青春の群像4 面を脱ぎ慌てて駆け寄ると額にたんこぶが見る見るまに盛り上がり真ん中が割れて血が飛び散ったのです、誰か救急車をと叫と荒木が職員室に走ったのです、手ぬぐいで額を押さえて、
青春の群像4
面を脱ぎ慌てて駆け寄ると額にたんこぶが見る見るまに盛り上がり真ん中が割れて血が飛び散ったのです、誰か救急車をと叫と荒木が職員室に走ったのです、手ぬぐいで額を押さえて、
顔を拭いて先輩大丈夫ですかと聞くと、イテ~と言い意識はあるみたいです、直ぐに救急車が来てタンカに、乗せられ運ばれていったのです、まいったなあ、だから危ないと言ったの、
にと言うと、
先輩の荒木がすげ~たんこぶが割れて血が、噴出すのを始めて見たよと言うので、まいったなあと言うと、お前が悪いわけではないよ、山下が自分で面をはずしたんだからと慰めたの、
です、暫くして顧問が帰って来てみんなを集めて山下君の怪我はたいした事はなかったので、そのまま帰らせた、防具をつけないでの立会いは決してやってはいけない、ましてここに、
いる村上は、
7才より剣道をやっている、ここにいる誰よりも経験年数が多いのだ、7年もやっていれば誰でも強くなるのは当たり前だ、それが気に入らないからと言って個別に立ち会ってはならん、
と言い、今日の練習はこれまでとする、片付けて下校するようにといって帰っていったのです、着換えて体育館を出ると久美を始め5人の女子生徒が待ち構え、久美が教室に戻るのよと、
言うので、
仕方なく戻るとそこに座るのと言うので座ると、どうして脱走するのと言うので、ごめんお腹の具合が悪くてと言い訳すると、それではよく剣道の練習が出きるわねと言うので、今はす、
っかり治ったよと言うと、明日日曜だからこの3つの場所を見てくるのよと地図と画用紙3枚を渡して、この画用紙にここに松ノ木があるとか川が流れているとか、写生の目標になる物、
を大体書き込むのよと言うので、
どこかに決めたのではと聞くと、美術の担任に提出して決めてもらうのよと言ったのです、明日は友達と釣に海に行く事になっているんだよ、まいったなあと言うと、どうせここに、
行くのでしょう、そこも入れてあるからついでに調べられるよ、こっちから調べて最後に海に行けばというので、なる程、そうか案外いいところがあるではないのと言うと、今度は、
トイレからの脱走は出来ないよと言ったのです、
わかったよと言うと、久美がみんなありがとう、もういいわ、後はすこしこの男に言い聞かせるわと言うと、それでは村上君久美ちゃんを怒らせると恐いんだよと言うと教室を出て行っ、
たのです、まだ何かあるのかよと聞くと、お腹すいているんでしょうと言うので、ああ、と言うと分かったわ続きはうどん屋でというので、ここでいいよ、おれ金もってないしと言うと、
私が驕ってあげるよと言うので、
ほんとかよ、それなら早く行こうとせき立てて教室を出てうどん屋に行くと、うどんは逃げないよと久美が笑っていたのです、うどん屋に着くと久美がうどん二つと頼んできたのでゴチ、
と言ってバクバクと食べたのです、これもいいわよというので引き寄せて食べて、ああ美味かったと言うと、美樹が言っていたけどまるでブタみたいに食べるのねと言うので、ブタは、
ひどいだろう、
せめて馬くらいにしてくれよと言うと、へえ、家に馬がいるのと聞くので、小さい頃にはいたけど今はいないよと言うと、ふ~ん、馬の世話をしていたんだと言うので、ああ、結構大変、
なんだよ、糞、しょんべんは馬屋で垂れ流しだから、毎日それをかき出して、新しい藁を敷くんだよ、でも新しくするととても喜んで顔をあの大きなベロでぺろぺろなめるのさ、それが、
友達のあかしなんだな、
子馬が生まれたのを見た事もあるよと言うと、どんなにして生まれるのと聞くので、潮が引くときに生まれるらしく、深夜に立ったまま1人で生むんだよ、袋に包まれた子馬がボトンと、
落ちると、母馬が袋を噛み切り外に出して、子馬の身体中舐めまわして綺麗にするのさ、そして子馬がヒヒンと小さな声で鳴くと、馬小屋の隅に行き子馬が歩けるようになるまでじっと、
まってるんだよ、
子馬はまず後ろ足で踏ん張り何回もこけて、段々後ろ足が踏ん張れるようになると、今度は前足で突っ張りそして立てるようになり、母親のおっぱいめがけて真っ直ぐ傍に行き、がぶり、
と加えてゴクゴクとお乳を飲むと、母馬がまた子馬の体を嘗め回すんだよと話すと、すご~い感動の場面だねと言ったのです、ところで次の委員長の仕事は何と聞くと、とりあえず私が、
やって置いたからいいわと言うので、
サンキユと言うとでもやればちゃんと出きるのに、どうしてやらないのと聞くので、めんどくさい事は嫌いなんだと言うと、美樹がそう言っていたわ、でも駄目だよちゃんとやらなくて、
はと言ったのです、ハイ、ハイと言うと返事は一回でいいのと久美が言ったのです、食堂を出てゴチと言うと家に帰ったのです、お袋が山下の坊ちゃんにげがをさせたんだってと言う、
ので、
そうなんだと言うと、お前が悪いわけではないらしいけど、何を言われても絶対喧嘩に使って駄目ですよと言うので、喧嘩ではないよと言うと、わかっているわよ、今後の事を言っている、
のと言い、お風呂に入りなさい、もうじき夕飯ですよと言ったのです、夕飯になり姉2人とお袋で夕飯を食べていると、お袋が実は弘子が入院しなくてはならなくなったの、今度は長く、
かかるのよ、
入院する病院は会社がやっている病院なので、夕飯は出ないの、毎日真一に病院に自転車で届けて欲しいのと言うので、いいよ何時にもっていけばと聞くと毎日6時頃でいいのと言うので、
部活も終っているから大丈夫だよと言うと、頼むわねとお袋が言ったのです、治る病気なのと聞くと、結核だから安静にしていれば、今は抗生物質といういい薬があるから、完治するそう、
なのよ、
一年はかかると言っていたから、高校は留年になるわねと言ったのです、そうすると咲姉さんと同じ学年になるのかというと、そうね、来年そうなるわと言ったのです、小さい頃は弘子姉、
さんに、おばあちゃんが桃、バナナ、瓜なんかを食べさせていたから、羨ましく思っていたけど、病気とは知らなかったよ、早く治るといいねと言ったのです、すぐ上の咲があんたは全然、
勉強した処見た事ないけど、
今の内勉強して置かないと高校には受からないよ、公立はこの辺には1校しないので受からないと汽車で片道1時間もかかるんだよ、1校しかないから中学校で30番以内に入っていないと、
厳しいよ、あんたはギリギりなんだよと言うので、始まったよご馳走さんと席を立つと、まったく、何にも聞いていないんだからと、咲がブックサ文句を言ったのです、
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