乱世の快男子27 歓談している場所に秀吉が尋ねて来たので、これはわざわざのお出ましいたみいりますと家康が言うと、別室に連れ込み、座ると今回はよく上洛くだされたと言うので、
乱世の快男子27
歓談している場所に秀吉が尋ねて来たので、これはわざわざのお出ましいたみいりますと家康が言うと、別室に連れ込み、座ると今回はよく上洛くだされたと言うので、この辺が関白殿下、
との争いも潮時でござると言うと、明日の臣従の礼では高飛車に言葉をいいますが、お気になされますなと言うので、承知しております、殿下の顔が立つようにいたしますと言い、旭姫と、
お袋様は連れてまいりました、
人質など無用にござりますと言うと、かたじけない戦乱の世を終らせるのに力を貸してくだされと言うと、喜んで合力しますと言ったのです、真田の者も連れてきておりますと、沼田の件、
を話すと、成る程正直らしいのお、明日はその勝負をみとどけましょうと言い、それでは明日は頼みますと言って帰っていったのです、家康は宴席に戻ると平八郎が何用でござるかと聞く、
ので、
明日の根回しに来たのだ、わしが明日尊大な態度をとると、関白の顔は丸つぶれだからなあと、笑って酒を飲み干したのです、正直がそれでは明日関白殿下に陣羽織をくれるように頼みな、
され今後は殿下に変わりにこの家康が逆らう者を打ち負かしますと言えば、喜んでくれるはずです、そこで真田と手を握り北条が駿河を支配している領土に侵攻するのです、どうせ北条と、
は手切れになるのですから、
駿河一国が手に入り、真田は沼田周辺の北条領を手に入れられて石高は10万石以上になります、北条が関白の軍門に下ると侵攻は出来なくなります、関白には北条は今の処従いません、
ので、今が絶好の機会だと思のですがと正直が言うと、家康が成る程そうだな、そうすれば関白が国内平定し終わった時には、領土は増やす事はできないかと言って、信幸どのいかがで、
御座るかと聞くと、
一計に御座る、そうすれば真田も5万石は増える事になり申すと言ったのです、楽しく歓談してそれでは明日と言って、自分の屋敷に戻るとお雪が刀を、受け取り着換えて座ると酒を出す、
ので飲み干し、これでいよいよ九州征伐だと言うと、どのくらいかかるのですかと言うので、半年はかかるだろうと言ったのです、次の日には大阪城の大広間に家臣一同が集まり、家康、
が座り、
秀吉が上座に座り、徳川家康上洛大儀であると言いうと、家康がはは~つと頭を下げたので、関白が三河、遠江国、駿河半国の領有を認めるというので、ありがたき幸せに御座りまする、
これよりは関白殿下の為に働きますると言い、その陣羽織を頂ませんかと言うと、ほうこれをどうされるのかなと聞くので、その陣羽織を着ていまだに上洛しない北条の支配する駿河に、
攻め入り、これを切り従えて、
殿下に献上つかまつりますと言うと、なんと、わしの代わりに賊を討つと申うされるのかと言うので、その通りに御座いますと言うと、あい、わかった陣羽織をくだしおこう、さすれば、
北条も上洛するであろう、直切り取った駿河半国は、そなたに進呈しょうと言うので、はは~つと頭を下げたのです、みなの者聞いたか三河殿のこの忠義、諸将も模範とせよと言うと、
みんながはは~と頭を下げたのです、
もう一つお頼みしたい儀がござると言って、真田信幸と幸村を横に座らせ、この真田の者達が合力をしてくれますので、沼田周辺の領地は真田殿にお与えくだされと言うと、承知したが、
沼田は中浦正道に取られたのであろうと関白が言うと、ただ今から取り戻しますると言って柳生十兵衛と中浦正直を呼んだのです、関白がそれは面白いと言うと、2人が庭におりて、
木刀を構えたのです、
ジリジリと間合いを縮めてお互いが打ち込むと激しく木刀が打ち合い、つば競り合いをして離れる時に右に回りこみ、十兵衛兵の後ろに背中をピタリとつけたのです、正直が十兵衛の、
右足をピシ~と撃つと、十兵衛も正直の右足をピシ~と撃ち、お互いがよろけたのです、2人はきき足が痺れて動けません、痺れが止り離れて向き直り、再び正眼に構えて対峙した、
のです、
みんな息をのんで、なり行きをみていたのですが、なかなか決まらないのです、再び間合いを詰めて正直が上段から一気に振り下ろすと、十兵衛は下段からすくい上げ激しく木刀がぶつ、
かり、打ち込んだ正直の木刀が真ん中からガキ~と音がして折れたのです、十兵衛は上段から降りぬき正直の肩でピタリと止めたのです、正直がまいったと右手を上げると、油断しまし、
たなと、
十兵衛が笑うので、私の負けで御座います沼田は、家康様にお返しいたしますと言ったのです、大広間に戻ると秀吉が両名の者素晴らしい立会いであったと言って、木刀を真ん中から叩、
き割るとはさすが十兵衛じやというので、正直殿の言う事を試したのでございます、下からすくい上げたとき木刀を峰に持ち替えたので御座います、木刀も刀と同じで峰の方が太くなっ、
ており、
正直殿の太刀筋をまともに受ければ、木刀の峰の方が硬くて強いので歯の方が折れ易いのです、これは正直殿が教えたのですよというので、正直が足の同じ場所を打たれるとは、思いま、
せんでしたよと笑うと、あの手を使われると、防ぎ手はあれしか有りませんと言ったのです、家康が信幸殿これで沼田は返しましたぞというと、わかりました昌幸も感謝するでしょうと、
頭を下げたのです、時に十兵衛が負けた時に、
真田に侵攻する大筒の威力を見せてくれるはずだがと家康が言うと、準備は出来ておりますと言い、今案内しますと大広間を出て庭に案内すると、大筒が備え付けてあり、後ろの方に関白、
以下皆が座ると、あの掘を越えた場所にやぐらと大手門が造ってあります、ここからおよそ600間です今からあれを壊してみせます、まずはやぐらですと言って、玉込めと言うと火薬袋を、
筒から入れて、
棒で押し込み大きな玉を中に入れ照準を定めて、正直が放てと言い、点火紐をひくと、どか~んと大きな音がし、地響きがして玉が唸りをあげて飛んで行きやぐらの真ん中に当たり、粉々、
に吹き飛んだのです、秀吉以下その威力に驚いています、次ぎに大手門に打ち込みますと言い火薬と玉をいれ大手門に照準を会わせて、放てと号令をかけるとまたもや大きな音がして玉は、
唸りを上げて飛び、
大手門の真ん中に当たり、大手門が粉々に粉砕されたのです、いかがですか、これを使えば城などポロボロに破壊する事が、できますと言うと、秀吉と家康以下諸将は驚いていたのです、
再び大広間に戻ると、家康がなる程あれなら城の大手門はひとたまりもないなというと、秀吉がそれで何門造ったのだと聞くので20門で御座いますと言うと、城攻めには効果を発揮する、
だろうと言ったのです、
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