派閥 22 暫くしてママが戻って来て真一に助役さんが中々面白い発想だ、それを考えた人に合わせてくれないかと言っているんですがと言うので、いいよと言うと、助役の席に案
派閥 22
暫くしてママが戻って来て真一に助役さんが中々面白い発想だ、それを考えた人に合わせてくれないかと言っているんですがと言うので、いいよと言うと、助役の席に案内したのです、
丸菱商事稚内営業所の村上ですと名刺を出すと、助役が立ち上がり名刺をだしどうぞ座ってくださいというので、座るとママが水割りを作り頂きますと一口飲むと、丸菱さんかという、
ので、
つい先週赴任したのですと言うと、そうですか、それでは稚内の冬はご存知ないわけだと言うので、ええ、でも、これから雪が降り出し、厳しいのは12月1月で平均気温は-6度前後、
ですよね、12月1月が雪が降ることが多く、それ以外は意外と晴れる日が多いのでしょうと言うと、ほうよく調べていますね、ともかく12月1月はイベントなんてとてもやれませんよ、
と笑うので、
稚内はその為に地下街が以外と広いでしょう、その時期は地上はひとっこ一人いませんが、地下には沢山人がいるはずです、そんな事情とは誰も知らないのです、12月と1月は地下、
でイベントをやり、その他の時期は地上でやればいいのではと言うと、しかし地下は暖房されていますから氷は溶けてしまいますよと言うので、プスチックで囲み、その時期には、
比較的小さい氷の彫刻を作るのです、
要するに冬の間はシーズン通して氷祭りをする事が大事なんです、稚内空港も整備されているので欠航はその時期でも少ないはずです、常に欠航するなら航空会社が直行便を、
出すはずがありません、みなさは冬は首をすくめてじっとしているのが常識だと思っているだけです、稚内に来さえすれば楽しい事が一杯ある事の宣伝が足りないのですよ、
稚内は農作物は天候により収穫にリスクがあるので、酪農に転向する人が多いと聞きます、ところが酪農は重労働なので後を継ぐ人がいないというわけです、しかたないと思っている、
うちに水産業だけになり、人口は激変して市も成り立たなくなります、そこを何とかするのが貴方達行政の役目ではないですかと言うと、これは手厳しいというので、今でも休まず、
仕事せずのお役所天国の考えがまかり通っているのですかと笑うと、村上さんそれは言いすぎですよとママが言うので、何もチャレンジしないで出来ないというのが大嫌いなのですと、
水割りをグイ飲みすると、助役がママいいんだよ、村上さんみたいに歯に衣を着せない発言をする人間が役所にいない事は本当なんだよといい、ヤッパリ外部から見た目が大事なんで、
すよねとうなずいたのです、
事のついでですからお話しますが、酪農の跡次ぎがいないのは重労働だからです、北連の稚内支部長に若者が喜んでやる方法を教えましたので聞いてください、市からの補助金をつけ、
れば酪農家の負担も軽減して若者が増えるはずです、また海産物のホタテの殻の有効利用も水産会社の社長さんに話しました、それはと二つの方法を話したのです、助役がなるほど、
我々の足元には市を活性化する方法は色々あるのですねと言うので、そうです、既成概念にとらわれて、はなから無理だと思っているだけです、ともかく稚内の経済を活性化させて、
労働人口を増やせば税収もあがるでしょう、牛や馬からは税金取れませんよと笑ったのです、そばにいた職員が不服そうにしています、何か反論はありますかと聞くと、名刺を出し、
渡すので見ると、
建設部長と書いてありますどうぞ話してくださいというと、村上さんの言う事を聞いているとすべて役所の怠慢だというふうに聞こえましたが、我々も一生懸命にやっているのですと、
言うので、お役所は一生懸命やればいいかも知れませんが、民間は成果主義なのです、その人がいくら一生懸命やっても成果が出なければ何の意味もないのです、成果がでないのは、
やり方が間違っている場合が殆んどなんです、
貴方がたは業者にまかせぱなしにするから上手くいかないのですというと、しかし業者の方がノウハウを持っているのですよと言うので、それでは民間を退職してノウハウを持って、
いる人を雇えばいいではないですか、定年退職してもノウハウはその人が持っているのですからなくなりませんよ、安くて雇用できてしっかり監督する事ができますというと、
成る程そういう方法があるんだ、しかし村さんは目の付け所が違いますねというので、おのれの力なんて屁みたいなもんですよ、子供から老人まで幅広く人材をあつめればきっと、
いい方法がありますよ、タダ監督して絞りあげるのではなく、一緒にいい方法を考えて実行にうつせば、その業者も腕が上がるのですと話しを結んだのです、
それではこの辺でいいですかねと言うと、二人が立ちあがり大変参考になりました、もう一度原点に返って考えなおしてみますと握手をしたのです、席に戻ると柿本がどうだったと、
聞くと、ママが助役を捕まえてズバ、スバいうので心臓が縮みましたよ、本当にどんな偉い人で自分の思った事を真一さんは言うのですねと感心していたのです、
まあ奴らはあいそを使っただけで、絶対やらないよと笑うので、ユキがどうしてと聞くと、いままでと違った事をやるのはめんどくさいのさと言ったのです、柿本、役所はほっといて、
北連が発起人になって幅広く声をかけ民間でやれば、あとからノコ、ノコ出てくるよと言うと、それも検討してみるよと言ったのです、屋台村の運営は年寄りに任せるのさ、
酪農家は忙しいからそうそうイベントには参加できないけど、年寄りはに此処に昔から住んでいるから寒さには強いが、力仕事できないからこんな場所で活躍してもらえば喜ぶよとい、
い、僕の田舎の年寄りは朝早くから畑仕事をやり、その辺の若者よりず~と元気だよというと、なるほどシルバー人材活用にもなるわけだと言ったのです、ユキと行った牧場の、
おばあちゃんのハムエッグと牛乳は美味しかったなあと言うと、
あそこで今の事考えついたのね、ただハムエッグを美味しいと食べていたわけではないんだとうなづいたのです、それからこの前クマがシャケを捕まえる迫力ある写真を引き伸ばして、
この店の壁にはれば皆が喜ぶのでは、希望者があれば販売すれば少しは儲けになるでしょう、東京にいる人が東京タワーに登らないと一緒で、そんな物珍しくないと思うかも知れない、
けど、
見た人は意外と少ないのではと話し、都会から帰ってくる孫たちのいいお土産になるかも知れないと言うと、そうですね、灯台もと暮らしだはさつそくやってみましょうと言うと、
かおりが見せてというので、スマホの写真を見せるとすご~い初めてみましたというので、白菊と梅菊もみて、私達も始めてよといつでも見れると思うとなかなか見にいかない、
ものなんだ、
真一ささんはどうしてすぐに人のやっていない事が分かるのと聞くので、親父のせいかもと言うととユキがどんなお父さんなのと聞くので、好奇心おおせいな親父だけどそれをクリア、
するとすぐ違うものに興味をしめす、変わった性格だよ、だから趣味が数え切れくらいあるのさといったのです、柿本が時間も遅くなったから帰ろうというとママが時計をみてあら、
こんな時間だはといい、ユキにあがっていいよと言うと着替えてきますと席を立ったのです、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます