ぽつり、ぽつり、雨が降る。
朝雨:朝に降った雨。
浥す:しめらせること。
露にぬれつつ:夜露に濡れていくなぁ。
秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ(天智天皇 - 百人一首 一番)
沈沈:夜が静かにふけていくさま。
煙波:もやで曇った水面。
破壊していくばかりの台風が過ぎ去り、人々はとつじょときた秋の涼しさを知った。晴れ渡った夜空の中央には、月。まんまると、いつのまにか太った姿。それが雲にかかっては、風に吹かれ、現れ、隠れ、現れ、隠れ。薄絹から、銀色の光が漏れては、それをみる自分の口からも溜め息が。
季節が違うけど、これが朧月というものなのかな。なんて思ったり。沈沈。少し、雨の音がする。
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