ハルと再会と文字の石

誰かと思った

白いゆったりした上着を綺麗な帯でとめ

青い皮のズボンをはいた少年

金色の鳥と優雅に滝をバックに話しているのが絵になりすぎている

「ルーちゃんだ。」

私に飛び付く

昴が後ろから羽交締めするが、お構い無し

チュッ

額にキス

「ハッハル、ビックリした。」

もとからハーフみたいな顔の美少年だったけどさらに綺麗になってるし

「この人がハルの姫?なんだ美人でもセクシーでもないじゃん。」

無礼な声で後ろを見ると赤い髪の小柄な少年がいた。

悪かったわね……デブのブスで。

「ユーキス、姉に失礼だぞ。」

水色のヘソだしティーシャツに透けた水色の巻きスカート…………これが私の実母

似てないゼンゼン似てない。


「俺の父さんはこのウニバルゾのネオス王国からきた魔法使いだったらしい。その魔法使いが俺と俺を囲む人で素質がある人にある力を託した。その力はこの世界の神にあたる黄金の双龍の石を目覚めさせるのに必要な力なんだってさ。」

昴のいる前だと無口になるのはあいかわらずだ

私とハルは昴が絶対にこれない場所にい

お城の見晴台

柵なんてないのよ

高所恐怖症の昴は絶対に無理

キキョウと呼ばれた狐に私は気に入られたらしく後ろにいるから暖かい。

「別に特別な宝石とか私は渡されてないよ。」

ハルの胸にはロケットペンダントが下がっている

パリスていうおじさんがつけていたグラスのしるしがありその回りはさらに宝石がちりばめられている

「俺が渡されてるよ。ほんとは俺が冬馬さんに認められたフィアンセだったのにな。」

それは……妊娠騒ぎのせい

まあしてなかったんだけどね

「冬馬さん、忘れてたんだろうな。これは瑠璃の物だから帰すよ。」

白いすべすべの石だ

真ん中に翼の形のとってがある。

「それ空くんだろうけど俺だと空かないんだよね。」

私が引っ張るとそれは輝きだした。

後ろにいたキキョウが立ち上がった。

キラキラと光る文字が煙のようになびき私の中に吸い込まれるのと同時にユニコーンが飛んできた

ユニコーンよね?

茶色のマーブル模様

でも角ついてる

「ユニコーンらしくなくて悪かったね。僕は赤馬とのハーフなんだよ。」

ユニコーンらしくないしゃべり方にハルが吹き出した

「笑うなよ。僕はほかのユニコーンと違って岩山でも走れるんだから。」

ユニコーンなら飛べるでしょとつっこみたい

「なんで、いきなり現れたんだい?」

「カルメンが石の守りの聖霊に僕を使ったんだ。」

ハルが笑いすぎて出てきた涙をふきながらきくとふてくされた口調で言う。

キキョウに顔を近づけられユニコーンがびびる。

「悪かったな頼りないまだらで。」

誰も言っていないのにすねる。

それにしてもわけのわかんないことだらけだ。


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