第2話クリスマス当日

さぁー クリスマスだ!

クラスの女子たちよ!

間違えて ぼくの 席の中に プレゼントを入れていろ!

そう思いながら いつものように クラスで一番最初に 教室に着いた

ぼくは 机の中を見てみた

しかし 何も入っていなかった

ぼくは 前の席を見た

机の中には たくさんのプレゼントが入っていた 

何個かは はみ出して 外からも見えている

正直 羨ましかった

サンタは ぼくに微笑まなかった


微笑むどころか 罰を与えたのだ 

ぼくは 手を机に突っ込んで もしかしたらプレゼントがあるかもしれないと まだ諦めずに足掻いた 

そしたら 机の奥の方に袋があった

ぼくは それを掴んで 机の上においた

そして 興奮しながら その袋を開けた

なんと 袋の中には マスキングテープのくずなどの 包装の時に出たゴミが入っていた

これは もはや いじめではないかと思いながらも ぼくは そのゴミを大事に制服のポケットに仕舞った

ぼくは 女子からプレゼントを貰ったことがないので ゴミでもなんでも 女子がくれたものなら 大切にとっておいている

いつか プレゼントをもらえると思いながらね♪

そして その袋を自分のバックに仕舞おうとした時 ぼくは人の存在に気がついた

なんと 同じクラスの女子が 気づかないうちにいたのだ 

また その人は ぼくの机の中にゴミの入った袋を入れたと考えられるような女子であった

その女子は ぼくの方を見て 少しニヤッと笑った

どこから 見られていたのだろうかと 焦り 汗が出てきた

ぼくは 教室を出た

とりあえず この空気から逃げることにした

廊下の窓を開け 朝の冷たい空気を吸った

眠気が 冷たい空気により とんだ

しばらく 廊下の窓から 外を見ていたら 廊下を歩いている人が ぼくの方を見て ニヤッと笑った 

そして 廊下の守り神と小声で言った

廊下の守り神!

ぼくは 少しイラっとした

しかし そんな事で 怒っていたら神の器ではない

あれ? いつのまにか 神であることを受け入れている!

まぁ良い 喧嘩する方が疲れる

廊下の守り神は 教室に戻った

ドアを開けたとき クラスメイトの目線が一気にぼくに集まった

まぁ これは 誰がドアを開けても起きる現象だ

ぼくは 自分の席に座り 本を読み始めた


今日は 終業式だ

体育館に集まり 校長の話を聞いた

そして その後 教室で通知表をもらって 帰宅部のエースの名に恥じないのうに すぐ帰宅をした

帰宅部は 文化部と運動部のどちらかと聞かれても どちらとも言えない

帰宅部は 無事に家に帰ることを一番の目的している


こんなことをしているから 変人扱いをされて 廊下の守り神の称号を与えられるのかもしれないが

ぼくは 入学をして帰宅部という部活を設立したのだ!

部員は 部活に入っていない人全員だ

つまり ぼくの学校は部活の加入率が100%である

一応 ぼくは帰宅部部長のため 全員の名前は覚えている

名簿も作ってある

活動日は 基本的に毎日だ!

ここまでだけだと ただのどうしようもない部活に見えるかもしれないが 良い活動もしている

帰宅部は 無事に家に帰ることを目的にしていると同時に 無事に帰れるような環境を作るという目的もある

そのため たまに パトロールをしたり

信号のところで 旗をもって小学生が安全に登下校できるようになどの活動もしている

そのため 高校の近くの小学生でぼくの事を知らない人はいない

もしろん ちゃんと 小学校と連絡をとり 許可を得ている 

パトロールは 基本的に小学校のPTAの方と一緒だ

まぁ パトロールとか 信号のところで旗をもって小学生を見守ったりするのは 帰宅部の部員の中で ぼくしかやっていないがね

けっこう 良いことしてるでしょ?

まぁ 高校生らしいかどうかは別としてね…

明日から 冬休みだ!

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