Chapter5 『美しいもの』 5-10

[「反抗期にでもなるか?」]


「あの子は、変えようとしている。」


「出来る事なら、“闇化”を防ぐ方法があれば良いと思っている。」


「純粋な子よ。」


[「彩、怖がる事はない。 君は君の目的のために進めばいい。」]


***


「どんな結果が出ようとも。」


「真実は知る必要がある。」


「そんな事で、夏っちゃんは、傷ついたりしないよ。」


(聖は微笑んだ。)


[「ばかね・・。 一番隠そうとしている人が、何を言うの?」]


(彩は、夏樹の胸元に響いた、小さな金属音を思い出していた。)


[「信頼しているからこそ、知って、傷つく事もあるのよ。」]


[「・・お話はこの辺で。」]


[「会議に行ってくるわ。」]


「そうだね。」


[「嫌な仕事ばかり、わたしに押し付けて。」]


[「美味しい朝食でも食べていらっしゃい。」]

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