乱世の快男子17 この知らせを聞いた秀吉は大喜びして、これで秀次の面目を立った事だろう、後2月もすれば四国の仕置きも方が着くだろうと言うと、三成が正直殿の手柄にに御座ます
乱世の快男子17
この知らせを聞いた秀吉は大喜びして、これで秀次の面目を立った事だろう、後2月もすれば四国の仕置きも方が着くだろうと言うと、三成が正直殿の手柄にに御座ますかと聞くとそうだ、
あ奴は手柄は福島、加藤らに譲ったそうだと言うと、そうやって上様の家臣を、籠絡しょうとしているので御座いますと三成が言うと、おまえは正直に悋気しているのだろう、やめとけ、
いくらお前が逆立しても、とてもかなう相手ではないと笑ったのです、あ奴はおとなしい男だが怒らせると恐いぞ~、今回もたった一人で河野道定と勝負して、いとも簡単に打ちすえて、
伊予一国を手に入れたそうだ、お前が一万人の軍勢でかかっても軽く捻られるであろうよと言ったのです、武辺の者ゆえ頭は空っぽなのでしょうと言う、頭は剣の腕よりも数段上だ金儲、
けも山城屋が舌を巻くほど上手いそうだと言ったのです、
いずれは上様に盾をつく事になりますよと三成が言うと、それが面白いではないか、天下人に盾をつく者はそうそういないぞ、家康と正直くらいのもんだろうと言うので、官兵衛様も利口、
ですがと言うと、官兵衛は歳を取りすぎたが正直はまだ若い、わがし作る天下を治められる人物だ、秀次に器量がなければ寝首をかいて、天下を握っても文句はいわん、おまえは器ではな、
いのでよしておけ、
折角の出世が一瞬にして吹っ飛ぶぞと言ったのです、これを聞いた三成は益々正直を心の中に意識してしまうのです、秀次は伊予松山城で3日間軍を休めて土佐攻めを開始したのです土佐、
の高知城までは16の城を落とさなければなりません、軍勢を3つに分けて加藤清正2万5千、福島正則2万5千として、秀次は残り3万を率いて進軍したのです、敵の抵抗は激しく特に、福島、
勢の進路は強固な山城が多く、
頑強な抵抗にあい進む速度はわずかだったのです、四国に上陸して早4ケ月になろうとしていたのです、加藤軍と秀次軍はやっと高知城下から10里の地点に辿り着いたのですが、福島軍は、
まだ30里後方にあり、そこから高知までは4つの城があり、このまま高知城を囲めば後ろから攻撃される恐れがあるので、進軍を一旦停止したのです、福島軍は2万に減っており、5千の兵、
が死傷するか逃亡してしまったのです、
福島と藤堂の強硬策にいやけがさした兵が元親に寝返った事もあり、与力の山内は殆んど厭になっていたのである、これ以上待つことは出来ないので城を囲む事にしたのです、1つは福島軍、
が囲んでおり、3の城には2千づつ6千人が無傷で残っていたのです、後方の6千の押さえに1万を当てて、4万5千で城を囲込もうとすると、元親は野戦に持ち込もうと2千を城に残して2万8千、
で城を出て、
行く手をさえぎり魚鱗の陣を張ったのです、正直は鶴翼の陣形で受けてたちいよいよ、総力戦の火蓋がきって落とされたのです、戦いは一進一退を繰りかえしていたのです、3時間が経過、
しても互角です、後方に待機させた1万の兵を側面に回らせ横腹を付くとようやく秀次軍が押しまくり、あわや元親軍が総崩れになろうとした時、一斉に退却して城へ入ったのです、
戦いの後には死体が転がり元親軍3千、秀次軍2千の損害をだして、これで元親軍2万7千、秀次軍5万3千になったのです、元親から使者が来てこれ以上の戦いは無駄である、土佐一国を安堵、
するなら開城して秀次軍に従うと言ったのです、秀次はこの条件を受けいれて城を開けて秀次軍が入場したのです、阿波の国人にも秀次軍に従うように使者を出して、国人が土佐に出頭、
