第11話 ダイバーの素養-A

 翌日、ガイアポリス行きのバスを待ちながら、自分のゴーグルをじっと見つめていた。

「マクスウェルアベニュー……」

 目が覚めた直後は訳が分からなかったけれど、ゆっくり思い出すと、1ビット・ダイビングで味わった混乱を、鮮明に思い出せる。五感を情報処理に使うなんて、どうかしてる。あの男は、あんなでたらめな通信手法を使いこなせるというのだろうか。

(嫌な奴だけど……)

 メールで脅されなくても、このゴーグルをもう一度自力で使ってみよう、という気にはとてもなれない。だけど、無理だったのだと諦めるのも……やっぱり嫌だ。


 つい先日も乗った同じ路線に乗り込む。ガイアポリスは遠い街ではないけれど、こんなに頻繁に訪れるのは初めてだ。昼下がりの車内はガラガラで、眺めの良い席に座った僕は、ぼんやりと頬杖をついて、澄んだ秋空にぷかりと浮かぶ、朗らかな形の雲を眺めていた。

 心なしかのんびり運行のバスを降り、メールに添付されていた地図を参考にマクスウェルアベニューを歩く。

 ネオポリスと違い、歴史のあるこちらの街は街並みがクラシカルで情緒はあるのだが、どこの通りも雑然としている。しかもこの辺りは下町で、ところどころスラム化しており、小ぎれいなネオポリス街に慣れた僕の感覚からすれば、何となく雰囲気が悪い、嫌な感じだ。この通りにあいつが住んでいるというのは納得できるよなと思いながら、早足に目的のアパートを探した。

(えーと……ここ……)

 レンガ造りの古い建物が建ち並ぶ、ごちゃごちゃに入り組んだ路地の中に、狭い入り口があった。男が指定してきた場所は、どうやらここのようだ。

 傍に座り込んでいるホームレス(かそうでないかは僕には判別がつかない)のような男をそーっと避けて、狭い階段を歩いて昇って、三階の部屋の前に立つ。

 表札に何も書かれていないので微妙に怯みそうになるが、ここまで来て引き下がるわけにはいかない。意を決してチャイムを鳴らした。

「………………」

 しばらく間を置いて、ガチャリと扉が開いた。そこから出てきたのは、

「いらっちぃー」

 舌ったらずな幼い声。

「うわっ!」

 小さい生き物が足下に跳びかかってきた、と、思ったら、人間の子供だった。

「ぼうず! いらっちい!」

「な……」

 金茶の髪をした幼児に、突然暴言を吐かれて呆気にとられていると、あはははは、と、部屋の奥から男の笑い声が聞こえてきた。

「ぼうず! ぼーうーずー!」

「おうおう、歓迎はそのくらいにしといてやろうなぁ、アリス」

 のそのそ出てきた白髪頭の痩せた男がそう言って、小さな生き物を高く抱き上げる。キャッキャと嬉しそうな奇声を発する子供に、どう反応していいか分からず立ち尽くしていると、幼児を抱いた男がこちらを見る。墓地で会ったのとは別の人物だった。

「なるほど、育ちの良さそうな坊ちゃんじゃ」

 空いた片手で老眼鏡を押し上げて、男は中へ入れと促した。

「いらっしゃい、遠かったじゃろう。奥へ入りなさい」

 男は陽気な調子でそう言って、さっさと奥へ入っていく。まごまごしていても仕方がないので、僕もそれに続いた。


「よぉ、元気そうじゃねーか」

 奥の部屋には、先日の男が二人がけのソファに寝そべって雑誌を読んでいた。

 椅子からはみ出た長い足に、老人にあやされたせいか、すっかりテンションが上がっているらしい幼児がじゃれつく。男は足で適当に相手をする。

 会ったら礼を言わなければ、と、思っていたはずだったが、何となくこの間の腹立たしい気分が先に立ってしまった。

「お陰様で。全っ然、平気ですけど? 

 皮肉のつもりで、昨日の墓の人物の名で男を呼んでから、メールの署名にあったHaroldがこの男の名前なら、丁度いいあだ名だと思った。

「……ま、そんな口がきけるなら大丈夫ってこったな」

 ハロルドは嫌みそうに笑って僕の方を一瞥した。ああ、全く、どうしてもこの男とはそりが合わないようだ。ひとつひとつの物言いが、いちいち癇に障る。

「……それ、あなたの子供?」

「いや、ワシの孫じゃよ」

 冷蔵庫から出したばかりのビール瓶とミネラルウォーターを持った、さっき玄関に出てきた老人が話に割り込む。嫌みったらしく偉そうなハロルドに比べて、こちらは陽気で人の良さそうな人だった。骨張った手で握手を求めるので、恐る恐るそれに応える。

