派閥 10 幸恵が課長今の話し聞いていたんですかと言うので、何だっけととぼけるとまったくもうと睨みつけるので、幸恵ちゃんの怒った顔も素敵だよというと、サクラがこのす


派閥 10


幸恵が課長今の話し聞いていたんですかと言うので、何だっけととぼけるとまったくもうと睨みつけるので、幸恵ちゃんの怒った顔も素敵だよというと、サクラがこのすけこましと、

笑ったのです、山田がやれ、やれ、魚だけでなく女まで村上さんを好きになるのか、明日の勝負は分が悪なあと言うので、真一が残念でした油断はしませんよと笑ったのです、


総務課長がそうかすでに戦いは始まっているのだとうなずき、黙々とジンギスカンを食べるので、ママが総務課長さんは食べるときも真面目なんだというと、真面目でないと総務課長、

は勤まらないのですと笑ったのです、総務の書記の理香ちゃんが課長の笑い顔は何年ぶりかしらとまじまじと総務課長の顔を見たのです、


皆がお腹いっぱいだもう入りませんといい、腹ごなしにカラオケやりましょうというと、先輩釣りでは勝負できませんがカラオケの点数で勝負しましょうと言うのでカラオケか、

まいいか、但し一曲勝負だよといい、森からだと言うとわかりましたと最近のポップスを入れたのです、森がマイクを持ち曲が流れると真面目に歌っていますなかなか上手いの、

です、


歌い終わり採点が始まり点数が出ると90点です、皆がすご~いといい、これでは課長の負けですねと幸恵が言うので、まいったなあと言って小林旭の昔の名前で出ていますを入れて、

もらい立ち上がって歌い始めたのです、中々のものですがどうみても森の方が上みたいと皆が聞いていたのです、曲が終わり皆が気の毒そうな顔をしています、森だけがやった、

とほくそえんでいたのです、


採点が始まり点数が出ると93点です、みんながビックリしています、森がなんで93点もでるのとビールをやけのみしたのです、森残念だったなお前の歌は上手かったけど機械が僕の、

味方をしてくれたのだよと笑うと、どういう事ですかと聞くので、採点の方法はデジタルなんだよ、今まではテープ等にアナログで録音されたのだが、現在はアナログの音をスライス、

して、サンプリングして記録するのさ、


原曲をスライスしてサンプリングして記録したのと、マイクを通して歌った音をスライスしてサンプリングした音と比較して減点方で採点するのだよ、つまり外れた場所ほ引き算、

するというわけさ、いくら歌がうまくても忠実に歌わないと点数はでないわけだ、人の声帯によって合う歌と会わない歌があるので、数多く歌って一番点数の出る歌をカラオケで、

練習すると高得点でるようになると言うと、


先輩はどうして今歌った歌が自分にとって一番点数が出ると分かったのですかと聞くので、実は僕は酒と歌が苦手で会社に入ったころは殆んど飲まないし、カラオケで歌った事も、

なかったんだけど、仕事はたいした事はないが歌だけはめっぽう上手い先輩がいて、しつこく歌えと迫るので、歌ったらちがうよとマイクをひったくられたのだよ、その時自分が、

歌が嫌いになった事を思い出したんだ、


それは中学校の時音楽に先生のピアノに合わせて歌う授業があり、先生の横に立ち歌いはじめたら途中でピアノを弾くのをやめ、ハイいいよと言ったのでヘタだから途中で、

やめされたと思い、音楽が嫌いになったので、それから絶対歌は歌わないと心に決めたのだよ、今から思えばその頃剣道をやっていて変声期に声を出していたので、ほとんど、

がらがら声になっていたので、


気の毒だと思ったんだろうと分かったのだが、その先輩が同じ事をやったのでなんとか歌で仕返しをしょうと思っていて、あるスナックに行ったら歌の上手いママがいて凄い、

ので、坂本冬美の暴れ太鼓を歌ってと頼んだら凄くうまかったのだよ、歌を勧められたがオンチだと断ると、飲み代はいらないから明日6時に来てというので次の日行くと、

客はだれもいない、


ママがじつは自分は元プロ歌手でレコードを出したが売れなくて挫折した話しをして、いくら上手くても運がよくなければメジャーにはなれないと悲しい顔をするので、まだユメは、

諦めていないんだと思い、オンチだけど治るのと聞くと、元からのオンチはいなくて、なにかのきっかけで歌うことが嫌いになったのが殆んどだと言うのでそうなのと言うと、聞いた、

ことのある歌を教えてというので、


何曲か言うと私が耳元で歌うからそれを聞いてものまねしてと言うのでわかったといい、ママが言った曲を入れ耳元で小さな声で歌いまねして歌うと、何となく歌えたのだよそれから、

点数を入れ、歌うと一番高かった曲がこの曲だったので、繰り返しこの曲だけ歌うとその内90点前後がでるようになったのだよ、そしてある日またもやその先輩がばかにしてカラオケ、

点数勝負しょうといい、


いやならいいよと言うのでやりましょう、但し一曲勝負ですと言うと面白いといい、皆に俺は村上から挑戦されたもし負けたら土下座して頭を床につけるよと言うのでやめてください、

僕がまけたら、僕が土下座するのですかと聞くと、お前が負けるに決まっているから勘弁してやるよと高飛車なのだ、そして僕から歌うと92点でたのでビックリして、先輩が真剣に、

歌ったんだが残念ながら89点だったので、


土下座するよと言うので、やめてくださいというと、いいのかと言うのでこんな事でお互いキズつくのはばかみたいですよと言うと、今までばかにして悪かった、お前に仕事で一回も、

勝った事がなく、おまえは上司に好かれているのが悔しくてと言ったので、上司は部下を使ってなんぼですから、人によって上手くつかうんですよ、そんな事気にしていたら身がもた、

ないでしょうと言うと、


そうだなお前と戦っても意味のない事かあといい乾杯したのだよ、それからは僕には全然意地悪しなくなったのさと話しを結ぶと、山田がようするに天狗になるなと村上さんは言て、

いるのだよと言うとと、なるほどそういえば先輩がえらぶっているのは見た事がありません、僕は修行がたりませんねと言うのでその内自然と分かるよと笑ったのです、


サクラが話しを聞いていて何か涙が出て来たわ、天才だとおもっていたら色んな苦労をしているのね、でもそれをクリア出来るのだから、ヤツパリ天才だ、益々惚れちゃうよ言うので、

所長がこれでは僕が好きな女どもをみんな村上君に持っていかれそうだと笑うと、ママが村上さんの話しを自分に当てはめて聞いていたら、形は違うけどわたしも悔しい思いをした、

事がいっぱいあるわ、でも今いると言う事はそれをクリアしてきたのかしらといったのです、

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