Chapter3 『僕の家』
Chapter3 『僕の家』 3-1
『時の欠片プロジェクトの会議に来ている大臣だ・・。』
「まさか、もう“闇”が出たのか?」
(視線を投げかけ、夏樹がつぶやいた。)
「それで、彩さんもここへ?」
「くすっ、会議はこの後開かれるわ。 でも、
まず私の役目は、あなたを千波ちゃんの朝食の待つ、お屋敷に連れて行って
健康チェックすることね。」
***
「これはこれは、彩先生。」
(スーツ姿の男が、受付へ近づいた。)
「おい君っ。」
(大臣が困惑しながら、後に続いた。)
「・・VIPには近づいておくべきですよ。」
(スーツの男が小声で耳打ちした。)
「・・ふん。 そうかね。」
「・・たしかに。 何だね、彼の発するものは・・。」
(一緒に居た、別の能力者達が、次第に夏樹のそばの空気の異変に気付いた。)
「それからこちらがあの・・。 お目にかかれて何よりです。」
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