Chapter6 『執事の本音』 6-7
「畏まりました。」
キイッ
(時雨は、ドアを開き、晃をダイニングへ導いた。)
***
ピコンピコンッ ピコンッ
(軽快なゲーム音が、部屋中に響いている。)
ピピッ ガガガッ
ゴオッ ドコーンッ
「ああっ!!」
ピルルルルッ
チャラーンッ
(どうやら、勇者が死亡したらしい音に。 ゲームのコントローラーを抱えた、
小さな背中はうなだれた。)
「うっ・・、うう~ん・・っ。」
「もう30回目なのに、全然勝てないっ!」
(コントローラーにしがみつき。 いらいらに震えながら、完全にうつむいている。)
(洋館の中、他と同じアンティーク造りの部屋だったが。)
(いくつもキャラクターやマスコットのぬいぐるみ。 おもちゃがあふれ。
壁や天井は、カラフルな星や飛行機のシール。 好きなキャラクターのポスター。
小さな風船や、浮かぶ魚やクマたち。 天井から吊るされた、モニュメントで
明るく飾られていた。)
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