異世界に兄弟?
「封印が溶けたか。マッチャはあんまり役にはたたんが、他のユニコーンにはない大地の力が使えるんでな。」
マッチャというのは例のユニコーンのことらしい
「ダーティは知らんが私はそなたをここに呼ぶつもりはなかった。トウマも人に影響を与えるこの世界にいたら魔術師になっていただろう。強い力を持つ者同士が結ばれると産まれる子も影響する。私がマッチャを守りにその石を預けたのはいずれは開放されるであろうそなたの本来の力を封じておくためだ。魔力は宇宙には必要ないし大きな力はその世界を変えてしまうからな。」
カルメンと名のった女性は話ながらせっせと並べられた木の実をつぶしていく。
ツーンした臭とアマズッパイ臭がまぢって
独特な臭がする
「僕もミュージシャンだから魔術を使えるようになるのですか?」
「素質はあるが使えるようになるには修行が必要だな。トウマはこちらの世界の血も引いているのでな。 」
聞いたことないけど
施設育ちなのは知っているけど
「昔、そなた達が始めにあったエディが地球に留学した時に江戸というとこの遊女とやらに恋をしたらしい。つまり血をひいてるといっても遠い祖先の話だ。」
そういえば
金髪は生まれつきだとか言っていたきも
「留学てことは自由に行き来出来たんですか?」
「らしいな今は交流はないが。この石はその時代のものだ。それを形に変えたのはダーティだな。」
ワインボトルを赤い髪の少年が持って来るとさわっていう。
「ダーティて誰?」
「瑠璃の幼なじみの少年の父親だ。彼はこの世界でもまれにしか産まれてこないティ一族と魔術師のハーフなんだ。この石はネオス王国の『ティティの館』の地下にある石で一族の者しか採取出来ない。そなたの弟達を紹介しよう。このチビの赤毛はユーキス、青い髪はルーシャ。二人は私の養子だ。」
養子だから似てないのかしら
赤毛のユーキスくんはきっちりと胸の前に手を合わせお辞儀をするルーシャくんと違って頭をさげただけですぐに外に出ていった。
「元気すぎる子だがなつっこいからすぐなつくだろう。ルーシャ、王妃様に付いてていいぞ。」
私にちょっと微笑みかけ
出ていく
「おやめずらしい。ルーシャは人見知りが激しいんだ。」
行きなり異世界の弟が出来た
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます