第5話

悲しみや苦しみは多少あった。

だけど、私は、

そんな事より。

人という生き物に

ガッカリした。うんざりした。


そして、同時に、

大切にしているつもりだった友達が離れていった事を、その辛さや悲しさを


想像していた、よりも

あっさりと、"そんな事"とする

自分が、気持ち悪かった。




グループの中で主要メンバーだった

ミナは皆んなに話したんだろう。

私が手を離した事を、

すぐに駆け寄らなかった事を、


…。だから、なんなんだ?



私に直接言えば良いだろう。

何も周りまでも私を避ける必要がどこにあるのか…。


それから、しばらく小さなイジメが続いた私には、クラスに仲の良い子が出来た。



その後、グループの反応はこうだ。


"◯◯と仲なさそうだね?グループ抜けたら?"

"え、◯◯ってあの陰キャラと仲良いことはじゃん!きもー"




私は声を出して笑った。


笑っていた

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