派閥 19 勿論だよと答えると眠るように目を瞑ったので、あわててナースコールをすると医者と両親がかけっけて来て、おかあさんが美枝、美枝と揺り起こすとうっすら目をあけ、なにかいい、


派閥 19


勿論だよと答えると眠るように目を瞑ったので、あわててナースコールをすると医者と両親がかけっけて来て、おかあさんが美枝、美枝と揺り起こすとうっすら目をあけ、なにかいい、

たそうなので、紙をなぞると、おとうさん、お母さんありがとうと言って再び目を瞑ったのです、医者が目にライトをあて、11時25分ご臨終ですと言いい、両親が泣き崩れたのです、


僕は病院の屋上に行って、神様のばかやろう、どうして美枝をつれていくんだあ~と大声で叫び、涙がとめどなく出て来てそこに座りこんでしまったんだよ、葬式が終わり暫くして家、

に来てくれるように電話があったので行くと、一通の手紙を出しので見ると、先生へと書いてあります、中を見るとこの手紙を先生が見てるという事は私はもうこの世にはいないと言、

う事ですね、先生が私の家に家庭教師として来てから随分経ちました、


毎週先生が来るのが待ちどうしくて、カレンダーが毎日と水曜日だったらと考えたりしていました、先生のおかげで大嫌いな数学が面白くなって、すつかり好きになってしまいました、

横浜埠頭でキスをして美枝は彼女だよと言ってくれた時は飛び上がるくらい嬉しかったよ、これから先は彼氏だから先生と書かずに真一と書きます、真一と会ってからもう7年になり、

ます絶対治らない病気なのに、


いつも励ましてくれてありがとう、もし治ったら日本全国を真一と旅をするんだと頑張ってきましたが、それももうダメなようです、でも私は後悔していないよ、いつも傍に真一が、

いてくれて、楽しい日々をすごしました、まだ少しは真一と会えそうだから一杯話しを聞かせてください、沢山の幸せをくれて本当にありがとう、大好きな真一へ美枝と書いてあり、

ました、


お母さんが真一さん長いあいだありがとう御座いました、この手紙とこのCDは美枝の形見ですこれを渡してくれと遺書に書いてありました、音楽は美枝の好きだった乙女のワルッを、

ピアノで弾いたのを録音しものですと渡したのです、今聞いてもいいですかと言うとええと言うので、そばのコンポに入れると懐かしいピアノの音が聞こえてきたのです、両親が、

この曲が好きでいつも部屋から聞こえてきましたと言ったのです、


それもずい随分前の事になってしまいましたと話を結んだのです、女将をはじめ皆がハンカチを目に当て、なんと悲しい出来事でしょう、でもご両親がいうように真一さんとお嬢さん、

は出会って幸せだったんだわ、それで最初にみた時になんて温和な目をしているのだろうと思ったのですよ、また剣舞を舞っているときも優しく優雅な舞いなのに、おどろいていた、

んですと言ったのです、


柿本が僕達が聞いたのはまさに乙女のワルツだったんだよ、この話を後から知り、なんで話してくれなかったんだと聞くと、きけば同情しただろう、彼女には同情は禁物なんだ一生懸命、

生きようとしていたので、一番必要だったのは励ましだたんだと言うので、何か俺たちと違うものを真一は背負って生まれてきたのだと思ったんだよ、それが何かはわからないけど、

と柿本が言ったのです、


森がそうだったんですか、先輩は悲しい事も一杯あったんだ、だから優しいのか、それに比べると僕は修行が足りないと手酌をして酒を飲むので、女将がこれから一杯辛い事、楽しい、

事が待っていますよと酌を森にしたのです、幸恵と理香が私もこんな優しい彼氏が欲しいというと、白菊が私も欲しいというので、梅菊がおねえさん、お客に惚れたら芸者はおしまい、

だといつも言っているではないですかと言うと、


でもこんな男には惚れてみたいわといい、梅菊、芸者ワルッをといい、梅菊が三味線で芸者ワルッを弾きはじめると、白菊が真一の手を引いて踊りだしたのです、森が幸恵の手を引き、

柿本が理香の手を引いて踊ったのです、踊りが終わり女将が拍手をすると、白菊が乙女のワルツではなく芸者ワルッでごめんなさいというと、さすがに白菊さんは売れっ子芸者だ、

