣で井伊殿に反対する勢力は、ことごとく罷免されたが7日前、
に井伊殿が水戸と薩摩の脱藩者に襲われて命を落とされた、
それにより安政の大獄は終った、即日謹慎者は解き放たれたが、少し前に吉田松陰は処刑されてしまった、もう少し早ければなと残念がったのです、役宅に戻り、何しに京都に行ったか、
分からんと言うと、お雪が京都見物が出来たと思えば良いではないですかと言うので、そうだなといったのです、竜馬が尋ねてきて、政局を取戻そうと島津斉彬が5000の薩摩軍を率いて、
江戸に登るとして、
調練を行っている時に、突然病気でなくなり、これに勢いづいた井伊直弼は水戸公、越前公、伊達公、慶喜公に登城を差し止めて謹慎を命じたので、これに怒った水戸藩士と薩摩藩士は、
脱藩して桜田門外で井伊直弼が登城するのを待ち受けて、襲撃して井伊直弼は首を落とされたのだ、これにより安政の大獄は終結して、こんどはやりすぎたとして、弾圧した長野主膳が、
斬首となり、多くの面々が処罰され、
喜んだ攘夷派は京都においても、弾圧した役人を天誅としようして襲撃して、その首を三条川原にさらしている、殺戮はとどめなく増大して、京都は攘夷派の巣くつとなり、朝廷が攘夷、
を幕府に迫り、将軍に上洛するように迫った為に、将軍家持が朝廷に攘夷の約束をする為に上洛する事になったそうだ、一ツ橋慶喜も将軍後見役として京に登る事になったのだが、もと、
より家臣を持たない家なので、
浪人を雇い浪士隊として、護衛の任務につかせる事にしたそうだ、竜馬が弾圧するとこんな事になるのだよ、もう、後戻りは出来ないぞこうなれば、京に兵を率いて登り、治安の維持を、
はかるしかないので、会津公が京都守護職として、藩兵を率いて、上様と一緒に上洛すると言うので、京に兵をいれれば騒動は益々大きくなると言うと、すでに長州藩、薩摩藩などの藩、
が朝廷警護の名目で京に兵を送っている、
ほうおっておけば、京は長州、薩摩の物になってしまうので、幕府も送るしかないのだよと言ったのです、ところでなぜ操練所は神戸でなく長崎に出来たのか聞くと、勝先生と小栗は仲、
がわるいのじあよ、小栗が長崎、勝先生神戸と言っていたのだが、結局長崎になったのだ、近々一部が築地に戻って来るが、長崎を閉鎖してこんどは勝先生が中心になって神戸にも作る、
そうだと言ったのです、
咸臨丸で条約の批准にアメリカに小栗が奉行、勝先生が艦長として行く予定になっていると言うので、わたしも行きたいが、長崎で訓練を受けていないので無理だなと言うと、こんどは、
神戸に行くのだろう、まだ機会はあるよといったのです、京都から急ぐ旅ではないので東海道を陸路で来て江戸についたら、井伊直弼が首を取られたと聞いて愕いたよ少人数で襲撃して、
何故上手くいったのだと聞くと、
当日は雪が降っていて護衛の藩士は刀に袋を被せていたので抜く事もままならず首を取られたそうだ、しかし親藩の者に首を取られるとは、幕閣の重臣は愕いただろうと言うと、あわや、
水戸藩と彦根藩が江戸で戦になる所だったらしい、この国を担う人材を殺戮した報いだな、もう幕府はいかんなと言うので、わしも幕臣だぞと言うと、老中達が井伊直弼の暴走を止める、
事もできず、
上様の求心力は地に落ちていてる、老中、若年寄りを全員お役ごめんにして、小栗や勝先生を執政として政にあたらせない限り、この難局は救えないと言うので、四堅公ではダメなのか、
と聞くと、所詮殿様だからな、上様同様に祭り上げて、実際に実行するのは、若手に任せるしかないが、幕閣は承知しないだろう、藩閥を越えた新しい政府を作るしかないと言うので、
倒幕と言う事かと聞くと、それしかないだろう、
公武合体は何の効果もないではないか、将軍の后を朝廷から迎えても将軍が名君でなければ意味がないだろうと言ったのです、そんな事すれば内乱になり列強につけ込まれるぞと言うと、
将軍が政権を朝廷に返す、大政奉還をするのさ、そして入札にて政治参与を各藩から選び、この者達が政を行うのだよと言うので、ミカドを中心にする政権かと聞くと、そうだがミカド、
は政策を承認するだけとする、政策は政治参与5人の合議制により決定する、ミカドには拒否権を持たせるが、一度しか拒否できない、
拒否された政策は再度政治参与が合議して、同じ結果ならミカドは承認しなければならない、これはアメリカのやり方だ、これを議会制民主主義と言っているそうだと言うので、まあ、
老中が協議して上様が裁可するのと同じだな、将軍も諸侯と同一にするわけだ、これなら徳川が潰れる事にはならぬだろうと言うので、それはそうだが、そんな事言うと幕臣から殺さ、
れるぞと言うと、
決まってしまえば後の祭りだから、殺しても意味がなくなるのさ、誰かに将軍に鈴を付けてもらえば良いと言うので、誰も手は上げんだろうと言うと、しかし、これしか方法はないぞ、
と竜馬が言ったのです、それは誰の策だと聞くと、横井小楠と言う越前に雇われている学者だと言うので、統一の政府か中々良い策じあな、鈴をつける者を探す事だなと笑ったのです、
新太郎がそれをやるには藩と武士を解体して全員平民にして、税も政府に、全部入るようにしなければ、政府は成り立たない、こんな事聞いたら、諸侯は腰を抜かすぞと言うと、火を、
つけたら、一緒に外国に高飛びしょう、全国の武士から首を狙われる事になるからなと竜馬が笑うので、わしはごめんだぞと言うと、これを聞いたからには一緒にやらねばお前を切る、
しかないと刀に手をかけるので、
まいったな、聞かなかった事にするよと言うと、いや、もう聞いてしまったからなと言うので、まだ、時期が早いだろう、それをやるには今の幕府を追い詰めて、打つ手なしと思わせ、
ねば無理だぞと言うと、幕閣には朝廷に政権を返上しても今の朝廷には政をやる力はないので、幕府が中心なりやるしかないので、参与の首座になってくれと頼まれると吹き込めば良、
い、返えせばこっちの物だ、徳川が中心になっても合議制だから従来の権限はなくなると言う、後の祭りと言う事か、それは怒りまくるなと笑ったのです、
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