派閥 17 席に案内したので座るとテーブル一杯に海鮮料理と寿司が並んでいます、これはご馳走だというと、仲居さんが生ビールのジョキを運んで来たので柿本がこの新しい仕事
派閥 17
席に案内したので座るとテーブル一杯に海鮮料理と寿司が並んでいます、これはご馳走だというと、仲居さんが生ビールのジョキを運んで来たので柿本がこの新しい仕事の成功を祈って、
と乾杯したのです、さあ食べてと柿本が勧めるので一口食べてこれまうまいというと、女将がこれは今日お宅の山田課長さんが納品してくれた物ですよと笑うと、そうかここもうちの、
お得意さんだったんだ、
女将さんよろしくお願いしますというと、山田さんがいい物を納品してくれるのでお客さんは喜んでいるんですよと話すので、そうですか、山田さんは腕利きのバイヤーですからねと言、
うと、ところで支部長さんとはお知り合いなんですかと聞くので、柿本が大学の同期生だよ、村上にはその時分からお世話になっているんだよと言ったのです、それでと言うので柿本が、
どうしたのと聞くと、
女将が普通は北連さんを業者さんが接待するのに今日は逆だから不思議に思っていたんですと言うと、今回俺の首が繋がるいい話を持って来てくれたから、接待しているという訳だよと、
言ったのです、まあ、今も昔も支部長さんの命の恩人なんですねと笑ったのです、真一が携帯の時計をみてもう五時かあといい、柿本に頼みがあるのだがというと、なんだというので、
実はうちの女子社員にがんばって仕事をやったら美味しいものを食べさせてやると言ったので、ここに呼んでもいいかなと聞くと、ああいいよ、女性なら大歓迎だと言うので、森にもう、
五時だ、会社は終わりのはずだから、幸恵ちゃんと理香ちゃんを呼んで頂戴というと、分かりましたと森が席を立ち電話しにいったのです、帰って来て、喜んですぐ行きますといって、
いましたと話したのです、
女将がところで学生の時どんな事で助けてもらったんですかと聞くと、単位をなかなかくれない意地悪な教授がいて、出来の悪い俺と2人の仲間がいたのさ、村上は優秀だからもう、
単位は取っていたので、何かいい方法はないかと相談したら、簡単だよあの教授は助平だから、女子大生を呼んでコンパを開き教授を呼ぶのさ、そんな事では単位はやらないぞと、
いいながら、
他の大学の女子とのコンパだといえばのこのこついて来る、そこで女子大生が教授を取り囲み、酌をして素敵な叔父様とかなんとかいて褒めさせれば、鼻の下を長くして大喜びするよ、
次ぎの日になんとか単位をやってくれと俺がたのんでやる、またこの前みたいなコンパをやりますといえば、しょうがない奴らだとぶつぶついいながら単位をくれるというわけさ、
女子大生には上手く演技してくれたら、好きな物をご馳走するといい、皆な美人でいい女だからきっと鼻の下をながくするよ、腕の見せ所だと煽れば、おもしろそうだと乗ってくると、
言うので、その作戦で行く事にしたのだよ、そしてコンパをやると最初は品行方正にしていたが、酒がはいり、女子大生がさかんに褒めあげるのですっかり鼻の下を長くして、女子大、
生のお尻を触ったりしていたんだよ、
時間になりさあお開きにしましょうと言うと、もう終わりなのだつて、次ぎの日村上が単位の件をもちだすと、見え透いた手とはわかっていたが、すっかり引っ掛かったかと笑いしょ、
うがない何とかしてやろう、但し出席日数だけはクリアするように言ってくれと念をおして、クリアすると単位をくれたので無事卒業できたわけだと話したのです、まあそれで、
はお返ししなくてはと言うと、
それ以外にも一杯真一には借りがあるのだが、返したいと思うが、誰もかえせずにいるんだよと柿本が笑ったのです、失礼しますと幸恵と理香が入って来たので、真一が席を勧めると、
座り、いいんですかと言うと、柿本が若い女性は大歓迎ですよといい、一杯食べてくださいと勧めて、生ビールで再び乾杯したのです、すご~いご馳走といい、遠慮なく頂きます、
と二人が食べ始めたのです、
それでは女将日本酒にしょうと言うと、ハイと返事をして仲居さんに頼んだのです、失礼しますと芸者が二人入って来て畳みに手をつけ、白菊と梅菊と申しますといい傍に来て、
まず一献と酌をしたのです、稚内にも芸者がいるんだと感心すると、女将が日本全国どこでもいますと笑ったのです、それでは一指しといい、三味線に合わせて踊り始めたのです、
中々の舞いです、幸恵と理香がすご~い初めてみます、優雅ですねと感心すると、ずいぶんの年季がはいらないとああわいきませんと説明したのです、二曲舞って戻って来て支部長、
さんも一つというと、え~といい、真一がほら得意などじょうすくいをみせろよと言うと、ずいぶんやつていないがといい、しかたないと背広を脱ぎざるを借り、頭に手ぬぐいで、
鉢巻して、
鼻に割り箸を折って縦にいれると、さあと芸者が掛け声をかけ、三味線を弾きだすとそれに合わせて踊り始めたのです、その格好と顔の表情が面白いので、幸恵と理香が大笑いを、
しています、皆が手拍子をいれておお盛り上がりです、踊りが終わって、鼻から割り箸をはずし、これが痛いんだよと柿本が言うと、幸恵と理香が踊りを思いだして大笑いをした、
のです、
天下の北連の支部長のどじょうすくいを見たのは君たちだけだぞというと、真一が手をたたいて相変わらず柿本のどじようすくいは天下一だと酌をすると、むかしは良くやたなあと、
笑ったのです、こんどは真一お前のばんだ詩吟と剣舞を見せろというので、この格好ではと言うと、女将が羽織袴はありますよ、それにハヌキした刀もと言うので、どうしてそんな、
物のがあるのと聞くと、
亡くなった主人が剣舞をやつていて、時々お客様に披露していたのですよといい、こちらにと女将の部屋に案内し、洋服を脱ぎ羽織袴に着替えて、左手に刀を持つと、女将が頭に白、
鉢巻をして、よく似合いますよと言つたのです、席にもどり部屋に入るとみんながビックリしています、それでは武田武士の剣舞をと言うと、白菊が三味線を弾き、真一が刀を左の、
腰に刺し、
刀を抜き武田武士を歌いながら優雅な舞です、途中に詩吟をまじえながらの迫力のある舞に変わり、再び優雅な剣舞に戻り、刀を鞘に納めて一礼すると万雷の拍手です、席に座ると、
幸恵が酌をして課長すご~いというと、柿本が相変わらず見事だなと言うので、二つ三つ間違えてしまつたよと笑うと、女将がやっぱり、ちょっとおかしいと思ったのですよでも、
すぐ元に戻りましたねといい、亡くなった主人を思い出しましたと目頭を押さえたのです、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます