乱世の快男子26 次の日には真田の草の者に昌幸への書状を持たせて2人は家康一向に従い大阪へ赴いたのです、大阪では伊東祐兵の屋敷に逗留する事にしたのです、正直が出迎えてはる


乱世の快男子26


次の日には真田の草の者に昌幸への書状を持たせて2人は家康一向に従い大阪へ赴いたのです、大阪では伊東祐兵の屋敷に逗留する事にしたのです、正直が出迎えてはるばるご苦労です、

又真田のお二方もよう参られたというと、真田信幸、幸村にござると挨拶したので中浦正直にござると言ったのです、部屋に案内すると祐兵が入って来て家康様にはよくおいでなされま、

した、


湯浴みをしてゆっくりおくつろぎくだされ、夕餉のしたくができますればお呼びしますと言って部屋を出て行ったのです、用人が湯殿に案内して全員上がってくると、夕餉のしたくが、

出来たと言うので部屋に行くと、膳に酒と肴が用意してあり腰元が酌をして盃を重ねたのです、家康が真田との和議がなったので、沼田の領有を認めねばならぬが、前回そなたとの勝負、

にに負けて取られてしもうた、


明日もう一度勝負をして取り戻したいがと言うと、して何処の国を賭けられるのですかと聞くと、真田の本領だと言うので、それは真田殿の物にございますと言うと、平八郎の娘がこの、

信幸に嫁に行くことになり平八郎が昌幸と会い話しをしたら、勝手にしろと言ったそうだ、そなたが勝てば関白に許しをこうてそなたの物としてやろう、但し、昌幸は素直にわたさない、

と思うので、


そなたが弓矢で取る事になると言うと、成る程勝ち逃げという訳には行きませんので、受けて立たねばなりますまい、して、お相手はと聞くとこの柳生十兵衛だと言うので、それは又強敵、

にござりますなあと言い、承知しましたと返事したのです、しかし十兵衛は手ごわいぞと言うので、まともに戦って勝てる相手では御座いません、勝つ為の工夫は考えてありますと言った、

のです、


まずは料理も召し上がってくざさい、家康様の好きなうなぎの蒲焼に、ままかりの幼魚の薄つくりで御座います、お手元の酢味噌で食べます、その汁はイワシをすり潰して固めたものです、

次の汁は猪肉の汁にございます、肉はとても柔らかく煮てありますと言うと、それではとうなぎに箸をつけ一口食べて、なんだこれは、ふっくらした処は、浜松のうなぎとかわらないが、


ドロ臭さがまるでない美味いではないか、次はままかりの幼魚かと食べてこれも、光り物の生臭さが無くて美味い、イワシのダンゴを食べて、うん、うん、と頷き、最後に猪じるの肉を食、

べてこれも柔らかいな、大した馳走だなと言い、なぜ美味いかを当てよと言いたいのであろうと言うので、その通りで御座いますと言うと、それは溜まり醤油に酒を入れてうなぎを焼いた、

のだろう、


後も全てそれにて煮てあり、ままかりの幼魚は酢味噌にて生臭さを消しているのであろうと言うので、ご明察のとおりにございます、さすがわ薬の調合がてなぐさみですね、舌が肥えて、

おられますというと、これも正直の工夫かと聞くので、そうで御座いますと言うと、料理でも飯が食えるのお、しかし、これは美味い、みんなも箸をつけてくれと喜んだのです、祐兵に、

この正直をくださらんかと家康が言うと、


それは勘弁してください、家康殿には大勢の優れた家臣がいるではないですかと祐兵が言うと、三河者は無骨者が多いゆえなあと言うと、平八郎が無骨者で悪うございましたと言うので、

平八郎もこの料理は美味いと思うだろうと家康が聞くと、それは、食うた事もない美味さですというので、そうであろう、このような物を造れる奴がいないと申したまでで、無骨者が、

悪いと言うたわけではないぞと笑ったのです、


ところでもし正直が勝って、真田を手に入れたとしてどう攻め取るのだ、祐兵殿の手勢は鉄砲隊300に徒歩100しかいないだろう、真田の兵2000人が城にこもれば、太刀打ちできまいと言、

うと、城から出して300丁の鉄砲を3隊に分け連続射撃をします、敵がくれば退きながら連続で撃ちかけます、我が隊の鉄砲は射程距離が長く、連続で射撃しても銃身が焼けないように、

工夫されており、


敵の騎馬武者は簡単に倒せますし、騎馬鉄砲隊ですから攻め引きは簡単できますし、敵の射程外から撃てますので被害はでないのです、300丁が3000丁の鉄砲の役目をし、玉込めも従来よ、

り3倍早い工夫もしてありますと言うと、成る程野戦になっても3000人位は撃滅できるわけだと言い、しかし、敵が城から出てこなかったらその騎馬鉄砲隊も役に立たないではないかと、

家康が言うと、


絶対出てくる工夫があるのですというと、どのようなと聞くので、それは大筒ですというと、何大筒だとあれは船どおしの戦いで使うものだろうと言うので、それを馬車の上に取り付け、

れば、自由に移動できます、敵の城の外に構えて一斉に砲撃します、城門など一発で吹き飛びますよ、500間は軽く飛び城の城壁などは簡単に破壊できます、20門を並べて砲撃すれば、

一日で城はボロ、ボロになり、


隠れるところもなくなります、敵の弾の届かない処から銃撃すれば簡単に敵を壊滅できます、敵がたまらず城を出てくれば全滅になりますよと話すと、その大筒ははあるのかと聞くので、

すでに20門作って、試しうちも済んでいます、明日その破壊力をお見せしますよと言ったのです、お前は恐ろしい男よのうと酒を飲み干したのです、心配なさらなくて家康様には逆らい、

ませんよと笑うと、


約定は守れよと言うので、天に誓いますと酒を飲みほしたのです、信幸が成る程これでは父昌幸もとうていかなわないでしょう、その節は国を賭けてそれがしか、幸村と勝負して下され、

と言うので、承知しましたと正直が言ったのです、しかし、この料理はうまいのお腹一杯食うてしもうたと言うので、それが手なんですよと笑うと、何の手だと聞くので、家康様は腹八分、

が健康に最も良いと実践しておられます、


このような料理を家康様の領国ではやらせまして、腹一杯みんなが食べれば肥えて動きが鈍くなります、また、寿命も縮まりますのでその内に国が弱国になります、そこで、一気に攻め込、

めば簡単に攻め滅ぼす事ができますと言うと、何と料理まで戦の道具にするのかと笑ったのです、正直が但し我々の兵力では何万の軍は、滅ぼす事は出来ませんと言うと、大砲を多く作れ、

ばいいではないかと言ので、


それを使う為には莫大な火薬と玉が入り、移動する機動性にかけますので多くあっても意味がないのですというと、成る程あり過ぎても意味がないわけだと家康が言ったのです、十兵衛が、

正直殿の話しを聞いていると、新しい兵法書がかけますよ、孫氏の兵法書に継ぎ足せば多くの人が買って大儲けが出来ますよと言うので、正直かいてみよと家康が言ったのです、


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