派閥 18 真一が幸恵ちゃんと理香ちゃんも何かやってと言うと、三味線の歌はしりませんがと言うので、どんな歌にも三味線はあわせられますよと言うと、それではと二人が立
派閥 18
真一が幸恵ちゃんと理香ちゃんも何かやってと言うと、三味線の歌はしりませんがと言うので、どんな歌にも三味線はあわせられますよと言うと、それではと二人が立ち、アミンの、
待つはをと言うと、白菊が三味線を弾いて二人が歌い始めたのです、三味線もピッタリ合っています、歌い終わり皆が拍手をすると、席に二人が座り、すご~い、三味線はどんな歌、
にもあわせられるんですねと言うと、
弦が三本しかないので合わせやすいんですよと言いい、お嬢さん方も一献と白菊と梅菊が二人に酌をしたのです、次ぎは森のばんだと言うと、待ってましたやっと順番が回って来ま、
したといい、森繁久弥のものまねで知床旅情をうたいますといい、梅菊が私が踊りますといい、白菊が三味線を弾き森が森繁の声と顔を真似て歌いだしたのです、なかなか上手です、
歌い終わると柿本が森君は歌が上手いなあと酌をすると恐れ入りますと受けたのです、柿本がしかし今日は愉快だと喜んでいたのです、真一が北連といえば、北大出身が牛耳るて、
いるんだろう、その中でよく出世できたなあと聞くと、そうなんだ、北大派閥、東北大派閥があって、おれは東京の六大学でも後ろの方だろう、今回ここに来たのもその為だよ、
失敗する可能性のある場所には奴らは行かないのさ、しかし今回真一がいいアイデアをくれたから奴らを見返せるよ、お前の会社は東大が牛耳っているのだろう、おまえこそその若、
さで課長によくなれたなと言うので、今回山田課長が退職するとの事で、ここに来たので、後任が係長ではまずいから、課長代理になったわけだよと言うと、6ケ月で本社にもどる、
のだろう、
本社に戻って係長に格下げにはならないから、大した出世だよというとと、森がそうなんです、先輩が課長では最年少の歳です、東大出を飛び越しての課長代理ですよいったのです、
柿本が俺も本部では主査だから係長だよ、稚内の支部長は本社でいえば主査クラスなんただ、旭川、函館、室蘭みたいな大きな場所とは違うんだよと言ったのです、
しかしこれで課長になるとどこかの派閥にはいらなくては、一匹狼では組織では生きていけないんだよ、お前も課長代理になったからどこかの派閥から勧誘されるさ、断ると陰に、
日向にいやがらせを受けるぞと言うので、真一がだからめんどくさいのさ、どこかに飛ばしてくれたほうがよっぽどいいんだがと言うと、柿本がお前は天真爛漫でどこでも生きて、
いけるからいいよなあと笑ったのです、
真一がこんな話は酒がまずくなるからやめようというとと、そうだな人生なるようになるさだよと言たのです、女将が殿方は大変ですねといい、それでは私が一指し舞ましょうと、
立ち上がり、白菊さん、奴こさんをといい、三味線に合わせて踊り始めたのです、それは素晴らしい舞です、終わるとやんや、やんやの喝采です、ひさし振りに舞ましたと言った、
たのです、
白菊が村上さんは独身なんですかと聞くのでそうですよと言うと、あら私も独身なんですよ、これからはごひいきにと酌をすると、幸恵が我が社のホープに手をだしてはダメです、
というと、あらお嬢さんは村上さんに惚れているのですかと笑うと、そうなんですと酒を一気飲みしたので、女将があら、あら、大変だと笑ったのです、理香があのお、私も惚れ、
ているのですがと控えめに言うと、
柿本がお前は昔から罪なやつだなあと言うので、幸恵が課長はどんな罪を犯したのですかと真面目に聞くので、実はと教授の話しをして、その時頼んだ女子大生の一人が私の妻と、
いうわけだよ、柿本に惚れていたらしいのだが、他の二人も惚れていたらしく、かみさんは友達を失いたくないので諦めたそうなんだ、しかし、こいつは誰とも付き合おうとは、
せず、
他に好きな女がいるに違いないと思ったらしく、僕に調べてくれるように頼まれたので、それとなく探りをいれ行動を監視していると、毎週水曜日には俺たちとは決して付き合、
わず、どこかに行っている事が分かったので、ある日友達と後をつけると、横浜の上野毛の大きな屋敷に入っていったのです、暫くするとピアノの音が聞こえてきたので、ここ、
のお嬢さんが彼女なんだと皆思ったのだよ、
それを3人に伝えると、そうなんだといい、これで3人の友情は壊れないねと手を握り、その日に友達と6人で飲む事になつたんだよ、3人は大酒を飲みしたたか酔っ払ってしま、
ってそれぞれ送っていく事になったんだが、それがきっかけで3人は付き合う事になり、僕はその中の一人の亜紀と結婚することになったのさと言ったのです、
それで課長の彼女はどうなったんですかと聞くと、後は真一に聞いてくれというので、どうなったんですかと言うので、その人は彼女ではなかったんだ、僕がその家に水曜日に、
行っていたのは、そこのお嬢さんの家庭教師をやっていたんだ、その子は体が弱くて学校に行けなかったので僕が数学を教えていたのさ、13才で中学一年生だけど難病にかかって、
いて、
その病気は段々からだの筋肉が退化していく病気で100万人に一人くらいいるらしく、20才までまで生きる確立は5%らしいのだよ、とても明るい子で絶対神様が治してくれるので、
頑張って勉強しなくてはといつも言っていたんだよ、調子のいい時には海岸にいって釣りを教えると、嬉しそうにしていたなあ、魚が釣れるとハリを外し、もう二度と釣られては、
ダメだよとスグ海に放して手を振ったりしていたよ、
大学一年から会社に入っても水曜日にはかよっていたのさ、彼女が20才になった時は病気は進行していて病院に入院したのです、それからは毎週水曜日に病院に行き、きついなら、
きょうは違う話をしょうと言うと、どこにも旅行していないから、いった所の話しをしてというので、それから北から南まで行った事のある場所の写真を見せ話すと、目を瞑って、
聞いていて、
先生の話しを聞いてそこの情景が浮かんで来たわ、頑張って元気になって先生とそこに行きたいというので、よし行こうと手を握ると、きっとだよと笑ったのです、しかし顔に症状、
が出て来たのです、このまま行けば、しゃべることも出来なくなります、どこか行きたい場所があるか聞くと、先生と釣りに言ったところに行きたいというので、横浜の埠頭に連れ、
ていこうと、
医者に話したら、もうじき口も利けなくなるので是非連れて行ってください、看護師を同行させますというので、車イスをワゴン車に乗せて横浜埠頭に行くと、なつかしいという、
ので公園を散歩して、アイスクリームを買い二人で食べると、先生は私の彼氏みたいねと言うので、そうだよ美枝ちゃんは僕の彼女だというと目を瞑るので、唇を合わせると、
ありがとうと涙を流すので、指で拭いて必ずなおるぞと笑うと、うん、頑張るといったのだよ、
離れてついてきた看護師が遠くで目頭を押さえていたなあ、それから、喋ることも出来なくなり、紙にあいうえおかきくけこと50音を書いた紙をみせて、あつていたらめを瞑るよう、
にいい、会話をすると、一生懸命意思を伝えようと頑張っていたのだが、その年のクリスマスの日が丁度水曜日で行くと、嬉しそうな顔をして暫く会話をしていて、真一ありがとう、
生まれ変わっても私の彼氏になってと言うので、
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