　サバンナの太陽が、アカシアの木をかすめて、空を赤く染めながらゆっくりと地平のかなたに沈んでゆく。

　キリンの親子は昼と夜の境に佇む。今日を生き延びた動物たちに訪れるつかの間の休息の時間。

広大な大地と木とキリンたちが逆光でシルエットになり、一つに繋ぎ合わさる。

　僕は、今日のこの光景を一生忘れないだろう。

　雨季はまだ遠い。遠く離れた異国で、僕はもう一度、生きる意味を見つけた。

<お題画像>

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