動乱4 海軍操練所をつくるように建白書を出したと言ったのです、これに感動した竜馬は海舟の弟子になり、その操練所に参加させてくれるように頼んだのです、竜馬が新太郎


動乱4


海軍操練所をつくるように建白書を出したと言ったのです、これに感動した竜馬は海舟の弟子になり、その操練所に参加させてくれるように頼んだのです、竜馬が新太郎に一緒にやろう、

と盛んに勧めましたが、勝先生の考えには賛同するが、自分は町方の役人なので弟子になる訳にはいかんと言うと、勝が幕臣だから希望を出せば参加できるだろうと言ったのです、竜馬、

と居酒屋に行き、


お前は自由に行動できて羨ましいと言うと、上司に希望を出せば良いではないかと言うので、そうだなと返事をして、元徳が翻訳した蒸気船の本と字引を渡すと、喜んだのです、余計に、

本を貰ったので、書籍問屋の文教堂に行き見せると、主人が愕いて、一冊30両で引き取るといって、二冊で60両を手渡したので、竜馬に半分渡すと、俺は金持ちだからお前の路銀にしろ、

と返したのです、


新太郎は与力の郷田にこの話しをすると、操練所は神戸に出来るらしい、まずは京都町奉行所に赴任しろ、出来たら神戸に行き、参加すれば良いではないか、軍艦はオランダから買い、

オランダ人が操練を教えるそうなので、オランダ語を覚える事だな、さつそく京都町奉行所への転任を、お奉行に頼んでみよう、こんな事に積極的になるのは新太郎位のもんだ、旗本、

は異人を打ち払えと、


出来もしない事を言う連中ばかりだ、勝が言うようにまずは海軍をつくる事だな、ここまでは良いが、あくまでも幕府主導でなければららぬ、公家どもは自分達の権威を取戻そうと思、

っているのだ、政をやる力もないくせに困ったもんだな、今外国と事を構えれば清国の二の舞になる事が分からんはずはないがと言って、決して過激な行動は取るなと言うので、承知、

しています、


勝先生の説明を聞いて良くわかりました、大砲、鉄砲の開発も早急にやる必要がありますと言うと、それは小栗が外国奉行に就任してやる事になる、横浜当たりを開発する事になるだ、

ろう、これは内緒だが、彦根藩の井伊殿が幕閣を握ると政争になり、まずい事になるなと言うので、開港を進めたではないですかと言うと、圧力に屈しただけで、あのお方は国学者だ、

権力を握ると何をするか分からん、


懐刀に長野主膳と言うものがいる、国学者だが京都で暗躍していると聞く、この者に気をつけろと言ったのです、奉行所を出て役宅に戻って、近々京都奉行所詰めになるので暫く江戸、

を留守にすると言うと、そうですか、わかりました、いつでもいけるように支度しておきますというので、京の都ですか良い所ですねと言うので、これからは京が政の中心になるのだ、

よと言うと、


将軍様はと聞くので、朝廷と上手くやらないと、国内がまとまらぬわけじあよ、これからどうなるか分からんのだと言って、海軍操練所の話をしてそれに参加する為だと言うと、船乗、

りになるのですかと言うので、まあ、そんなところだなと言うと、武士が船乗りになるのですかと笑ったのです、元徳の元に行きオランダ語と日本語の字引が欲しいと言うと、ここに、

ありますと渡すので、


あの本が売れたと言って、半分渡すと私も儲かりましたので、この本は進呈しますよと言ったのです、操練所に参加されるのでしたら、あの蒸気船の本は役に立ちますよ、オランダ語、

に翻訳してみなさいと言ったのです、さつそく役宅に帰り、辞書を片手に、日本語からオランダ語への翻訳を始めたのです、本を読んでこれが蒸気釜かなる程上手く作ってあるのだな、

これなら、


我が国でも作れるかもしれんと思ったのです、それから暫く立ち京都奉行所への転任が決まり、竜馬に話しをすると、そうか、それでは神戸で会おうというので、一足先に京都に行き、

京都の状況を調べてくると言って、2人の新しい門出を祝って乾杯したのです、郷田から神奈川に停泊しているイギリスの商船に乗せてくれるそうだ、それで行けば2日で大阪につける、

それから京都はすぐだ、


これが転任の書付と路銀だ京都奉行に差し出すが良い、不貞の連中が集まっているらしいので、身辺には気をつけろと言うので、承知しましたと受取ると一旦役宅に戻り、お雪に別れ、

を言って、神奈川に向かったのです、神奈川で一泊してイギリスの商人に会い、かたことのイギリス語で話しをすると、和英の字引に感心して、船賃は貰っている、明日の朝には出航、

する、


この船は大阪、長崎を経由して上海に行く、積荷は生糸だ日本の生糸は高値で売れるといったのです、神奈川奉行所に顔を出すと、与力が京都へ転任とはご苦労にござる、浪人が多数、

入りこんでおり、長州、土佐の者共が町を闊歩しているそうだ、気をつける事だと言って、商船への乗船を許可してくれたのです、翌日は商船に乗り一路大阪に向かったのです、江戸、

湾を進む時は蒸気で進みましたが、


江戸湾を出ると帆船による走行となり、帆を一杯に張り進んで行ったのです、千石船の5倍の大きさです、新太郎は船倉に一室を与えら、ベットと小さな机がおいてあります、荷物を、

置いて甲板に行くと、船長が手を出すので何だと言うと、手を握りこれが外国の挨拶だと言うので、なる程これが握手と言うのかと言うと、トーマスだと言うので、新太郎だと言っ、

たのです、


いまどの位で走っているか聞くと、約10ノットだと言うので、計算して一時に5里も進むのか、なる程これでは2日で、大阪まで行けるな、陸路だと15日は掛かる、と感心したのです、

船酔いもせずに2日で大阪に着き、船長に礼を言って上陸して、川船で京都に向かったのです、京都に着き町奉行所に顔を出すと、与力の山本だと言うので神埼新太郎ですと書きつけ、

を渡すと、


丁度手が足りないのだ、増員を願い出ていたところだ、1人でも助かる、役宅が空いていないので旅籠に逗留する事にになる、そなたの役目は不穏分子の探索だ、あまり十手は見せる、

な、宿は祇園の加賀屋だ今から案内させる、奉行所の出仕は何かあった時にわしに連絡してくれ、後は適当に巡回してくれれば良い、捕り物の時には助っ人を頼むと言うので、承知し、

たのです、


中に入れて実情を知られたくないのだな、わしを幕府の観察と思うているのだろうと思ったのです、1人の男が傍に来て同心の城田源蔵です、今から案内しますと言うので、つれ立、

って、祇園に行き加賀屋に行くと、女将が出て来てようおいでやしたと言うので、暫く厄介になると言うと、二階の奥の間に部屋が取ってあります、離れですから目立ちませんよ、

と言ったのです、


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る