した為に誓書を書かせて、
ここに四国平定が終ったのです、領主は全て秀吉に臣従の礼を取る為に人質をともなって、大阪城に出向かせる事にして、領主を伴い大阪に凱旋したのです、遠征軍が秀吉に戦況報告をす、
ると約5ケ月の遠征ご苦労であったと労い、おって恩賞は沙汰すると言ったのです、四国平定で没収した禄高は100万石に登ったのです、祐兵達は屋敷に凱旋してさつそく祝賀会を開く事に、
なり、一旦自分の屋敷に戻り、
具足をといて風呂に入りサツパリしたのです、お雪が勝ち戦おめでとう御座いますと言うので、我が家臣はケガをした者はおるが、討ち死にしたものはおらんというと、よう御座いました、
とお雪が言い、湯漬けを出すのでかきこんだのです、戦勝会の準備ができたと言う事で足を運ぶと、祐兵がみなの者ご苦労であった、伊東藩の面目も保ち余は満足であると話しみんなで、
乾杯したのです、
それぞれ手柄話に花を咲かせたのです、祐兵が呼ぶので前にでると祐兵みずから酌をしょうとするので、君主はそのような事はなさってはいけませんと言い、お咲きに酒を注がせ飲み干し、
て、殿このお咲きを側室になさいませと言うと、正直に側室がおらぬのにわしが側室をもつのはと言うので、実はお雪に手をつけてしまったのですというと、そうか、それはめでたいと、
いうので、
お雪を側室にするお許しを願いたいのですがと言うと、許すぞと言うので、それでは殿もお咲きを側室にしなされと言うと、あい分かった側室にして部屋を与えようというので、みんな、
がおめでとう御座いますと言ったのです、よろしう御座いますなお咲殿と言うと、もったいない事ですというので、それではこれから後は身代様に御座るぞと言ったのです、お雪が身代、
様宜しくお願いしますと頭を下げると、
お雪さん手を上げてくださいと言うので、これからはお雪と呼んでくださいと言ったのです、傍にいた騎馬隊1番頭の徳田が、それではお雪さんは、これから奥方様と呼びますと言うと、
まあ恥ずかしいと言ったのです、楽しく盛り上がり宴席がお開きとなり、屋敷に戻ったのです、お雪が酒と魚を出すのでハモです、定吉がもってきたのかと聞くと、ええ、勝ち戦と聞、
いて早速と言うので、
梅味噌で食べてこれは、美味いと喜んだのです、次の日に祐兵と一緒に秀吉に拝謁すると、祐兵も手柄を立てたそうではないかと言い、どうだ、讃岐高松12万石をとらせるがと言ので、
日向の地はどうなるのでしょうかと聞くと、どうしても旧領がほしいかと聞くので、ハイと返事すると旧領だと6万石しか与えられないがと言い、それで結構で御座いますと言うと、
欲のない奴よのうと言い分かった来年九州征伐を行う、その時は手柄は立てなくてもいいぞ、道案内すればよい、旧領6万石はそちに与えよう、しかし、今回何もしないわけにはいかない、
摂津の国に1万石加増して3万石にしてやる、街中ゆえ商人の見ようが金を入れれば実収10万石になる、但し旧領復帰の場合は返してもらうぞと言うと、それで結構で御座いますと言った、
のです、
そこでだ正直お前に高松12万石をとらせるがどうだと聞くので、正直があり難い事ですが私は祐兵様のお家再興の為に働いております、これからも祐兵様をお守りせねばなりません申し訳、
ありませんが、どうかご勘弁ねがいまして、今回の四国攻めの手柄のあった者にお与えくださいというと、主従そろって欲のない事よのう、わかった、それなら高松12万石は余が預かって、
おこう、
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