派閥 7 夕方になり歓迎会の場所にいくとスナック北海と看板に書いてあります、店に入るとママがいらっしゃいと出迎え、奥のボックスへ案内したのです、所長が本社から村上
派閥 7
夕方になり歓迎会の場所にいくとスナック北海と看板に書いてあります、店に入るとママがいらっしゃいと出迎え、奥のボックスへ案内したのです、所長が本社から村上課長が助っ人、
に来てくれました、6ケ月の短い期間ですが仲良くしてくださいといいナマビールで乾杯したのです、ママがツバキと申しますどうぞごひいきにと挨拶するので、村上ですと名刺を渡、
したのです、
テーブルを見るとサケ、カニ、ホタテ、いくら等の海鮮料理とタコしやぶが並んでいたのです、すごいご馳走だというと、地元の漁師が分けてくれるので、取れたてですよ一杯食べて、
くださいと言ったのです、ママの包丁さばきは大したもんだと感心すると、昔の女ですからね、最近の女性は魚をおろす事なんて出来ないですよと笑ったのです、
会社の女の子に君達もできないのと聞くと、ええ、小さい頃からハサミと包丁はゲガするので使わせてくれなかったんですよと言うので、魚貝類を扱っているのに出来ないのはまずい、
後でさばき方を教えてあげようというと、村上課長はなんでもできるのですねと言うので、芸は身を助けるというだろう、会社を首になっても生きて行くためさと言ったのです、
森がすごいご馳走だ頂きますといい、同僚にさあ食べようと箸をつけると、所長がおい、おい、村上課長の為に用意したのだぞと言うので、真一がいいよどんどん食べてと勧めたのです、
真一がママに頼みがあるんだけれどと言うと、何ですかと言うので、魚のさばき方と魚料理のレシペを作りたいのですが手伝ってもらえませんかと聞くと、いいですよ、そんなものを、
どうするんですかと聞くので、
スーパーに置いておくのです、魚の料理が出来ればスーパーの魚の売上げが伸びて、我が社が儲かりこの店も利用出来る回数が増えて、ママも儲かるというわけですというと、なるほど、
協力しますわ、出来たらこの店にも置いておきましょう、若い人も沢山出入りしますから、彼女へ渡せば料理上手になると宣伝しましょうと言うので、山田が村上さんは抜け目がない、
飲んでる時もすぐ商売のアイデアが出てくるのだと言ったのです、
森に美味しい魚が食べたいなら釣りをやればいいだろう、この辺は船に乗らなくても岸壁から釣れるよと言うと、そうか先輩は釣りかうまいいんだ、元から釣りは好きなんですかと聞く、
ので、いいや、無職になったら、釣りをしてタイの三匹も釣れば、二匹を買ってもらえば二千円くらいにはなるだろう、一匹は刺身とカブト焼きにして、二千円で米と酒を買えば、
いい生活が出来るだろう、
その他にも小魚は南蛮ズケか塩焼きにできるよと言うと、生きる為ですかというので、遊びで生きられれば最高だよと笑うと、山田がまさに村上さんの言うとおりですよ、そんな生活、
にあこがれて、今回会社には残らない事にしたのです、しかしたった一日村上さんに会っただけで気が変わりました、遊びは仕事の合間にやるから楽しいんであって、仕事になると、
面白くなるみんだと気づいたのです、
また仕事も考え次第で遊びに出来るということですねと言うので、真一がそうですかそれでは是非会社に残ってください、もちろん自分より年下の者に使われるのは気まずいですから、
所長付きとして命令系統を分ければいいですよと言うと、しかし頑強に断ったのですからいまさら会社が承知しないでしょうと言うので、そんな事はありませんよ、私が本社に掛け、
合います、
それでは山田さんの第二の人生の少しの時間を借りましょう、稚内残留おめでとうございますと乾杯したのです、山田がお願いしますと言うと、所長がこれは目出度い山田さんよろし、
くと手を握ったのです、ママがなんと言う人だちょっと会っただけで、あの頑固な山田さんを説き伏せるとはと感心していたのです、そこに一人の女性が入ってきて、おはよう御座い、
ますというので、
ママが席に招きうちの女の子でサクラちゃんですと紹介すると、サクラです新任の村上課長さんですねよろしくお願いしますと挨拶したのです、色の白い細身の美人です、よろしくと、
言うと、サクラちゃんやまちゃんが会社に残る事になったのよと言うと、え~、本当退職すると店に来てくれなくなり寂しいと思っていたのよ、よかった、また宜しくねと山田の手を、
握って喜んだのです、
どうして気が変わったのと聞くので、ママがこの村上さんに会って気が変わったんですてと言うので、へえ~、頑固者をいてこます強敵が現れたわけだとうなずくと、山田が村上さん、
にはカブトを抜いたよ、まずあの頑固者であいその悪い花崎社長が村上さんにあいそをつかったのだよというと、え~、あの助平な社長が信じられないと言うと、森が僕なんか二年、
も稚内にいるのに、
小僧扱いされているのだよとふくれると、真一が僕が釣りが好きで魚に詳しいと山田さんが先に言ったので、親近感を覚えたのだよ、多分社長も釣りが好きだと思うからそのうち釣り、
で勝負して打ち負かそうという腹つもりでしょうというと、山田がよく分かりましたねその通りですよと言ったのです、会ってすぐ相手の腹の内が読めるとはと言うので、
山田さんも最初に釣りで勝負を挑まれて、少しの差で勝ったのでしょう、ああいうタイプだから負けすぎても、勝ちすぎてもいけないのです、手加減が出来るのは相当な腕の持ち主、
ですね山田さんと顔を見ると、そんな事はありませんよと、ビールを一気のみしたのです、それから会社に残ろうと思ったのは私と釣りの勝負がしてみたかったのですねと笑うと、
なんでもお見通しですね、これはまいったと頭をかいたのです、私も一回山田さんと勝負してみたかったのです、さつそく今週の土曜日に岸壁から釣りの勝負をしましょう、どんな、
魚でも規定時間内に沢山釣ったほうが勝ちと言う事でどうですかと言うと、おもしろそうですね、時間はと聞くので、魚のくいの悪い昼の一時から4時までとしましょうと言うと、
その時間ではボウスの可能性がありますよと言うので、だから面白いのですと言うと、さすがですねといい、それではと乾杯したのです、今週は戦略を考えるので楽しいですと真一、
が言うと、所長がほんとうに仕事か遊びかわからない人達だと言ったのです、サクラがやまちやんも褒める優秀な人がこんな辺ぴな場所へどうして来る事になったのと聞くので、
ママが辺ぴは余計でしょうと言うので、すみませんとサクラが謝ったのです、真一が部長に盾ついたので戒め人事だよと言うと、所長がそんな事はない、飛ばすなら転勤になるはず、
で、村上君は出張だよと言うので、部長によれば僕みたいな生意気な奴は一生傍においてこき使うんだと言っていましたよと笑うと、サクラが村上さんは天真爛漫なのねとうなず、
いたのです、
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