第7話

それから、たった1ヶ月と半分。


"あのね、ことは、ごめんね?"

"あの時すごいムカついてだからずっと無視とかしちゃって、でも嫌いになったわけじゃなくって、だから、仲直りしよう?"


学校の帰り道、後ろから

勢いよく走ってきた、ミナが言った。



"あ、うん。んー。別に喧嘩してたつもりないし、仲直りとかないけど、うん、いいよ。"


"本当にごめんね!本当はすぐに謝るつもりだったんだけど、ことはすぐに他に仲良い子作っちゃって、なんか、寂しくなったっていうか、悔しいというか、とりあえずね、ことは大好きだよ!?"



(なんて都合のいい奴だ。大好き…ね、これほどまでにガッカリする"大好き"があるだろうか。)


"ははっ、そっか、ありがとう。じゃあまた明日ね。"

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