目覚め

目をあけると白い毛皮に覆われた大きなイスに座った男性がいた

「守人ゆずりの髪は美しいけど顔はマアマアかな。だいじょうぶさ僕は無敵だからね。」

そう言って椅子の上から垂れる金色の羽をなでる

それは金色の鳥のはく製だった

なにこの部屋?

金色の羽と白い毛皮

私は柱に縛り浸けられている

斜めまえの鏡のような物に写っている

「悪趣味もいいとこだ。」

バシン

音と男性のうめき声がする

「キャサリン、やりすぎないでくれよ僕のおもちゃなんだから。」

男性はそう言って赤ワインをそそぐ

「御姫さまにも飲ましてあげよう。」

男性が私のほうに歩いてくる

「ほら美味しいよ。」

無理矢理あけられた口の中に流し込まれたのはワインではなかった

ドクンドクン

心臓がなっている

「風魔鳥の血はきつかったかな。まあいっか。」

意識が遠のくなかドーンという衝撃音をきいた気がした。

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