「ジョージだ。ジョージ・イズイ・ゴドウィン。よろしくな」

 枯れた手の力強さにハッとしながら、慌ててぺこりと頭を下げた。

「ウィリアムです。……ウィリアム・レリック」

 なるほど、と、頷きながら彼は、左手の指輪に引っかけて器用に手に持った瓶の栓を抜いていく。そして、

「ハロルド、アルコールの入ってないのが水しかなかったぞ」

 少し呆れた様子で言いながら、僕にミネラルウォーターを渡す。ありがとうございますと受け取ったそれは、キンと冷えていて気持ちが良かった。

「仕方ねーだろ。飲まねぇんだから」

 ハロルドは自分の分のビールを受け取ると、そのまま口を付けた。美味そうに彼が飲むビールを幼児(確か、名前はアリスだった)が欲しがって手を伸ばすので、ハロルドはちょっと待てとアリスに言い聞かせて、長い足に反動をつけて、瓶を持ったままソファからひょいと起き上がる。

 どすどすとリビングを渡り、冷蔵庫を開けて何やら小さい紙パックのジュースを取り出すと、ストローを差して彼女に渡した。

「じゅーち!」

 アリスはそれを受け取り、ご機嫌で部屋を走り回る。

「お前もこれでもいいんだぜ? 

 馴れ馴れしい調子で言って、今アリスに渡した幼児用のパック飲料をゆらゆらさせて見せた。カッとなりかけるけど、口を開く前にトントンと肩を叩かれる。

「アレはほっとけ、昔から口の減らん男なんじゃ」

 自分のグラスを持ってきたらしいゴドウィンさんが、苦笑しながら肩をすくめた。

「で、お前さんのゴーグルは?」

「え?」

「持ってきておるだろ? 見てやろう」

 この人も技術者なのかな、と、思いながら、慌ててかばんからゴーグルを取り出して渡す。僕のゴーグルをのぞき込んで、フムフムと何度も頷きながら、彼は自分のアタッシュケースを持って奥の机に陣取ると、道具を広げてゴーグルを分解しはじめた。

「あ……」

 あっという間にバラバラにされるゴーグルに、少し不安になったところに、大丈夫だ、と、ぶっきらぼうな声が落ちてきた。

「ジョージに任せればいい」

 キッパリと言い切ったハロルドは、いつの間にか僕の隣に立っていた。見上げるといきなり目が合う。

「お前の持っていった改造ゴーグルのレシピは、俺用でな」

 ニッと笑って、自分のゴーグルをひらひらさせる。

「他の奴が使うようにはまだ出来てねーんだ」

「まだ……?」

「ああ、まだまだプレファレンス関係が未整備でな。今はああやって、ジョージに一台一台チューニングしてもらわねぇと使い物にならん」 

 どうやらまともに会話するつもりがあるらしいハロルドに、僕はちょっと気を取り直して尋ねる。

「……今度は死ぬって、本当?」

「場合によってはな」

「……1ビットダイビングって、一体何なんですか。軍とか政府とかの秘密の技術?」

「は?」

 僕の質問に男は目を丸くして、それから声を上げて笑った。真面目に聞いたのに。ムッとしたが、何だかそろそろ何となくこの男のペースにも慣れてきた気がする。 ヘの字口で答えを待つと、ハロルドはひとしきり笑ったあと、

「――……違う違う。俺とジョージで作ってるんだ。1ビットダイビング」

 と、衝撃的なことを当たり前のように言った。

「え……っ!?」

 全く予想外の答えに、思わずパッとハロルドに向き直る。

「で、でも、NeiN‐Thousandじゃ殆ど都市伝説扱いで……」

「ああ、あれ俺が立てたホストだし」

「えええっ!!」

「ちょっと情報流したら奴ら大騒ぎでな」

 あんまりあそこの情報を鵜呑みにするなよと言いながら、ハロルドは空になったビール瓶をテーブルに置く。

 すっかり、言葉を失ってしまった。

 NeiN‐Thousandの管理人は不明となっているが、サイトに集まるユーザーの間では、閉鎖法後のΩ‐NETで新しいサービスを立ち上げた伝説の人物とされている。

 しかも、普通ならすぐに規制されて潰されてしまうのにそれも逃れて運営しているのだ。凄い人がいるものだなと、僕だって尊敬していたのだ。それが……――

「ウィリアム、終わったぞ。来てみなさい」

 ゴドウィンさんが顔を上げる。固まっていた僕は、ぎこちなくそれを受け取る。

「あの……」

 何から聞こうか。聞きたいことはいくらでもある。

 けれどまとまらない内にハロルドが口を開いた。

「よし、んじゃ行くか」

 バンと背中を叩かれて、男を見上げる。

「行くって、どこへ!?」

 情けない声をあげる僕に、ハロルドはにやりと笑みを浮かべた。

「どこへって、お前……教えてやるって言っただろ」

「あ……」

 ハロルドはさっさとゴーグルをかけて、来た時のようにごろんとソファに横になる。遊び疲れたらしいアリスを寝かしつけながら、ゴドウィンさんは別の機械に電源を入れて言った。

