派閥 6 取引先の挨拶回りを終え会社に戻ったのです、山田がこちらの棚には仕入先別の商品が月ごとに閉じてあります、と保管してある棚の説明をしたのです、後稚内の営業の


派閥 6


取引先の挨拶回りを終え会社に戻ったのです、山田がこちらの棚には仕入先別の商品が月ごとに閉じてあります、と保管してある棚の説明をしたのです、後稚内の営業の書類はと聞く、

と営業の売れ上げは少ないのでこの脇にありますと言うので取り出してめくると取引先は30件で売上げもさしてありません、山田が水産会社から直接仕入れているので、我々の所には、

注文は少ないのですと言うので、


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に限定して値引してもらうのです、


他はそのままにすればたかが全体の5%です、水産会社に地元での売上げがないと出張所が閉鎖されるかもしれないと泣きつくのです、きっと聞いてくれますよ、そうしてなるべく、

地元には我が社から卸させるよう頼むのです、他の受け上げで会社を維持しているのだからわかってくれますし、得意先も値段が同じで水産会社からの紹介とあれば注文をくれま、

すよと真一が話すと、


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仕入れた物は本社に渡すとき何%はねているのですかと聞くと、かかった経費は付け替えてもらいますが、稚内出で入れ本社は稚内からの仕入れとなりますので、同じ価格でやり、

取りしないと、


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いる額はこれを見ると年間約40億円です、


その1%と言えば4000万円です、一箇所ではないので受け側はあんまり増えた気はしません、売る時1%高くなつても一式ではないのでわからないはずです、たとえば海老の箱が10万円、

としますと、その1%は1000円です、海老が1000匹ハイっているとして一匹あたり一円高くなるだけですと言うと、なるほど数の論理ですねと言うので、水産会社にかけあって、今ま、

での箱の中身を、


ほんの少し増やしてもらえば文句はでないでしょう、痛み分けというわけです、年間に4000万の純利がでれば月あたり350万の益がでますので、ここの人数の人件費はまかなえます、

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10万円だと魚千匹増える事になります、決してばかにする額ではありませんと話しを結んだのです、4000万というのは全体の額ですから、個別折衝すれば必ず承知しますと言うと、


4000万純利がでれば、人数も少ないし大黒字になるよと所長が喜んだのです、それからスーパーに卸すときは、魚を三枚におろすやり方の説明書を魚売り場に置き、自由に持って

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