乱世の快男子16 馬に乗り大手門に行き軍師の中浦正直だ河野道定殿に面会したいと言うと、しばしまたれよと返事があり、道定に城兵がそのむねを伝えると、何軍師が1人でかと聞く


乱世の快男子16


馬に乗り大手門に行き軍師の中浦正直だ河野道定殿に面会したいと言うと、しばしまたれよと返事があり、道定に城兵がそのむねを伝えると、何軍師が1人でかと聞くと、そうですと答え、

るので、面白い通せと言ったのです、正直が案内されて天守閣に行くと道定が座っており、中浦正直と申しますと挨拶すると、わしが道定じや降伏勧告に来たのかと聞くので、とんでも、

ない、


豪の者でなの通った道定殿が降伏などするはずが御座いません、明日は城を出て一戦交えるつもりとみました、その前の祝宴にまかりこしたので御座る、酒を用意いただくとあり難いので、

すが、それがしは肴を用意しましたと小さな壷と皿を出し、塩辛を蓋皿に盛って前に置いたのです、なんと戦のさなかに、それがしと酒を飲みにこられたのかと笑い、酒を持てと命令した、

のです、


酒が来ると正直が酌をして自分の湯のみにも、注ぎいざと乾杯したのです、野戦の得意なみどもに野戦で挑戦なさるつもりかと言うので、我が軍は4万道定軍は1万3千となれば当然、魚鱗、

の陣で中央突破を試みられるでしょう、そこで私も隊を二つに分け魚鱗の陣を二つ作り、正面から道定殿の魚鱗の陣に突撃して両脇を包み込みます、そして右と左を向き攻撃すれば、2対、

一となります、


我が軍も相当の被害がでますが、道定殿は全滅する事は間違いなく、元親軍に合流は誰1人できません、いかがですかなと言うと、なんと、二つの漁鱗の陣で対抗するのですか、聞いた、

事もないと酒を飲み干したのです、さらに注いで、それよりもいい方法がありますと言うと、ほう、どんな風なと言うので、明日、大手門の全軍が見ている前で、道定殿とそれがしが、

一騎打ちをするのです、


道定殿が勝てば全軍を率いて元親軍に合流して一合戦しなさい、それがしが勝てば我が軍に合流して元親軍と戦うのですというと、何軍師殿がみどもと勝負されると言うのかと聞くので、

それがしは一刀流の目録持ちです相手にとって不足はないと思うのですがというと、それは面白い源平合戦の昔みたいですなと笑い、お受けしましょうと盃を重ねたのです、正直殿みた、

いな軍師を持っている羽柴殿は羨ましいと言ったのです、


それでは明日日の出と共に大手門でお待ち申しています、尚今夜全軍で絡めてを出て掛かってこられるなり、元親軍に加わるために抜け出されるのは好きにしなされと言って席を立った、

のです、陣所に戻り秀次に経過を話すと、何と無謀なと言うので、結果はどおであれ、秀次様は労せずして伊予を手に入れる事が出来るのです、この城を落とせば国人2万は参加して軍勢、

は8万の大軍になります、


元親は労せず軍門に降るでしょうと言うと、それはそうだがと言うので、私が負けるはずはありませんよと笑ったのです、祐兵が秀次様正直にお任せあれと言うと、わかった約定は守ろう、

と言ったのです、清正が道定は槍の名手と聞くぞと言うので、わたしはこれですと剣を叩いたのです、翌日日の出とともに馬に乗り大手門の前に行くと、城門が開き道定が槍を持って馬に、

乗り現れたのです、


槍はどうされたと聞くので、必要御座らんと言うと刀を抜いたのです、2人とも馬の腹を蹴ると走り出したのです、道定槍を抱えて突進し正道につきたてようと繰り出すと、横にずれて、

かわして、上段から刀を槍の柄に振りぬくとスバット切れてやりが飛んだのです、すれ違いさまに足で道定を蹴飛ばすともんどり打って、馬から落ちたのです、正道も馬から降りると、

道定は刀を抜きじりじりと、


近寄ってきます、上段に振りかぶり一気に振り下ろすと、正道は道定の左わき腹をすり抜け後ろに回ると、後ろから両足を真横に払ったのです、具足をつれているので切れることはあり、

ませんが峰で打つたためガキンと音がして、足に衝撃が走ってよろけたので、後ろかに首に手をかけて腰を蹴ると、後ろ向きに倒れたので、峰で思い切り刀を叩くと刀が手から離れた、

のです、


馬乗りになり鎧とおしを、引き抜き突き刺すと首筋をかすめて、土に突き刺さったのです、これまでですなとニコリと笑い、鎧とおしと刀を仕舞い、道定の手を握り引き興したのです、

正道が見事で御座る、それがしの完敗でござった、ここで首をはねてくだされと座り込んだのです、約束は我が軍に加わる事ですと言うので、そうで御座ったと立ち上がったのですそ、

れでは、


一緒に勝ち鬨をあげましょうと言い、城兵に使いをやらせて二人でえい、えい、オーと叫ぶと、両軍が声を上げたのです、秀次様の前につれて行くと、これよりは秀次様の下知に従いま、

と道定が言うと、よく、決心した全てとは行かぬが領土は安堵するぞと言うと、ありがたき幸せこの恩は一生忘れませんと言ったのです、それでは、山倉城に軍勢を率いていきましょう、

と言うと、何をなさるのでと聞くので、


福島、藤堂と言うばか者を懲らしめる為ですよ、背後から道定軍1万3千が迫ればビックリしますよ、よく持ちこたえたと城方の城兵を褒めてくだされと言ったのです、道定が城に入り、

大手門から1万3千の兵が出てきて、秀次にそれでは撤収しに行ってきますと言うと、それは正則と高虎が腰を抜かすだろうと大笑いしたのです、道定と並びながら山倉城に向かったの、

です、


ふいに背後に現れた1万3千の道定軍を見た正則と高虎はビックリして向きを変え戦闘体制に入ったので全軍を止め、福島隊と藤堂隊以外には事情をしらせこちらの軍に加わるように言い、

他の軍が陣形を整え合流すると1万対2万3千と城兵のを入れて2万6千となるので、慌てています、福島と藤堂は秀次軍は壊滅したのかと顔は真っ青です、正直が馬で近づき味方でござる、

よというと、


おう、正直殿かと言うので河野道定どのは我が軍に加わる事になった、城兵に知らせる為に来て貰ったので御座ると言うと、秀次軍は壊滅したのかと肝が冷えましたぞと言うので、道定、

を紹介すると、二人ともさすがわ道定殿の家臣でござる攻めあぐみましたよと苦笑いしたのです、それでは道定どの頼みますというと、単騎馬に乗り城門を開けるように言うと、城門が、

開き中に入ったのです、


城将の息子である河野道長に、よく守りとおした、みなもご苦労であった、弟の道則は落城して討ち死にしたが、りっばに面目をはたした、これ以上の元親殿への義理立ては不要である、

秀次公は領地安堵なされた、これよりは秀次軍に加わる守備兵500人を残し高井城に向かうといったのです、福島、藤堂隊は秀次軍に合流したのです、正直は高井城に守備兵500を残し、

大手門と絡めて門を修復するように言って兵1万7千を率いて本城に戻ったのです、これで秀次軍は8万近くの軍勢になったのです、


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