Chapter1 『はじまりの夜』 1-4

[「残念。 ここは職員室とつながった別空間、新しい街、風見市に新設した


FOT分室、よ。」]


[「今は、君の先生じゃないの。 クラスに転入してくるの、


楽しみにしてるわ。」]


「・・何言ってるの。 毎日会ってるし、明日も朝食の時、会うだろう?」


[「気分が違うでしょ。」]


「ふっ、そうだな。」


(夏樹も思わず笑った。)


(パソコン前の椅子に座り、画面を見つめる。)


「聖は、結界を創り始めてる。」


[「ええ。 新しい移転先は、風見市に決まりよ。」]


[「メンバーには、明日伝える。 国には、もう活動許可を取っているわ。」]


「・・データの通りなら・・、これまでのどの街より


多くの欠片が眠っていることになる。」


「広域結界を張るつもりかな?」


[「そうなるわね。 今、あきら君と出かけてるわ。」]


[「風見市の方角へ、少しつながりはじめている。」]


「うん。 わかる、風が吹いてるから。」

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