ストーンドラゴン～新たなる世界息吹くとき～

救出

透明な巨大なカプセルにつつまれた『トリオシティー』

「さらにすごくなったな。サインまでカプセルにおおわれている。」

巨大な丸い球体のなかに灰色のシティーが急速にまわっている。

「あれ自体は気配を隠せば突破できるんだけど『サイエンスシティー』を囲んでいるのがやっかいだってマッチャがいってた。」

中に電流のようなものが見える

おそらく術によるものだ

守人のカルメンにはよっぽどのものでない限りはつうようしないが敵は子供といえど風魔鳥を殺せるほどの力がある

「ユーキス、『ビックバン』に恐らく瑠璃はいる。私が止まっても止まらず行け。」

速度をあげユーキスを抱えるように中に入る

バリバリとエナジーがぶつかる

魔力で圧力をかけると簡単にわれた

それと同時に銀色の円盤に乗った敵が攻めてくる

「ユーキス行け！」

風の力でユーキスを送ったあとカルメンは敵にむかった

サエンスシティーの内部はすり鉢のような形になっている。

かつては底の部分には森と湖があったが今は巨大な円すい形の建物が建っている

『ビックバン』

悪魔の本拠地だ

下っぱ兵隊の戦闘スーツを着たユーキスは『ウェーブボード』で中に入った

巨大な建物のどこに瑠璃がいるのかはわからない

無謀だったかな

自動てきに運ばれていく

呼ばれるのは番号

途中で壁に場違いなものを見つけた

金色の羽だ

隙間から出ている

ティティが内部に入っているのか？

途中のポイントで降りて気配を消しながら戻るユーキスだと体を横にしてやっと入れる広さだ

尾羽ねや羽がテンテンと落ちている

わなかも知れないと思いながらユーキスは拾いながら進むうちに確実に道しるべだと確信する

白いザクロのような石が落ちていたからだ

『黒の谷間』のティティだ

おそらくティ一族が動いたのだ

よつん這いしなければならない空間を通る

機械音とコンピューターどくとくの音がする

内部のどこにつながるかはわからないが上にあがっているようだ

『シオン様が喜ぶ上玉だなあ。』

声がきこえて足を止める

『こいつはタイガーの王の一族だからな......』

顔はわからなかったが谷を襲ったものだろう

『シオン様はまだ特別室におられるのか？』

『守人の娘をとらえたらしい。』

肩をつかまれて振り向くとそこには『風の民』のノックがいた

ついてこいと合図をする

上に上がりまたさがると四角い板がある空間に出た

「ユーキスさん、ティパが飛び込んだら俺らも行きますよ。」

首を低くしているティティがいる

四角い面が外れるのと同時にティティ、ユーキス、ノックは飛び込んだ

金色のマントをまとう後ろ姿が見えた

「かわいい息子くんが来たみたいだよ。」

ノックにやつはきずいてないのか？

柱に瑠璃が縛られている

ノックが慎重にコードを切り刻む

金色に包まれるのと同時にユーキスは宙にういた

「なんだ？ウワー！」

悲鳴がきこえるのと同時に強い気に囲まれユーキスは気を失った。