派閥 15 森の車に乗り仕入れ先の山形水産に行くと、社長が出て来て冷凍庫に案内し今日はいい物が入っていますよ言ったのです、森が今日仕入れるシャケ、いくら、うに、ニシ
派閥 15
森の車に乗り仕入れ先の山形水産に行くと、社長が出て来て冷凍庫に案内し今日はいい物が入っていますよ言ったのです、森が今日仕入れるシャケ、いくら、うに、ニシン、ホッケ、
の箱をチェクして印をつけたのです、今選んだものを送ってください、届け先のリストですと注文書と一緒に渡すと、おおきにと社長が受け取り従業員に渡したのです、それから、
こちらの分は地元のスーパーに卸す分です、
車に運んでくださいと森が頼んだのです、社長が大手の花菱水産も同じものを扱っているのに、うちからも買ってもらって助かっていますというと、森が山田課長の方針で幅広く、
買い付けて多くの地元の人達に喜んでもらおうという事なんですと言うと、山田さんは色々気を使ってくれるので助かっています、定年だと聞いて残念に思っていたのですが、
暫くは会社に残ると、
花菱の社長から聞いてみんな慶んでいるのですよと言うので、私も安心しているのです、これからも宜しくお願いしますと言うと、土曜日に山田さんと釣りの勝負をしたんですって、
村上さんが17匹で山田さんが12匹で勝負に勝ったそうですね、あの名人の山田さんを負かすとは大したもんですと言うので、私が上げた中には外道が混じってまして、シャケでは、
私の負けですよと言うと、
何でもボウズ逃れと言う仕掛けを村上さんが作っているそうですね、今度見せてくださいと言うので社長も釣りをやるんですかと聞くと、水産会社の社長で釣りをやらない人はいま、
せんよと笑ったのです、こんど仕掛けを森にもたせます、是非使ってみてくださいと言うと、それはありがたい、釣りに孫をつれて行くと連れない日はがっかりしているのでそれが、
あれば喜びますよと言ったのです、
それではと言って仕入れた魚を持ってスーパーに納品に行ったのです、裏口から納品し店長に受領書を森がもらったのです、店長が課長さんみずからのお出ましご苦労さんですと言、
うので、店長に頼みがあるのですがと言うと、何でしょうかと言うので、最近の女性は魚のおろし方や料理の仕方をしらないらしいので、我が社で魚のおろし方と魚料理のレシペを、
つくり、
魚売り場に置いておけば魚の売上げも伸び、御社もわざわざさばく手間も少なくなると思うんですがと言うと、なるほど、それはいいアイデアですね、場所を検討しましょうと、
言ったのです、それからさばかないで買ってくれた人には小さい魚はワンパック、大きい魚は一匹あたり5円値引をする事にします、その5円はこちらで負担しますよ、それから、
包丁などのさばく道具も、
売り場の近くに置くようにしてデバ、細身の包丁の使い方はレシペに書いておきます、わざわざ金物売り場にいかなくてもすむようにするのです、どうでしょうかと聞くとなるほど、
この店でやってみましょう、上手くいけば他店にも導入するように話しをします、さすがボウズ逃れを考え付くだけの事はありますねと言うので、なぜ知っているのですかと聞くと、
花崎社長は釣り仲間ですよ、昨日電話がかかって来て村上さんの事を話してくれたのです、多分水産関係の人は知らない人はいないと思いますよ笑ったのです、スーパーを後にして、
スーパーの他店にも魚をおろし昼前にすべて終わったのです、一休みしょうとカフエに入りコーヒーを注文して、目利きもなかなかどうにいったもんだなとほめると、二年もやって、
いればいい物かどうか見分けられますよと笑うので、
但し2つだけ足りないところがあると言うと、なんですかと言うので、お前は箱をあけて見ただけだろうというと、見ただけで分かりますよと言うので、それは一番上だけだろうと、
言うと、上にだけいいのを置いて中に良くない物をいれるなんてしないですよと答えるので、おまえが上しかみないとわかれば、ごまかすしても分からないと相手は思い少しずつ、
不正をやるかもしれないと言うと、
しかし中をほじくりまわすといかにも疑っているみたいで、相手の心証を悪くしますよと言うので、上の物を掴むふりをしてその下の物を手に取り中々いい海老だと褒めるのさ、
そうすれば中の物をチェックするかも知れないと思うからごまかしはやらなくなるのさ、会社にタイムカードがあるのはまさにその為なんだよ、人数も少ないし出勤簿に来た、
時間を書けば済むだろう、
最初は真面目に出勤した時間を書くだろうが、本人が書くのだから自由にかけてしまう、ところがタイムカードは機械が書くので訂正できないので、不正の抑止力になるのさと言うと、
成る程僕に足りないのはもう一歩追求しないところですねと言うので、そのとおり、色んな事は事前に防ぐ為にあるんだよといい、後一つは山田課長が地元の人に喜んでもらう為に、
幅広く仕入れていると言ったが、
それだけではないというと、何ですかと聞くので、ある品物をどうしても仕入る事はになった時、花菱水産はせりおとせず、他の会社がせりおとしたとして、他に無いのだからどうし、
てもそこから仕入れなくてはならないが、相手はは花崎水産とだけしか取引していないので、高値を吹っかけてくる可能性がある、リスクを分散する為もあるのだよというと、
成る程といい、
それなら本当の事をおしぇてくれればいいのにと言うので、お前に教えるとお前は酒のみだから、意識なく漏らす可能性があるので教えなかったのだよ、敵を欺くなら味方からという、
ことわざもあるだろうと笑うと、そうかと感心しているので、他は合格点だよと褒めのです、カフエを出て会社にもどると、所長が本社から電話がかかってきて山田課長の件は、
そのまま課長として二年定年を延ばしてくれるそうだよと話したのです、
山田課長はさつき帰って来たので伝えたよ、山田課長が残ってくれるのなら、村上君は必要ないだろうと言うので、これから稚内営業所の赤字を減らす事を手伝ってもらうので6ケ月、
は必要ですと言ったら、そうか仕方ないといい、6ケ月後には必ず返すんだぞと言われたよ、うかつにもうじき黒字になりますなんて言わなくてよかったよと笑うので、ありがとう、
ございますと礼を言ったのです、
もう昼か、それでは幸恵ちゃんと理香ちゃん昼飯デートしょうと誘うと、うわ~うれしい行こう、行こうと二人がはしゃいだのです、森が僕も一緒にと言うと、お邪魔虫だよ、森君は、
皆と行けばいいじゃないかと幸恵が言うと、分かりましたどうせお邪魔虫でしょう、森が皆んな行こうと事務所を出ていたのです、総務課長が僕が留守番していますから、どうぞ行っ、
てくださいと言うので、
それではといい二人を連れて事務所を出たのです、近くに美味しい定食やがありますのでそこにしましょうと理香がいうのでついて行くと、イタリアン料理店です、中に入りランチを、
頼んだのです、料理が来たので見ると、マグロのカルパッチョにシーフードサラダにスープです、ほううまそうだといい、頂きますとカルパッチョを食べると、サツパリしていて、
美味しいので、本当だおいしいと言うと理香が喜んでいたのです、
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