「お前さんもその辺適当に座ればいい。もう突然溺れるようなことは無いから大丈夫じゃ」

 彼が立ち上げた機械はまた何か別の通信機のようだった。それが何かも気になったが、とりあえず、慌てて座る場所を決めて、ゴーグルをつける。






 本当の闇というものがあるならば、もしかしたら、こういうものかもしれない。中央認証を終えて、外界に向けられていた五感が消えていく間、何となくそんな風に思っていた。何も見えなくなり、聞こえなくなり、感じなくなる。思考だけを残し、もうここが暑いのか寒いのかも分からない。

 自分が居なくなった次の瞬間、フッと世界に光が灯ったように視覚が戻った。

 この前見たのと同じ、全方向に果てなく続く空間の真ん中に自分がいる。まもなく、手足の感覚が来る。けれど、上下左右がめちゃくちゃで、足がどちらを向いているのかが分からない。

「わ……」

 昨日ほどでは無いけれど、もがくと体がくるくると回転する。掴む所も無くパニックになりかけたところに、ハロルドの声がした。

「ウィル、落ち着け。足のある方が下だ」

 ハッとしてじたばたするのを止めて、足を見る。これが下だ、と、思ったとたんに世界に上下の感覚が生まれた。相変わらず体の重さは感じないが、立っている。いや、《浮いている》という方が近いかもしれない。

「あ……」

「お、上出来だ」

 そろりと声のする方に目をやると、ハロルドが居た。

「これって……」

「もともと人間が入り込むところじゃないからな、Ω‐NETの中なんて。そこに無理やり感覚ごとダイブするから、慣れがいるんだよ」

 つまり、この空間が既にΩ‐NETの中ということ? 

「慣れ……」

 注意深く辺りを見回す。上を見れば上へ、下を見れば下へ、細い光の網のようなものが空間を形作り、それが果てしなく続いていた。

「そうだ。特に身体感覚をゼロから構築するのには慣れっつうより向き不向きもあるみたいだがな。ジョージなんかは潜らせてみると延々じたばたして動き回るどころか、今のお前のように直立で静止することすらできねぇ」

「へぇ……」

《儂の悪口なら聞こえとるぞ》

「うわっ!」

 パッと音声通信ウインドウが開いて、ゴドウィンさんの声が響く。

《はははは、説明しとらんかったが、儂が外からお前さん達二人をレーダーで追いかけてるから、安心して潜ればいいぞ、ウィリアム》

「は……はい……」

《ハロルドはちゃんと教えてやるんだぞ。丁寧にな》

「うるせぇな。分かってるって」

 ハロルドが追い払うように手を振ると、小言を言う通信ウインドウが消える。

 二人のやり取りを横目に、僕はソロソロと自分の身体を動かしていた。

 手をちょっと動かすだけでも中々うまくいかない。何しろ、身体といっても、生身のそれはここには無いのだ。脳が《無い》と認識しているものを自分で確認して再定義していかなければならない。

「手はここにあるはずだ」「指はこんな風に動く」などと、普段全く意識せずに使いこなしているものであるだけに骨が折れた。けれど、たまらなく新鮮な感覚でもある。

「面白い……」

 ぎこちなく足を動かして、何もない空間を歩いてみる。体を受け止める地面が無いのに、フワリと足がつく。見えない床がある感じ? いや、雲がもし柔らかい固体で、その上を歩けたとしたら、きっとこういう感じに違いない。

