Chapter1 『はじまりの夜』 1-12

「お休み。 菖蒲、静乃さんから伝言だ。」


「たまには僕の側にいないで、会いに来てほしいって。」


(菖蒲の頬が、わかりやすく赤くなった。)


「くすくすっ。」


(夏樹は微笑みながら、背を向けドアを閉めた。)


バタンッ


「はっ、夏樹様! 嘘ですね。」


カチャンッ


(菖蒲はセキュリティーのかかったドアを見つめかえした。)









『はじまりの夜』

Chapter1 End


Fragment of Time・・・時の欠片の道しるべ

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