チークダンスのリードも大したもんだねと言うと、


後で携帯のメルアド教えてくださいねと白菊がいうと、ああいいよと答えたので、幸恵がこの罪作りと言ったのです、柿本がだから言ったでしょうこの男は罪つくりなんだよと笑った、

のです、時間も経ったからかしをかえようと柿本うと、幸恵がどこに行くのですかと聞くと、クリオネだよと言ったのです、白菊が支部長私達も連れていってというのでお座敷が、

あるだろうと言うと、


残念ながら今日は暇であとは入っていないのよと言うので、そうなのいいよと言うと喜んだのです、皆もどうだねと柿本が言うとと、幸恵と理香が私達は一杯ご馳走になりましたので、

これで失礼しますと言うと、森が私も失礼しますというので、そうなのそれではまた遊びにおいでと柿本が言つたのです、幸恵が白菊さんクリオネには強敵がいますよと笑って部屋、

を出ていったのです、


着替えてくるといい、女将の部屋へ行き背広に着替えると、女将がまるで主人が帰ってきたみたいで嬉かったですよと言うので、今日はありがとう御座いましたというとまたいらして、

くださいと言うので、安月給ではなかなかこれませんと言うと、お代はいりませんよ、なんといっても主人が帰ってきたみたいですから、時々お客さんに剣舞を披露してください、

それと相殺しますよと言うので、


それならいいですねと笑ったのです、部屋に戻り店を出て車に乗りクリオネへ向かったのです、白菊が強敵てだれがいるのですかと聞くので、さあ誰だろうととぼけたのです店に着き、

中へ入ると、ママがあら真一さん支部長さんとお知り合いと聞くので、ああ大学の同期生だよと言うと、柿本が僕の払いだよ、僕のボトルを出してと頼んだのです、ボックスに案内、

すると、


ママがスタッフにユキを頼むといい、ユキがいらっしゃいと傍に来て、あら白菊さんと言うので今日は暇だからついて来たのよと笑ったのです、ユキが水割りを作り皆で乾杯すると、

柿本が真一を知っているのかと言うので、丸菱はうちのお得意さんですよといい、支部長さんは最近あんまりお顔をだしていただけないけど、みやびに入り浸っているんでしょうと、

言うので、


仕事が大変で飲む暇がないのだよと笑ったのです、ユキに白菊さんを知っているのと聞くと、私の担当している酪農家の娘さんよと言ったので、そうなんだと言うと、酪農が厭だ、

から芸者になったの、朝早くから夜遅くまで大変なんだからと言うと、柿本が楽にするいい方法を教えてくれたのでこんどプロジェクトを組んでやる事になったんだよと話すと、


白菊がそんな簡単には楽になるもんですかと言うので、話を聞かせると、IT酪農かあ弟が喜ぶかも、跡を継ぐのはいやだと札幌でサラリーマンやっているんですよ、こんど帰って、

きたら話してみるは、パソコンが好きだから、キット目を輝かせるわ、信一さんありがとうと手を握るので、ユキがあら随分親しいのねと真一の顔をのぞき込むと、白菊が幸恵、

さんが言っていた、


強敵ときユキさんの事というので、さあととぼけると、このすけこましと白菊が足つねったのでイテテ勘弁してよ、白菊ちゃんは僕の彼女ではないんだからと言うと、それではユキ、

さんは彼女なのと聞くと、ユキがそうなの白菊さんごめんねと言うので、くやしいと水割りを一気飲みしたので、柿本がおおこわい、真一おれは知らないぞと言ったのです、


ママがまあ、まあ、二人ともみつともないですよと言うと、二人がすみませんと謝ったのです、ユキが相変わらずもてるのね、このすけこましと言うので、誤解だよ僕は何もして、

いないのにと言うと、冗談よとユキが笑ったのです、白菊さんこの男が欲しかったらどうぞご自由に持ち帰っていいんですよと笑うと、そうしますとやり返したのです、


それでは私はお邪魔なようですからとユキは席を立ち隣のお客の席に行ったのです、ママがすみません、九州女は気が強いんですよと言うと、柿本がいいなあ、あれくらいでなくて、

は、ユキに惚れそうだなあと言うと、白菊がビックリしたあんなにユキさんが気が強いとは知らなかったわ、芸者にピッタリだわと感心していたのです、


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る