「へぇ……え? わ、うわぁっ!」

 ちょっとうまく行ったと思って集中が途切れたら、とたんに足元の地面が抜けたようになって転落……しかけたところを、襟首をぐいと掴まれて引き戻された。

「……違う違う」

 ハロルドは笑いを堪えるように言った。

「自分の足元に地面をイメージするな」

「え……?」

「歩くんじゃねーんだよ。そうだなぁ、近いのは……海だ」

「海……?」

「そうだ。ここが海の中だって考えるんだよ。水中なら地面はねぇが、落ちたりしないだろ」

「なるほど……」

 ハロルドは手を離したが、僕の身体は今度はフワリと浮くように静止した。

「出来るじゃねえか。で、ここが水中と決定的に違うのは何かわかるか?」

「えと……ここには……」


 水中、水中……泳ぐみたいにすいと手を動かしてみて、当たり前のことに気付く。

「水がありませんね」

「そうだ。だからここでは、海よりも自由に動き回れる」

 なるほど。短い説明だったけどよく分かった。要するに、イメージの問題だ。

 水は無い。無いと思ったら身体は軽く動く。

 暫く黙って身体を動かしていると、最初は恐る恐る動かしていた手も足も、みるみる自由に動かせるようになっていく。

「……お前、ダイバーに向いてるかもな」

 口の悪いこの男に褒められると、なんか気持ちが悪い。

《二人共、そろそろ時間じゃ》

「えっ!?」

 ゴドウィンさんの声が、唐突に割り込んできた。

「時間って……まださっき始めたばかりですよ?」

 だって、ダイビングをはじめて、まだ十分も過ぎていない。ようやく身体が動かせるようになっただけで、何の操作方法も分からないし……

「最初はそんなもんだ」

 ハロルドはあっさり言って、それ以上説明しようとはせずに、僕の額の前で手をちょっと振る。フッと現れた半透明のウインドウに、終了の命令を入力していった。

「えええ……」

「焦るなよ。また後で続きを教えてやるか――」

 言葉の最後は聞き取れなかった。

 手足の感覚が消え、目の前の意地悪そうな三白眼も、その背後に広がる無限の空間も、ほどけるように光の粒子に分解されて、それと共に意識も分解されたようになって、何がなんだかわからなくなる。

 暗くなったとさえ感じなかった。




「――――っ!?」

「お、戻った。案外早かったな」

 目を開いて、ハロルドが覗きこんでいることに気付く。

「あれ……っ?」

 なんだか、長い間意識が断絶していたような気がする。慌てて起き上がろうとすると、やたらと身体が重く、激しいめまいに視界がぐにゃりと歪んだ。

「ん……」

「あー、もうちょい寝とけ」

「な、何ですか、これ……」

「感覚に慣れがいるって言っただろ。物理法則が全然違う世界を行ったり来たりするんだから、最初は脳がついてこないんだよ」

「な……るほど……」

 確かに納得がいく。同じように身体を動かすにも、あちらの世界には重力も無いが、こちらにはあるのだ。今、眼鏡を取ろうと伸ばした腕が鉛のように重く感じるのも、そういう理由なのだろう。

「僕……どのくらい寝てました?」

 体は重いが、意識はもうはっきりしていた。いつの間にか、最初ハロルドが寝そべっていたソファに寝かされていたようだ。

「あー、ええと、三十分くらいか?」

「二十五分じゃよ」

 アリスをおんぶして寝かしつけているらしいゴドウィンさんが、時計を確認して言う。「そんなに……」

 潜っていたのはほんの数分なのに、意識が戻ってくるのにそんなに時間がかかるなんて。

「いいや、大したもんじゃよ。適性の無い人間なら、一瞬潜らせただけで一日寝込んでしまうこともあるからのう」

「そりゃまさに自分のことだな、ジョージ」

「うるさいわい」

「あはは。ま、心配しなくても、慣れたら意識も感覚もラグは無くなる」

「そ……ですか……」

 天井が回るのが気持ち悪いので目を閉じると、とたんに眠気がやってくる。

「おう。だから、もうちょい寝とけ」

 面白がるようなハロルドの声を聞きながら、僕の意識は、今度は自然な眠りの闇へと落ちていった。


 そして、不思議な夢を見た。

 青い光が描く遠い地平線。淡い光がチラチラと舞って――――Ω‐NETの中にいるようだった。

 先程潜った時よりもさらに自由に動き回れるようになっていて、飛び交う光子と並んで、飛んでいるように思える……いや、どうやら、僕も光子のひとかけらになっているみたいだ。

 小さな小さな光のひと粒。Ω‐NETを形作る膨大な情報の最小単位――

 1ビット。

(ああ、そうか――1ビット・ダイビング……)

 眠れる情報の海にダイブする唯一の方法、それは――――

「また会えましたね、ウィル」

 優しい声に、驚いて振り返る。彼女サーチが居た。

「サーチ……この間は、ごめん」

「どうしてウィルが謝るのですか?」

「だって、この間、君を責めるようなことを言ったから」

「ウィル――――」

 サーチは、蒼い髪をなびかせて、ニコリと笑った。そして、何かを言った。けれど、彼女との間をびゅんびゅん行き過ぎる光子に邪魔をされて、その言葉は聞き取れない。

「サーチ……僕は――」

 聞こえないと伝えようと思ったけれど、自分の声も彼女に届いていないみたいだ。

 サーチはまた何か言っている。

 ちょっと待って、君の言葉をちゃんと聞きたい!



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