第33話 イジメとシゴキ

フォークナーの「怒りと響き」という小説がありましたが、そんな事はどうでもいい。

「イジメとシゴキ(PN:もりたじゅんぺー)」です。


タイ歴十年の会長から、

タイのムエタイ・ジムではイジメとかシゴキがないという話を聞きました。


「あ~アレっすね、恐怖心による結合ってうか、いつ誰が敵に回るか分からないからですよね、うんうん知ってますよ~」と知ったかぶりこいてテキトーな事を言ったらそうじゃなくてナチュラルにイジメとかシゴキをしないそうです。


正直、何を言ってるのか理解できなくて「??????」ってなりましたが、それが向こうの常識なのでしょう。


最初に私がいたAにジムなんか、会長・トレーナーなんか常駐してないから、

まさにイジメとシゴキの温床でした。

「イジメられたくなければ努力して這い上がって来い」みたいな

イマドキの強欲資本主義に毒された日本人の大好きな頭の悪い自助努力大好き主義が蔓延してまして、


てゆうかあのジムでは会長御自ら(焼肉屋経営でエラ張ってる)オレらにすげぇ嫌がらせしてきて、それに耐えながら練習してる状況でしたね。


中途半端に格闘技かじった空手の黒帯くらいのやつが、

「強くなるのに近道はない」とか、よく偉そうにほざいてますが、

ああいうのがなければ、もっと効率的に強くなれてたと思います。


そうえば、映画「ミリオンダラーベイビー」でも、老トレーナーがいない隙に、

黒人の若い奴がデンジャー・バーチという才能ないけどやる気まんまんの奴をスパーリングの名目でイジメて、

老トレーナー モーガン・フリーマンに見つかってブチのめされていましたね。


タイじゃ違うんですね、「巨人の星」みたいのは流行らないんですよね、いいなぁ。


そういえば、タイ人は身内が敵にやられたら、何代先になっても全力で仇討ち・報復する文化だそうです。

そういうのは関係…してないんか。

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