乱世の快男子6 源蔵に先に帰ってお迎えのしたくをするように山城屋に言ってくれと言うと、承知と返事して返っていったのです、祐兵がそなた達を見捨てた私をなぜそれ程にと言う
乱世の快男子6
源蔵に先に帰ってお迎えのしたくをするように山城屋に言ってくれと言うと、承知と返事して返っていったのです、祐兵がそなた達を見捨てた私をなぜそれ程にと言うと、全ては父正光、
の申しつけに御座いますと言うと、正光を遠ざけて、裏切り者を傍に重く取り立てた父伊東入道の失策によるものだと言ったのです、秀吉公の御前では決して言い訳はしてはなりません、
言葉は腹に飲み込んでください、
戦で手柄さえ立ててれば、そのような事を言う者はいなくなります、今は堪忍の時ですというと、分かった、正直が伊東家再興に力を貸してくれるとは、夢にも思わなかったた、感謝す、
するぞと手を握ったのです、山城屋が色々手助けしてくれます、そこに逗留しましょうと言い、山城屋に向かったのです、山城屋に着くと、すぐ傍に私どもの寮があります、そこへ逗留、
してくださいと案内したのです、
一緒についていた配下の者に、今日までよく若殿をお守りくだされたと言うと、これで苦労が報われますと言うので、まずは、くつろいでくださいと言い、お雪が祐兵を湯殿に案内して、
湯浴みをさせて、髪を整えて、新しい着流しに着換えさせたのです、配下3人にも湯浴みをさせて着換えさせたのです、山城屋が1人の女中を呼び、若殿様のお世話をする咲ですと紹介、
すると咲と申しますと言うので、
祐兵が世話になると言ったのです、みんなが揃ったところで、膳が運ばれて来てお雪とお咲が酌をして盃を重ねたのです、これはタイではないかと祐兵が言うので、山城屋がお家再興の、
前祝いで御座いますと言ったのです、食事をしながら歓談して時間も遅くなったので、秀吉公との面談の日が決まりましたら、お知らせします、ゆつくりと骨休めしてくださいと言って、
山城屋に戻ったのです、
世話になって申し訳ないのおと言うと、なんのこれしき恩返しにもなりませんと山城屋が笑ったのです、部屋に戻ると、酒の用意がしてあり、若様はほんとうに優しい人なんですねと酌、
をしたのです、さて3000石は頂のいたから、次は家康に恩を売ろうと言うと、どうするんですかと聞くので、この前の本田正純を使うのさと言うと、何をするんですかと聞くので、秀吉、
と家康の和解の段取りをするのさと言ったのです、
加藤から連絡が来て秀吉との面談は明日の二時からだと言うので、翌日大阪城に向かったのです、案内されて秀吉の御座所へ行くと、程なく秀吉が現れたので平伏すると面をあげよと言、
ので顔を上げると、そなたが伊東祐兵かと聞くのではは~つと言うと、後ろに控えおるのが中浦正直だな、両名のものもっと近こうと言うので、前に進みでると、正直そなた達を見捨て、
て国を逃げ出した、
主家になぜそんなに義理立てするのだと聞くので、やもうえない事情に御座いますればいたし方御座いませぬ、かの織田信長公も朝倉攻めで退路を絶たれようとした時に、われ先に逃げ、
たではありませんか、その時の殿を勤められたのが秀吉公でございます、信長公が無事岐阜に帰りつかれたので、その後浅井、朝倉を攻め滅ぼす事ができたのです、君主の道とは生き延、
びて、
再興を期す事が寛容だとおもいすますゆえに、仕方ない事と思うておりますと答えると、成る程逃げるが勝ちと言う事だな、アッパレな心がけである、その心がけに免じて、伊東祐兵、
を5000石にて召抱えよう、ゆるりと兵を整えよ、また、忠義の中浦正直に祐兵は1000石を分け与えて与力とせよと言ったので、2人はありがたくお受けしますと言うと、その内九州、
攻めを行おう、
両名の者道案内を頼むぞ、九州平定のおりは旧領を全てとは行かぬが、返してやろうと秀吉が言ったのです、ありがたき幸せにございますと、祐兵かと正直が平伏したのです、近々美濃、
へ出兵する両名の者手柄を立てよといい、大儀であったと秀吉は退出したのです、石田三成がよかったですねと書付を渡したのです、直大阪に屋敷をたまわります、加藤清正殿よりお話、
があるでしょうと言うので、
清正の元に行きお礼言上すると、屋敷は来月には出来上がります、お知らせしますので、お移りくだされと言ったのです、支度金2000両はは山城屋に、お届けしますよと言ったのです、
城を下がり山城屋の寮に戻ったのです、伊東が思いもよらず、5000石を頂いた、正直には1000石を取らせるぞと言うので100石で結構です、後は駆けつける者にお分け下さいと言うと、
それでは秀吉様にいいわけが立たぬというので、
1000石を貰った事にしておきますのでご心配いりませんと言ったのです、お咲きとお雪は屋敷を貰ったら奉公してくれと正直が言うと、山城屋がありがたくお受けしなさいと言い2人、
が承知しましたと言ったのです、武具も整えなければなりません、その為に明日堺へ行ってまいりますと言ったのです、山城屋に戻り部屋に入ると、山城屋が書きつけを渡し堺の鉄砲、
商いをしている、
桔梗屋への添え状で御座いますと言うので、それはあり難いと受け取ったのです、鍛冶職人の棟梁も紹介してもらうとあり難いがというと、添え状の中にそれも書いてありますと言った、
のです、鍛冶職人に何をたのまれるのですかと聞くので、今の鉄砲は200間が射程距離だ、それを300間にして貰うのさと言うと、どうやるのですかと聞くので火薬の寮を多くするか、
銃身をもう少し長くすれば良い、又弾込めを早くする為に、予め紙の袋に同じ火薬の量を入れておき、袋を破って火薬を入れれば均等に同じ距離を飛ぶだろうと言うと、成る程と言うの、
で、こうすれ10丁が100丁の威力があり、兵の数が少なくてもいいわけだと言うと、若様は凄いですねと山城屋が感心していたのです、金寸は幾らでも用意します、遠慮なく言って下さ、
いと言ったのです、
翌日は堺の桔梗屋に行き添え状を渡すと、お待ちしていましたと言い、鍛冶職人の棟梁の定吉ですというので、中浦正直と申すと言って、鉄砲の改良ができるか聞くと、火薬の量を増や、
すと、銃身が焼けて暴発しますと言うので、熱を冷ます為に銃身の上に丸い円盤を沢山張り付けて熱さましにしたらどうだろうというと、成る程こうすれば300間は飛びますよと言った、
のです、
早速試作してくれと頼んだのです、紙の袋の話しを桔梗屋にすると成る程と、感心してとりあえず1000袋作るように頼んだのです、暫くすると出来たと言うので見に行くと、銃身の上に、
円盤が取り付けてあります、定吉が試したところ従来よりも熱は吸収されます、飛距離も300間は飛びますと言ったのです、それではとりあえず50丁作ってくれと頼んだのです、そして、
鉄砲と火薬、弾、に鎧兜がそろい、伊東藩の家来50人が集まったのです、
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