第6話 天空を泳ぐ愛の観覧車
「永遠」に寿がれ、愛の胸焼けに嘔吐する。
ああ、あそこまた、永遠の陽光が、海と空が交わる点から降ってくる。
白馬にのった王子様が、私のもとにかえってくる。
私を殺すために、その真っ白な槍を振りかざして。
慈悲と正義に満ちた方。
天の青い空の輝きがまだ少し怖かった青年時代。
ペニス羨望と去勢不安という、この世で神が創った人間のおろかさ。
しかし、弱さがあるからそこにまた、愛があるというのも真理だ。
風よ。覚えてるかい。
あなたは接吻のとき、彼女そのものだった風よ。
虚空と風のデュエット。
おろかな政治ゲーム屋や、山師たちも、
人間関係の甘さと苦さを通じて、葛藤を超えたわけじゃない。
もっとも、山師の中にも、本物はいるし、
元々、超えるべき葛藤があるわけじゃない。
今この一句がわかれば、あなたはここで解脱する。
いまここ いまここじゃない
すべて すべてじゃない。
二人は互いを支配するような、捻じ曲がった関係に飽き飽きしたのでした。
とっても苦しかったよ。
家に帰ろうよ。
鳥たちがそのずば抜けた嗅覚をもとに,巣にかえりつくように。
震えがとまらない。
刹那だけが、永遠の太陽に触れさせてくれるのでした。
あんなに透き通った青い空に苦しみの色がないように。
石炭の音楽、石灰岩の歌声
バターでこんがり焼けたパンがねずみに食べられても微笑んでるだけ。
愛の目の前にたちはだかる敵がいかなるものであれ、愛はすべての障壁を越えて、すべ店障壁を破壊し目的を達成する。
元々、愛にはいかなる目的もないのだから。
食堂で働いてるブスのおばちゃんが、性格まで悪くて、DV男と結婚して早死にしました。
ううっ、来ないでくれ、観念の吸血鬼よ。
俺は人生を愛してるんだ。俺は人生を憎んでるんだ。
嘘偽りなく。あの時はまだ未熟だった。
しかし、嘘偽りなく生きてたよ。
ああ、また白馬の王子様が近づいてきた。
目が回る。観念はいつもニ度目だ。
そして、不誠実だ。
僕は、名声も、快楽も欲しない。
真実を欲する。
いつも、新しくされているなら、君の世界は終わる。
ニ度生まれたんだよ。
一度は子宮から、ニ度目は自分自身から。
愛の意味は、あの輝きわたる青い空の祝福。
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