Chapter6 『執事の本音』 6-8

「ん~っ、もうっ!」


(コントローラーを投げ出し、手近なクッションに飛びつく。)


ボスッ


(ちょうどその時、テレビモニターが切り替わり、エプロン姿の千波の映像が

映し出された。)


[「こぉら、数馬v そろそろ朝ご飯よv」]


[「いい加減、下りていらっしゃい。」]


「・・ほんあほほ、ひってほ。 はへはひんはほん。


(そんなこと言っても、勝てないんだもん。)」


(クッションにうつぶせた声は、くぐもっていた。)


[「あとで、夏樹にやってもらいな。 もう来てるわよ。」]


バッ


「ほんとっ! 千波ちゃんっ。」


(数馬は、クッションから飛び起きた。)


「オレも行く~っ。」


(飛び上がった数馬は、部屋と同じくらい派手な服を着ていた。)


(原色カラーで、いろいろな模様が描かれた、重ね着。 マスコットのバッジや飾りが、じゃらじゃら音を鳴らすほど、あちこちに留められている。)

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