第9話 狂女との濃密な思い出

君は、今頃、いい男捕まえて、私のことなんか忘れただろうな。


若い女は男なしには生きれない。


ゴーストライターが書いたその辺の化学製品ばりばりの菓子みたいなポップス聴きな


がらボーっとして、SNSをいじっている。


君の写真を見たら、君の目は透き通っていて、純粋な人だとわかる。


わが、アリアドネよ。わが魂よ。


昔の聖女たちが、クリシュナやイエスを愛したように、彼女たちは私を愛した。


キスする女性が、目をつぶるのは、時間を忘れるためだと思う。


あまりにもすばらしい瞬間に眩暈がして彼女たちは目を瞑る。


彼女は、最後は、彼女から別れたかったらしい。


自分から彼氏を作って別れた。


死ぬ前の猫は自分で死に場所を選ぶという。


私は断じて大地にねざしてる。私は,断じて真実に固執する。


乱れた二人の獣が、愛の雄たけびを上げる。


一緒に、笑いながら今年はいいことあるね。と言って互いを祝福した年越し。


心の琴線が、微妙な愛の電気に振動する。


すべての女性のなかに母性がある。


愛を交わすときも、その母性を求めてる。


貪りつくす原初の母。


貪りつくす大地。


嗅覚をとがらせて故郷に帰ろうとする鳥のように。


本能を手がかりに生きる。


女探しは骨が折れる。


大してイケ面でもないし、その他のスペックも低いので、


群れを探す雄ライオンみたいになってる。


20人くらい、真剣に告白すれば、1人くらいあたると思ってるのだが、


なかなかあたらない。


享楽の法は言う。楽しめ!


生まれてきてよかったと思えるのは、楽しんでる人だけだから。


自己満足的楽しみが終わったとき、全身全霊を賭けた楽しみが始まる。



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